陽性者の母やってみた=0日目~1日目=
家族構成
居住地:1階(夫寝室)2階(子ども部屋、LDK)
私 自営業の妻
夫 自営業
長女(小6)友達&学校大好き。
次女(小4)喘息(モンテルカスト、アドエア)去年の夏から寛解。
お笑い大好き、マイペース
長男(年中)喘息(モンテルカスト、レボセチリジン)
末っ子長男を体現したような人
居住地:3階
義父(70)夫と共に働いている、持病あり
義母(70)優しくて明るい、持病あり
0日目
6:55次女は何度起こしても起きない。
やっと起きてきた。と思ったらぼんやりとカレンダーを眺めている。
やっと洗面所に行った。
洗面台と鏡を占領する長女と言い合う声が聞こえる。
あぁ、長女が次女を押したようだ。奇声が聞こえる。
今日はいつもより激しめだなぁ・・・
朝ごはんをかけこんで、バタバタと登校して行った。
いつもと変わらない日常。
1日目
7:00 次女はまだ起きてこない。
キッチンでお弁当を作っていると次女の呼ぶ声。
二段ベッドの上で上半身を起こして
次女「喉が痛い」
私「もー!今年は風邪ひいちゃダメだって言ったじゃん!いつから痛かったの?」
次女「きのうの朝大きい声で怒ったあと少し痛かった」
私「えー昨日から痛かったんだ」
次女「うん、、でも大きい声出したからだと思う」「寝てもいい?」
私「うん、寝れば治るから。念のため、熱計ってみて」
次女「37.3℃」
次女は平熱が36.1℃。
1度以上高いなぁ、もー最近寝るの遅かったから!きのうも裸でウロウロしてたし、、
でも、コロナではないはず。
次女は家と学校の往復しかしていない。帰ってきて家から一歩も出ない。
クラスや学年で学級閉鎖は起きていない。
それになんと言っても次女は潔癖症。鼻マスク男子を注意して、よく「うるせー」と言われると言ってたし。
家族の中でも1番ウィルスに厳しい人(咳くしゃみをする人はバイ菌扱い人なのだ。
学校と保育園を休む連絡をする。
あぁ、今日は私の分の確定申告やっちゃいたかったのになぁ。まだ自営の方も終わってないし。新規事業のあれもこれもやらなきゃ、、
少年団の会計締めも今月中にやりたいし、お別れ会の連絡も、、と頭はぐるぐる。
長女はYouTubeを見始め、長男はポケモンカードをやろうと誘ってくる。
上の階の母に次女が発熱した事、子どもたちは休むことを伝える。
10:00 次女起きる。 38.3℃。
喉の痛みと発熱がある以上、病院に行ってみてもらうしかないな。ぜんそくの薬もなくなる頃だし、ついでに長男のもないから一緒に連れていこう。
かかりつけの小児科に電話して、発熱しているがどうしたらいいかたずねる。
駐車場についたら電話ください、とのこと。
10:50 病院に到着
「駐車場についたら電話をください」と言われたのに、携帯が圏外になっている。
何度電源を入れ直しても圏外。仕方なく病院のインターフォンを押す。
病院「電話してくださいって言いましたよね」
私「圏外になっちゃってるので、すみません」
病院「車で待っていてください」
この間に熱を測る。38.8℃。
しばらくすると看護師さんが来て、
「このあと先生が来て抗原検査をします。
窓をあけて検査するので、手で払ったりしないように」と伝えられる。
次女は熱もあるしぐったりしているが、長男は元気なので、車内でじっとしていられない。
助手席の次女にちょっかいを出し、私の髪をぐちゃぐちゃにして、車内で動き回っていつの間にかマスクがなくなっていて注意することが何度か続いた。
その後先生が来て、次女の抗原検査。
数分後
先生「お母さんね、陽性だったから。このあと弟くんも検査するよ。」
私「え、ようせい?…抗原検査が?え、でもこのあとPCR検査して確定ですよね?」(一昨年の正月、喉の痛みがあったので念の為検査を受けに行った時に言われた記憶があり)
先生「いや、もう抗原検査で陽性なら陽性だから。この用紙見ておいて。PCRって書いてあるけど、抗原でも同じだから。」
・・・・・・・・・・
車内にしばし沈黙が流れる。
え、ようせい?妖精じゃないよね、陽性だよね。
コロナってこと?次女が!?
徐々に実感がわいてくる。
呆然とする私の隣で、次女が泣いている。
後ろでは長男が早くお菓子買いに行きたいと騒いでいる。
え。
次女が陽性なら、いつも絡んでる長男も、もう絶対陽性じゃん。
これもう家族全員ダメなやつじゃん。
すぐに電話しなきゃ、ってまだ圏外ーーー!!!
楽天モバイルどんだけーーーーー!!!
この大事な時に緊急電話専用ってなにさ。
この電話も緊急電話なのに!
すぐ検査だから移動もできないし、このままじっとしているしかないのか…
携帯が使えないとなると連絡も情報収集も出きず、長男にマスクをさせ続けることに集中するしかない。
いや、きっと長男も陽性だから意味無いのか?…
換気をするか、、あれ、窓開けてもいいのかな。
窓を開けたり閉めたりしながら、
①まずは連絡。このあと10日間は動けないのだから。
②感染対策
と今後の動きをイメージしていたら長男の抗原検査の番に。
先生に「お母さん、長男君の隣に座って」
と言われたので、とっさにドアを開けて後ろの席に行こうとすると「ダメダメ!クルマの中からいって!」と先生と看護師さんにと注意される。
狭い車内をかき分けて後ろの席へ。
長男は1度保育園で陽性者がでたときに抗原検査は経験済み。
直後にくしゃみは止まらなくなったが、泣くことも無く平気だった。
が、今回はめちゃくちゃ痛かったようで、しばらく大泣き。
あれ、前回突っ込み方甘かったのかな…説明見ながら突っ込んだのだけど。なんて考えながら長男をあやすしか私にはできることがない。
体調が悪い上にコロナと診断されてショックな次女は、長男に怒りの矛先を向けて、車内は怒号につぐ泣き声でカオスな状況。
相変わらず携帯は圏外で、私の怒りは楽天モバイルに向かう。
もう、ダメなんだろうな…どうせ陽性ですって言われるんだろうな…
と思いながら待っていたら、
「長男くんは陰性でした。これから薬を処方してもらうので、薬局の前に車横付けして待っててください。」と言われる。
あれ、長男は陰性、なの?
それで、私は検査しなくていいんだ、ね。
混乱しながらじゃあやっぱり次女と私たちはできる限り隔離しなきゃなのだと思いなおし、さっきより少し広めに窓を開ける。
そうしている間に携帯に電波が‼‼
夫に電話して「次女がね、」と話したところでプチっと切れる。
うそでしょ、このタイミングで。
その後薬局の前に移動しても電波は届かないまま。
もー伝書鳩の方が早いんじゃないって突っ込みたくなるもどかしさ。
カオスな状況の中、薬を待つ時間がとても長く感じた。
11:50 やっと電波が届いて、夫に電話。
はじめて聞く音量の夫の「え!!!」
今後の仕事の関係もあるので、どのくらい自宅待機なのか聞かれるが、保健所からの連絡がないとはっきりわからない。
濃厚接触者なのは確実だけど、テレビを見ていないせいで日にちのカウントの仕方が今はどうなっているのかわからないのだ。
とにかくおなかがすいたのもプラスされて子どもたちが限界なので、家路につく。
つづく