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今更『Ever17』を初見プレイした感想を書いておきたい

※ネタバレ無しです

ゲーム内の事実に忠実に語るとなんでもネタバレになる気がするので、プレイ前に判明している情報を基準に書いています。

ていうか、ネタバレしながら上手く書けそうもないので、作品の魅力の上辺をなぞったような感想を書くだけってことで勘弁してくだしあ

シュタゲの話が頻出しますが、シュタゲ好きな人は一番下のおまけを見てください。


▶凄いゲームをプレイしてしまった……


時は2024年、5月、ゴールデンウィーク真っ盛り。
最高のタイミングで、かねてよりプレイしてみたいと思っておりましたゲームを遂に(今更)クリアしちゃったよ、というお話です。

今回プレイしたゲームは、

「KID」制作のアドベンチャーゲーム
『Ever17 -the out of infinity-』

画像引用: Ever17 Xbox 360版 公式サイト - MAGES. GAME
https://game.mages.co.jp › ever17

壁紙ダウンロード https://game.mages.co.jp/ever17/special/wallpaper.html

↑の画像は3Dリメイク版の画像ですが、私がプレイしたのは2Dの旧版です。


また、この記事自体は8月に書いており、クリア直後の感想ではないことをご理解ください。

未プレイの方はこんな記事飛ばし読みしてEver17をやってください。
プレイ済みの方は初見の頃を思い出して、優しい目で流し読みしてください。


▶ゲーム開始


プレイした当時の事を思い出しながら書いておりますので、結構うろおぼえなところばかりですが、ご了承ください。

まずゲームを初めて起動したのは今年4月20日。ここから断続的に3週間プレイし、ゴールデンウィーク中にクリアしました。

これは完全に偶然だったのですが、このゲーム内の日付も5月初週のゴールデンウィークなのです。

  • 7月28日にシュタゲをプレイするようなもんです。

  • 2月3日に攻殻機動隊SACを観るようなもんです。

  • クリスマスにWHITE ALBUM2をプレイするようなもんです。


つまりタイミングバッチリということですね!

単純に運が良いね。作品との出会いはタイミングがとても肝心だということは、これまでの経験から分かるのですが、それを踏まえると、ゴールデンウィーク中にクリアできたのは幸運以外の何物でもありませんね。
嬉しい!うれしい!


▶主題歌が素晴らしいことを思い出した(追記:8/23)

・開始前から超そそる主題歌が、ぼくらを待っていた

どうしてこの記事を書きたくなったか(しかもクリア後3か月経ってから)、というと、それは本作の主題歌である、
「LeMU ~遥かなるレムリア大陸~」
を聴き直して「神曲だぁ……」と再度感動したからに他なりません。

書いているうちにすっかり忘れてました。初期衝動が気が付けば忘却されている、なんてことはよくある話です。

Ever17は起動時に毎回自動でオープニングが流れるタイプのゲームです。なので、初見時はプレイ前に聴くことになります。

  • ボーカル:KAORI.

  • 作詞/作曲:志倉千代丸

  • 編曲:磯江俊道

志倉千代丸・磯江俊道のコンビが作る楽曲は以前から好きだったので、私は勝手にゴールデンコンビと呼んでいます。

初めてゲームを起動して、オープニングを観て、クレジットされているのを見たときは「またお前らやんけ!」と驚きながらも、曲の良さに対して謎の納得感を覚えました。

特に志倉氏は、今では言わずと知れた有名ゲームクリエイターですね。後述のシュタゲの原作者で、ゲーム制作だけに留まらない活躍をしていますが、作曲家としてもゲーム・アニメ音楽では数々の名曲を生み出しています。

個人的に好きな曲を挙げると、

  • 『スカイクラッドの観測者』

  • 『Find the blue』

  • 『純情スぺクトラ』

  • 『Open your eyes』

など、自らが原作を務める作品の楽曲。

  • 『夏夢ノイジー』(サマータイムレンダ)

  • I believe what you said(ひぐらしのなく頃に業)

など、MAGES.関連の楽曲があります。

話を制作者から曲に戻して「LeMU」及びオープニング映像の感想を書きます。

・儚い、水泡のように儚い!気がする

音楽の知識はさっぱりありませんので悪しからず。

まずこの曲を聴いた段階で、このゲームの方向性がハッキリと分かるような重く儚い印象が強く、割と真面目なSFをやりますよ、という表明のように思え、聴きながら一人で勝手に興奮していました。でも、めちゃめちゃ暗くて悲壮的、という訳でもない不思議なバランスです。

歌詞というよりも曲や映像の方が作用して、不穏な雰囲気をむんむんと醸しつつも、最後には一筋の希望のようなものを感じさせます。

なんでしょうねこの感じ?
海中が舞台の作品なので、海に届く光の少なさとリンクしていますし、登場人物たちの行く末を暗示しているとも言えます。シュタゲとも似ている気がしてならない。

そしてオープニングのラストに現れたメッセージ。

【かつて交わした約束と、いつか還るべき場所へ

「オイオイオイ、なんですのこの意味深で興奮必至のメッセージは???」

ゲームのオープニングに「それっぽさ」ってとても重要じゃないですか。

オープニングとは、キャラ紹介でもCGでも何でもよいのですが、とにかく面白そうで、今後の物語が楽しみになる映像を用意する必要がある訳です。

そして、それを端的に達成してしまうこのフレーズ。
クロスワードのように交差するの二つの言葉、単純な仕組みながらも粋な演出ですよね。

とにかく良い!

ついでにメインテーマ「Karma」(タイトル画面など)はピアノメインで、こっちはもうちょっと悲しげで、怖さも感じます。劇中でもバッドエンドで使われていましたから、そういう意図が入ってると思います。

しかし、なぜかクリア後に改めて聴くと、今度は希望の曲に聴こえてきます。

不思議です、本当に同じ曲を聴いているのに、全く印象が異なってくる面白い曲です。文脈を踏まえているかどうかで大きく印象が異なる事例の最たるものだと思いますが、似たような例(音楽以外でも)は何か思いつきますでしょうか。

作曲は阿保剛氏。シュタゲのメインテーマ「GATE OF STEINER」の作曲家でもあります。すき。

↓Ever17のサントラ/シュタゲのサントラ



・舞台は架空の海洋上のテーマパーク・LeMU

ゴールデンウィークで賑わう海洋テーマパーク「LeMU」。
LeMUをそれぞれ訪れていたメインキャラクターたちだったが、突如として発生した浸水事故と緊急処置によって、海中に閉じ込められてしまう。彼らは閉鎖空間から脱出することが出来るのか...…?

と、まあこんなあらすじです。

よくある「クローズド・サークルもの」の導入ですが、「脱出もの」の方が適切かもしれません。
同じく脱出がコンセプトのゲーム『極限脱出』シリーズは、打越鋼太郎氏によるシナリオです。

LeMUとは、簡単に言うと、人工島の海上と海中がまるまる遊園地になっている施設です。水族館の中にアトラクションがたくさんある感じで、海上1階と、海中3階の計4フロアに分かれます。
物語は基本海中3フロアで進行していきます。

ちなみに、LeMUは飽和潜水仕様になっていまして、水圧で潰れたりはしないようになっています(なっていたはずなのに)

飽和潜水とは、ざっくり言うと施設内部の気圧を高くし、外部の水圧と同じかそれ以上にすることで、海中の強い水圧で潰れないようにする方法の事です。でも事故っちゃったんだけどね。
説明が長いのでそろそろ終わり。

ゲーム序盤、どうやら年代は2017年らしく、現実の2017年に比べて、技術的には少し発達している世界が舞台。


・主人公は2人

本作は、プレイヤーが体験できる主観の違いから「武編」「少年編」に大別出来ます。つまりはダブル主人公です。

主人公の主観が重要なノベルゲームというジャンルなので、アニメや漫画に比べて、ダブル主人公の作品は少し珍しいかと思います。

これは、単に2人の人物の視点から同じ物語を描くのではなく、シナリオの根幹に関わる重要な要素として用意されたもので、物語の必然性によって生まれたダブル主人公体制なのです。

これの何が凄いかって?クリアすれば分かるよ、うん(丸投げ)。

通常の恋愛アドベンチャーと同様に、マルチエンディング方式です。

・武編で2ルート
・少年編で2ルート
・最終ルート

合計4ルート(+バッドエンド差分あり)を全てクリアすると、最終ルートが解放され、トゥルーエンドになります。


▶ネタバレは出来ませんが、仕掛けがモノ凄いとしか言えない


・ゲームだから、できたこと


月並みの感想ですが、全ての謎が解かれたときの驚きと感慨は圧倒的。

総プレイ時間は32時間くらいだったと思いますが、「えぇ〜!?」「なんだってぇ!?」と驚嘆したのはだいたい25時間を過ぎたくらい後半のことでした。

それくらい最終盤の密度が凄い。それまで不可解だった点の情報がどんどん繋がり線となっていく快感は、やはり長いゲームだからこその感覚だと思いました。

映画や小説では絶対に表現しきれない、ゲームならではの体験がここにあった。

「絶対にアニメ化不可能!!」とまでは言いませんが、アニメや漫画にするとどうしても再現できない演出やゲームシステムがありますので、

ゲーム以外だと確実に劣化する

ということだけは間違いないと思います。そうっすよね、先輩?

また、私は後述する『Steins;Gate』などの作品が好きなんですが、この経験が仇となって、ミスディレクションにまんまと引っかかっちゃいました。

詳しくは言いませんが、事前にコレ系の作品をいっぱいプレイしておくと、間違った考察に辿り着く可能性が上がりますので、騙されたい人はオススメ。

ジャンルとしてはSFなので、科学に全く素養の無い人が読むと、少々難しい情報もありましたが、その都度平易な言葉による言い換えや、図表を用いた説明が挟んであったかと思うので、たぶん誰が読んでも大丈夫だと思います。

20年以上前の古いゲームだからこその感覚のズレや欠点はそれほど気になりませんでした(多少のステレオタイプはありましたけど、些細なものです)。ノベルゲームはほぼ進化してませんからね。

幸いにも、他のアニメやゲームで知った知識が助けになって、おおむね容易に理解することができました。
アニメいっぱい見てると良いことあるよ。

ちなみに初めて到達したエンディングは武編のバッドエンドでした。深い悲しみに打ちひしがれました。悲しすぎて実妹に慰めてもらいました。


・釈然としなかったこともあるにはある

若干のネガティブ感想なのですが、プレイ途中で「これ明らかに不可解だけど伏線か?」と思ってて、最終的にあんまり判らず仕舞いだったポイントがいくつかありました。

缶蹴りの件とか、ルートエンディング後のあのムービーとか。

自分の理解度が足りないだけかと思って、ファンの考察などをいろいろ調べてみましたが、

  • リメイク版で修正されている(つまりミス)

  • 状況証拠的に妥当な結論が出ている(納得できた)

  • ある程度結論が出ているが、仮説の域を出ず絶対とは言えない

  • 単にミスなんじゃないかってことでファイナルアンサー

  • そもそも誰も触れてない

とまあこんな感じで、少なくとも自分の理解が全く足りていないという程ではなかったので、安心半分、モヤっと半分です。

多少はプレイヤーの考える余地というか、余白を残した方が深みが出てよいのかもしれませんが、粗としか考えられない部分もなくはない。しゃーないですが、突っ込まれても文句は言えないところもあるかと思いました。

・2024年にクリアした弊害

これに関しては自分が悪いというか、運が無いというか、仕方のない部分なのですが、私の置かれた状況というのは、
「話題になってから20年以上経過したゲームを後追いでプレイ」
して、たった一人で盛り上がっている状態な訳です。いかんせん、この面白さを誰かと共有することは叶わず、特にクリア直後は悶々としました。

匿名掲示板の過去ログなどを漁りましたが、やっぱりそれだけじゃ物足りません。

「上手く言えないけど、良い作品を語りたいぞお!」という気持ちが行き場を失っていたわけです。

かといって、詳しい人と語り合おう、となりますと、これもダメなんですね。
何故かというと、こっちはさっきクリアしたばっかりなので、深すぎる考察や裏設定や外伝の話をされてもついていけないのです。

つまり「時を同じく最近Ever17をクリアし、あんまり詳しすぎないにわかファン」を必要としているわけですよ私は。

で、今2024年でしょ?ここから導き出される結論は一つ、

そんなやつはおらん。

無念也。
もし、そんな稀有な人物がいましたら、この記事のコメントに書き込んでください。そういう方が存在しているだけで、たいそう私は喜びます。

▶個別ルート感想

もちろんネタバレは無いから短めに。


・小町つぐみ

多くを語らない怪しげな女。

個人的にはつぐみルートが好みです。つぐみが好きというよりは、つぐみルートのシナリオが好きという感じ(もちろんつぐみも好き)。
支離滅裂で行動が意味不明だ、という感想を抱く人も多く居そうだと思いましたが、むしろそういった部分こそ人間っぽいと感じました(キャラぶれを全く感じなかったと言えば嘘になりますが)。

フィクションのキャラについては、理路整然としすぎたり、全ての行動が我々の好感度を上げるものである必要はないと考えます。単なる舞台上で作劇を進める人形ではないことを示すために、言動と心情が合わないシーンがあった方が、逆説的に作劇上良い効果をもたらすのではないか?というのが私の見解で、つぐみは特にそういったシーンが多く見受けられましたので、人として好きになりました。


・田中優美清春香菜

LeMUで短期バイトをしている大学生。

キャラ単体では、優に最も惹かれたかな~。
まだ大学1年の18歳で、童心・無邪気さを持ち合わせており、その一方で、事故の当事者でありながら冷静に状況に適応しようとする姿は、よく出来た人間だなぁと感心しました。

現実の18歳なんて、まだまだモラトリアムを謳歌する世代ですので、それだけに優の人としての素晴らしさが身に沁みます。
年を取れば大人になるというもんでも、大人だから良いという話でもありませんがね。


・茜ヶ崎空

LeMU専属の高性能AI。

茜ヶ崎空のルートが、単体としては一番きっちりまとまっていたように思えて好きです。AIとしての空の特性や、ピグマリオン効果の話(実際の現象とは扱いが少し異なりましたが)が単なるキャラ設定や属性としてだけではなく、シナリオの結末に自然と繋がっていく伏線となっていたのは、物語の構成として美しいなぁ、と非常に納得できて、良かったです。


・松永沙羅

武編では登場しない謎の女子高生(説明書に載ってるからネタバレじゃないよ)。

少年編で初登場したときは「誰やコイツ!?」ってなりましたけど、軽いノリと真面目な話のバランスがちょうど良くて結構好きなルートでした。

植田佳奈さんはノベルゲーム初出演らしいですが、子慣れてない感じがむしろ本作には合ってるのかなと思います。

一応Ever17は、公式には恋愛アドベンチャー扱いですけど、私は一般のノベルゲームやADVとして楽しんでいますので、ギャルゲーやエロゲーに必要な恋愛イベントがなくても全然おkって感じです。


・八神ココ

小学生みたいな中学生。

電波な発言ばかりで、実にアニメ的漫画的ゲーム的なキャラクターですが、ヒロインというよりはマスコットキャラクターみたいな感じでしょうか。
深刻な状況を明るくしてくれる子供って、意外と精神的な支えになったりして必要だよね。



▶さっき触れなかった前半の話もしときましょか

・前半もいいぞおじさん「前半もいいぞ」


先ほどは「驚いたポイントは終盤に詰まっていた」という旨の話をしました。

じゃあ前半は面白くないのかというと、別にそういう訳ではありません。

全体通して、文体はいたってシンプルで読みやすく、特徴的な語彙や構文を使って作家性を強く出すタイプではないと感じました。単語が難しくて読めなかったり、違和感を覚えてオートモードを止めたりするようなことはありませんでしたので、プレイヤー的にはありがたい。

海中の閉鎖空間に取り残されて「これからどうしようか」となった6人は、救助を待ちながら施設内の見回りをしたり、暇潰しに遊んだりと、非日常の中で日常とも見えるようなシーンが続きます。

個別の出来事はネタバレに繋がりかねないので触れませんが、実際問題として、我々が閉鎖空間に閉じ込められたらどう過ごすのか、という部分はちょっと真面目に考え直してみないといけないなぁと思いました。

(これに関してはクローズドサークルを扱った小説や映画でもほぼ同じことですので、私はEver17がきっかけでこの件に気づきを得ることが出来た、というタイミングの問題なのですが。)


・マジで閉鎖空間に閉じ込められたら

チリの鉱山落盤事故で、作業員が何十人も閉じ込められて約2か月に救出された、という件が昔あったのを思い出しました。

地下で多くの人間が生き埋めになり、毎日刻一刻と状況が変わりながら、最終的には全員が生還を果たす、という非常にドラマチックな展開によって大きな話題となりました。

生還後の作業員や救出に関わったメンバーは様々な取材を受け、また取材と言わないまでもプライベートが大々的に報道されていたかと思います。しかし、有名になったと同時に報道被害や政治に利用されるなど、全てが良い結末へ収束したとは言えませんでした。

こういった実際の類似例を振り返ると、LeMUにおける浸水事故は、日本のみならず世界的に報道されているのかもしれません。

そうだったら、結果としてキャラたちが晒されてるみたいでちょっと嫌だなぁ。
逆に報道規制やら隠ぺいやらで全く話題にならない、というのもそれはそれで不憫な気がしますが。

まあそこはフィクションということで、スルーしましょ。


いずれにせよ、実際に「人は閉じ込められてただ救助を待つだけになった場合」、一転して日常を演じるようになるのかもしれない、とか思ったりしました。だって暇なんだもん。どうにもなんないんだもん。

もちろんフィクションのキャラクターだから病まない、という面も少なくないでしょうが、現実的に逃げ出す方法が無い中ではそうして心の平穏を求めてくのが、逆説的に人間味を感じさせているポイントなのだと解釈できました。



▶書きたいことは大体書けた

・記事の体を為すくらいの文量にはなったが……

なんか書き忘れたようなことがあったような気もしますが、そんときは加筆すればいいや、ってな投げやり思考でとりあえず公開してます。

【8月23日】音楽の話を追記しました。

もっとカッコよくて、読み応えがあって、溢れ出る文才を世界に知らしめるようなインテリジェンスとウィットに富んだ内容にしたかったのですが、結局、しょうもないチラ裏記事になってしまいました。

これでは時間を浪費したと思われても文句言えないです。正直すまんかった。

未プレイの人に魅力をお伝えするわけでもなく、既プレイ勢に新たな視点をご提供するわけでもない、目的の無いクソ記事ですが、自分の心を堂々巡りしていた「なんか言いたい!語りたい!」という気持ちの発露として、久々にnoteに記事を出せたというのは、私自身にとって前向きな経験になったと思います。←完全に自己満足

今後の継続的な投稿や数字稼ぎは期待していませんが、これからちょっとでもEver17のことを思い出す人が増え、この記事がEver17を語る人の目に触れてくれたらちょっぴり嬉しい、という限りです。

ってなわけでそろそろ終わります。お読みいただきありがとうございました。


▶おまけ・今更プレイするに至った経緯


・Steins;Gate大好き!!!!


アニメを中心に楽しんでいる私が、どうして20年以上前に発売されたEver17にたどり着いたのかというと、理由はズバリ『Steins;Gate』にあります。

画像引用: 想定科学ADV『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) Official Website
https://steinsgate.jp


はい、私は『Steins;Gate』という作品が大好きです。ゲームもアニメも外伝もドラマCDも全部好きです。

・嗚呼、懐かしのニコ生上映会

シュタゲを初めて観たのはTVアニメ版で、2017年ごろにニコ生の一挙放送で全話視聴した記憶があります。

ニコ生でアニメの上映会観てた、っていうのがもうなんか懐かしい思い出ですね。見てますか?ニコ生でアニメ。

当時はサブスクサービスに加入してませんでしたし(金も無かった)、今ほど普及もしてませんでした。限られた方法でしかアニメを観られなかったのも、一種の時代性による思い出ですね。

20世紀のようにアンテナがどうとか、地方局では放送がないとか、
それほど昔の話ではないのですが、少なくとも今よりは不便だったのは間違いないですね。

なので、当時の日々のルーティーンとしては、

  • TOKYO MX等でちまちま録画して観ていた

  • ニコ動に公式アップロードされたのを観ていた

  • ニコ生上映会に参加していた(無料会員だったので頻繁に追い出しを食らっていた)

  • 非合法にアップロードされた動画を観ていた(ダメ絶対!)


ABEMAでもアニメの配信はよくやってますが、ニコ生の方がコメントがある分、ライブ感があってやっぱり面白く感じます。

老後でもないのに、懐かしさの重力に魂を惹かれている2024年の私、この記事を書きながら「年食ったなぁ……」と既に泣きそうです。


シュタゲに話を戻します。

一挙放送を完走し、そこそこ面白いなと思った若き私氏。
当時は今よりバイタリティに溢れていたので、まもなくシュタゲ2周目の視聴を開始。
ここで序中盤の伏線の多さと、回収していく過程の美しさ、そして丁寧でかけがえのない日常パートの演出などなどに超感動、圧倒的神アニメであることを理解し完全にドハマリ

原作もバッチリクリアし、しばらくシュタゲ関連の情報を読んでいたところ、他にも面白げなSFアドベンチャーゲームがあるらしいということを知り、その中にあった1つが『Ever17』だったのです。

・すぐには手を出さなかった昔の私

とはいえ、他にも人気のADVもありましたし、急いでプレイしたいという感じでは無かったので一旦は放置していました。

しばらくの年月のうちに色々なADVをプレイしました。

  • シュタゲと同じ「科学ADV」シリーズの数本(カオヘ・カオチャ・ロボノ・アノコなど)

  • シュタゲの原点ともいえる『この世の果てで恋を歌う少女 YU-NO』(積みゲー)

  • Ever17と同じ脚本家・打越鋼太郎の『AIソムニウムファイル』(続編も)

  • 「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07脚本の『LOOPERS』

など、SF系でゲームやらアニメやらを漁る日々をゆるゆる過ごして早数年。

『Ever17』が「面白い」「凄い」というのはずっと聞いていましたが、それが逆にプレイするハードルを上げてしまっていたのかもしれません。

しかぁし!



今年遂に「『Ever17』やっちゃうか~!!」と、モチベが謎の天元突破を果たし、自分でもよく分からないままの勢いでプレイすることになりました。

別段、今年がどうというのは無いですが、ちょっとアニメに飽きたところがあったかもしれないです。
強いて言うなら、暇に暇を極めて、ようやっと重い腰を上げたという感じでしょうか。

正直、このゲームを手に取った自分を褒めたい。私にはゲーム選びの才能があります、はい、選ぶだけです。
そして、私にEver17を勧めてくれた全ての人に万感の感謝をこめて、この記事をしたためております。

ありがとう、これからも色んな人にEver17を布教し続けてください。

シュタゲファンのそこの君!絶対プレイしてくれよな!お兄さんと一緒にEver17の話でキャッキャしよう!


そういう訳で、Ever17をプレイするきっかけはシュタゲだった、というお話でした。

おまけまで目を通すような好事家は、世界広しといえどまず居ないと思われますが、何かを罷り間違ってこんな記事に到達し、あろうことか通読しちゃった方に向けて、一応は感謝の念をお伝えして終わります。

改めまして、お読みいただき大変にありがとうございました。


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