人生=「今」+「今」+「今」+・・・
首都圏の緊急事態宣言が解除か延長されるか議論されていますね。東京都の新規感染者も下げ止まりということで、残念ですがコロナとはもう少し一緒に過ごしていくことになりそうですね。
この制約のかかった生活で、自分のやりたいこと、思い描いていたことができなかったという方はたくさんいると思います。僕もその一人です。2020の9月から留学予定でしたが行けなくなってしまいました。
自分の計画が、突如実行不可能になるようなことは想像だにしていなかっただけに悔しさやふがいなさが大きいと思います。
みなさん、この1年どう過ごしてきたでしょうか。いろいろと試行錯誤することの多いコロナ禍の生活で参考になりそうな記事を2つ見つけました。
「あえて先見ず、今に集中」
1つ目は宇宙飛行士についてです。「宇宙兄弟」で知っている方も多いと思いますが、宇宙飛行士は能力があっても宇宙船の事故とか自分に適するミッションがないという自分以外の環境が原因で宇宙に行けなくなることがあります。古川聡さん(56)は10年も待ったそうです。
そんな古川さんは、先を見ないで、「『出番を待ってベンチ裏で毎日素振りをしている』という風に考えを切り替えた」とのこと。いつ宇宙に飛べてもいいように毎日すべきことを考え実行し積み重ねる。活躍できる機会がどんなに先であろうと、機会は必ずやってくると信じて「今」に集中することが大切ということでした。
『いまを全力で生きる』
もう一つご紹介したい記事は、元サッカー日本代表の中田英寿 (44) さんの記事です。サッカー界を引退後、『子供のころから好きなこと(中略)をやめた後、次にやることを決めるために、好きなことを探さなければならない。そのためには、自分が何に興味があり、何をやりたいのかを知る必要がある。』と中田さん。世界と日本を巡る旅に出た中田さんは、文化に着目し、なかでも伝統産業は良いものをつくっても、情報発信や流通網が弱く廃れてしまうことを知る。海外を回ったこその視点と日本全国を訪れたときの人脈を活かして、日本酒の普及イベントを企画したり日本酒アプリを開発するなど取り組んでいる。
『伝統産業の(中略)人たちが喜んでいる姿を見るのが幸せ』という中田さん。10年、20年後何をしているかという質問に対して、『先のことは考えません。その通りになることは何もないから。サッカーだって優勝は通過点で、それで人生が終わるわけではない。重要なのは、今を全力で生きること。将来どうなりたいかではなく、いま何をするか。文化と同じで人生も、毎日の積み重ねが最終的に人が生きた集大成として「人生」と呼ばれるようになると信じています。』
お2人のお話で共通しているのは、やはり「今」がものすごく大事だということ。僕もどこかで「今自分がしていることが10年後の自分を形作る」というような言葉を見ましたが、今回の記事を読んでまさしくその通りだと思いました。今、このときの一瞬一瞬はもう2度とやってこない。そう考えて今すべきこと、やりたいことを実行して、機会やチャンスが訪れたときに発揮できるようにしていきたいですね!
参考文献:
日経MJ「究極のリモートワーカー、宇宙飛行士の訓練に学べ」2021/03/03 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ2262G0S1A220C2000000
朝日新聞(フロントランナー)中田英寿さん 「情報と流通という伝統産業の課題が見えた」2021/03/13 https://www.asahi.com/articles/DA3S14829554.html