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アイデンティティとヨネダコウ先生の作品

もうすぐ「囀る鳥は羽ばたかない」9巻が発売になる。

めちゃくちゃ楽しみーーー!!

10月まで、カウントダウンしている人も多いことだろう。私もそのうちの1人だけれど。

改めて、1巻から読み直し、他の作品も読んだけれど、ヨネダ先生の作品の一つのテーマとして、一貫して

アイデンティティとの葛藤

があるように思う。

アイデンティティ
いいとか悪いとかじゃなくて、大半の人は勝手に芽生えてくるものだと思う。

矢代さんは、アイデンティティが確立する前に
自分で自分のアイデンティティを成形した。
これ以上傷つかないように。

傷つけられて、痛いのが好きで、男が好きで
普通じゃない
それは、自分が望んだもの

自分はそういう人間なんだと。

でも、影山先生とあって、自分が普通だと気づいてしまう。
本当の自分は
好きになった人に優しくされたくて、大切にされたくて、1人だと寂しい。
誰かにそばにいてほしい

必死に自分はこうだって成形してきたアイデンティティが、本当はそうじゃなかったと崩壊しそうになってそれがとても怖い。

だから、誰にも気づかれないように、ずっと本当のアイデンティティが出てこないように、自分で築き上げたアイデンティティで、ガチガチに守って、なんとか自分を保ってきた。

そこへ、百目鬼がやってきて・・・
全部ぶっ壊されそうになってる。
無理やりそこから引きづり出されそうになってる。

本当は、偽りのアイデンティティの檻から出て、本来の自分に戻るだけなんだから、何も怖がることなくて、歪みをもとに戻すだけなんだけど・・・

ありのままの自分
とかいったら、すごいチープになっちゃうけど。。。

好きな人と普通にお互い大事に想いあって幸せになってほしい。

矢代さんのイメージじゃないから、やだっていう考えもあるけど
やっぱ、基本的に脳内お花畑思考の一般人の私としては、矢代さんに幸せになってほしいよおーーー

ヨネダ先生の中では、もう落とし所が決まっているとのこと。
どうか、これ以上、矢代も百目鬼も傷つかないでほしいと祈るばかりだ。

どうしても触れたくないの、嶋くんの元恋人は
男が好きな自分を受け入れられなくて
リプライの、関くんも
自分が自分であることを壊してしまうのが怖くて

そういう、自己矛盾に苦しむ心理描写、人間の真理をぐっと引き出すシーンが、めちゃくちゃ面白い。
面白い、といっていいのかわからないけど・・・

9巻では、矢代さんの檻がちょっとずつ開いていくところが見れたらいいなー。
頑張れ百目鬼ーーー!!

はあ・・・早く10月!
きて!



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