オンラインで、徳島県神山町に泊まってみた
最近盛り上がっているな~と感じていた、オンライン宿泊。
今回、神山町でもやっていると聞き、「オンライン宿泊」してみることにしました。
神山町に行きたくなった理由
神山町はIT企業が集まっていたり、最近では高専を新設する話が出たりと、IT企業(DX企業?)勤めの自分としては、とても注目している町でした。
昨年、徳島に住んでいる友人が会社に遊びに来てくれたり、先月は徳島県神山町の人とオンラインお茶会をしたりと、何かと縁のある徳島県&神山町。でも四国って東京に住んでいる自分からすると、なかなか行きづらい…。
しかも自分は車が運転できないため、現地に行っても楽しめるのか不安…(これはどこの土地に行っても感じる不安です)。
「オンラインなら、パソコンの起動時間だけで徳島に行ける!」と思い、神山町オンライン宿泊の話を知ってからすぐ申し込みました。
昨年、徳島の友人がお土産でくれた
鳴門金時のお菓子、
とてもおいしかったです
(作ったサラダが雑でごめんなさい…w)
オンライン宿泊って、どんな感じ?
オンライン宿泊って、今までの旅と同じように「その人その人によって唯一無二の体験だな」というのが個人的な印象です。ただ、知らずに体験した方が面白いことも多いと思うので、少しぼやかしながら書いてみます。
(手順は今後変わっていく可能性があります!)
①予約
神山町ゲストハウスのmoja houseさんのFacebookまたはInstagramにて、ダイレクトメッセージ。宿泊したい日を連絡します。
後日、参加方法や支払い方法などが連絡が来るので、そちらを確認&対応。
②チェックイン
当日は、Google meetにてオンラインチェックイン。
ちなみにこの日、私は組み立て式の机を一生懸命設営していました。
完成したのはオンライン宿泊1分前…!間に合ってよかった!
オンライン宿泊1分前に完成した机
若干焦りつつ、Google meetに接続。
この日は定員5名、満員御礼。
東京3名、千葉1名、徳島2名(宿主さん含む)の方が参加されていました。
moja houseへチェックイン
参加者のみなさんと乾杯
私はぶどうジュースで
土地のもので漬けられたシロップが
たくさんありました
今回お支払いした代金は、
moja houseに行った時、
ウェルカムドリンクチケットとして使えるそう
ここからは互いの自己紹介をしつつ、お互いの土地や神山についてのトーク。私はずっとドはまりしているローランドさんの話をアツくしていました。こんな風に自分の偏愛をひたすら話せるのも、「はじめまして」の人同士ならではかも。
「ローランドさんはスーパークリエイターで
コピーライター。なぜならば…」と話しだし、
ローランドさんのTwitterを見てもらう…
途中、神山の食事の話になってお腹がすいてきたので、旬のそら豆をグリルで焼いていただきました。
グリルでしっかり焼いて、食べるのが好きです
神山のパンの話になって、やはりお腹がすいてきて(笑)、私はそば粉のパンをこねはじめました。自分で手ごねし、焼くところだけホームベーカリーに頼んでいます。
明日、おいしく焼けますように
21時には就寝(?)の、合図が。
名残惜しいけれど、ここでお開き。
それぞれ一言感想を話して、Google meetを閉じます。
③チェックアウト
翌朝には、とあるチェックアウトの出来事が待っていて。
私は無事、そば粉パンが焼けていました。
そば粉パン、ふわふわ
この想い出を残しておこうと思い、ゲストブックも描いてみました。
感じたこと
「普段の自分の生活だと、絶対出会えない(と思っていた)誰かと出会うこと」が好きな私にとって、偶発的な出会いが少ないこの時期はなかなかきつく。
オンラインでいろんなイベントはあるものの、テーマが近くなると集まる人の同質性が高くなるし、「なんか違うな…」と思っていたところでのオンライン宿泊。
出会いづらい人と、対面で話すことはものすごく刺激になり、私は急に「なんで人事にデザインが必要だと思ったのか」というリフレクションが始まりました。
これからについての妄想
私自身、大学時代にオンラインの恩恵をめちゃくちゃ受け、結果としてIT企業に入社しました。そのため、「オンライン〇〇」が今だけのものというよりは、文化として根付いてもいいんじゃないかなと思っています。オンライン宿泊はリアルで訪問してみたい気持ちも高まるし、病気など何かしらの理由で現地に赴けない人にも旅の可能性を拓くなとも感じています。
また、今回私が飲んだり食べたりしたのは神山町に特に関連のないものだったけれど、今後はその土地のものを食べつつオンライン宿泊するなんてプランも出てくるかもなと思いました。旅で私が重要視するのは、「土地の香りと空気」ですが、今の状況でそれらを一番感じられるのは「食」なのかな、と。
また、超注目中の「エアロバイク日本縦断の旅」と連携しても面白いかもしれないな、とも思ったり。
政府統計のe-Statを見てみると、日本の市町村は合計1,724。
将来的には、全市町村でオンライン宿泊ができるようになり、毎日いろんな土地に行き、偶然の出会いを繰り返しながら生きていく。
そんなことも、できるようになるのかもしれません。
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