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2021春アニメ/美少年探偵団の話

まだ春ですね

 もう5月も終わり、春アニメの季節も残すところ1か月ほどなりました。別に放送中の作品が消えるわけではないのですが、リアルタイムでの視聴というのは後からアーカイブとして観るのとはやっぱり違いますからね。

 リアルタイムで放送しているからこそ観る、という作品もありますよね、その場の勢いというか

「あ、この機会を逃したらたぶんこの作品は一生観ないな」

みたいに思うときが少しあったりして、「現在放送中」というだけでも視聴モチベに+1される要素だと思います。(制作者の皆さんすいません)


本題

 前回は『SSSS.DYNAZENON』についてさくっと書きました。

 前回同様に、今期のアニメで面白いなと感じたアニメを紹介したいと思います。知識不足にて原作との比較などの詳しい解説などは控えておきます。

 今回は制作会社「シャフト」の『美少年探偵団』です。

美少年探偵団

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画像引用: アニメイトタイムズより

 主要人物は上記の5人に加え、主人公の瞳島眉美の6人が美少年探偵団として活躍するというストーリーになっています。

 探偵と言っても彼らは学生で、探偵団と言っても美術室を活動拠点として物語は展開するので、部活モノとして観ることもできます。部活で「団」といったら応援団かSOS団かこの美少年探偵団くらいなもんですね。


 女の子の主人公に5人の美少年という逆ハーレムの構図ではあるのですが、作中では眉美も美少年として活動するようになります。

というのも、美少年探偵団に入る条件が「少年であること」「探偵であること」「美しくあること」だからです。

 単純なのに何故か厨二っぽいところがあって、この団則について団長が語るシーンは結構好きですね。


 そして、このアニメの一番良いところは「圧倒的に奇抜で独創的な映像表現」です。

 作中では、独特の長台詞や言葉遊びが数多く登場し、これは原作者である西尾維新氏の特徴的な文体によるところと思われますが、さすがはシャフトさん。

 目を引く背景美術からカメラ位置などの構図、効果的な字幕の使い方やテンポ良いカット割りなどで、どれだけ長いセリフになっても飽きることない映像作品になっていて、ひとことで言えば「目で見る文学的表現」といった感じでしょうか。ちょっと説明が痛すぎ?


 それはそれとして、これはシャフト制作のアニメの特徴としてよく挙げられる要素で、その独創性は、にわかの僕も含めて視聴者全員に強烈なインパクトを与えるものです。


画像2

・いわゆるシャフト角度(シャフ角・シャフ度)と呼ばれる独特のポーズ

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%95%E3%83%88%E8%A7%92%E5%BA%A6


・西尾維新原作でアニメをシャフトが担当した『<物語>シリーズ』や「戯言シリーズ」
・名作エロゲーが原作の「ef - a fairy tale of memories.」「ef - a tale of melodies.」
・オリジナル作品の「魔法少女まどか☆マギカ」
・ほかにも「さよなら絶望先生」「まりあ†ほりっく」など

  特に、本作の監督である新房昭之氏の作品では様々な演出からその特徴を感じることができます。

 僕が以前読んだ『現代アニメ「超」講義』という、21世紀以降のアニメについて解説された本では、ゼロ年代中盤~10年代中盤にかけてを「シャフト・京アニの時代」と題して、京都アニメーションと共に一時代を築いた制作としてシャフトを挙げています。ぜひ読んでみてください。


あとがき

 ここまでお読みいただきありがとうございました。さくっと書いたつもりでしたが、意外と時間が掛かってしまったこと以外は書いていて楽しかったです。

 また、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈​ワルプルギスの廻天〉」(新房昭之監督)の公開が決まり、これには全アニメファンが期待せざるを得ないのですが、僕はこの「美少年探偵団」を見て、

「次のまどマギは安泰だぁ...」

などとアニメのことなんか何も知らないくせに偉そうなことを思ってしまいました。つまりそれくらい本作が面白いということで、今回はこの辺で。


 あと、この記事でほんの一部でも面白いと感じていただけたら「スキ」と「コメント」をください。美少年探偵団を見てる人は無条件にスキしてくださいお願いします。

 「お前の解説は間違っている!」とか「お前はアニメを分かってない!」とか、ふざけて「あ」だけとか、そんなのでもなんでもいいのでコメントを書いてくれ!ギブミーレスポンス!!!

 改めてお読みいただきありがとうございました。


参考リンク

アニメ「美少年探偵団」公式サイト


「春アニメ『美少年探偵団』オープニング映像のノンクレジットバージョン公開! BD&DVD第1巻が7月28日発売決定、アニメイト店舗特典も発表」


石岡良治『現代アニメ「超」講義』
https://wakusei2nd.thebase.in/items/21344921


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