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#196 問いの切り口:スケーリング
場創りと人創りで組織能力の全開を支援する
ナラティブサポートの上村です。
以前の投稿
週に1回は問いの視点の話をしようかと思います。
以前の投稿はこちら。
問いの切り口:スケーリング
今回はスケーリングについて。
スケーリングとは点数をつけることです。
使い方としては現状把握とスモールステップの設定、リソースの発見、動機付けなどに活用できます。
現状把握とスモールステップの設定
『理想の状態が100点としたら現状は何点ですか?』
このような問いによって、今の立ち位置を数値という言語化されたもので表す事ができます。言葉にしてみると案外70点くらいあるだとか、まだ20点くらいだとか立ち位置が分かります。
そして次にこのような質問も有効です。
『何をすれば○○点になりますか?』
『どうなれば○○点ですか?』
ここを100点にしても良いですが、現状の点数と100点の中間くらいの点数を設定する事でまず何が必要かが分かってきますし、そのようなスモールステップの方が実現可能性も高く、実践したいという動機も高まります。
リソースの発見
しかし上記のような質問も時にはマイナスな効果があります。それはモチベーションが下がっていたり、自信を失っている相手、心身ともに疲弊している相手に対してです。コーチングよりカウンセリングが必要な相手ですね。そのような方に『○○点にあげるには?』と前向きな質問をするとかえってしんどい気持ちになってしまいます。
そのようなケースでは『理想の状態に対して現状は何点ですか?』と聞いた後に0点でなければ、『その点数に来れたのは何があったからでしょう?』例えば『その30点というのは何があるから、何が達成してるから30点なのでしょう?』と聞くことによってクライアントが確実に目標に向かって進んでいるということを承認することができます。その事実を伝え、承認した上でスモールステップを聞いてみるというのも方法です。
動機付け
単純に数値化するという行為は動機付けにもつながる人も多いのではないでしょうか?『今、70点まで来たか〜。よし次は80点を目指そう!』といったように何か指標になるものができることで、動機付けが高まるという効果もあります。
参考:言い方の工夫
山登りが好きな方には『何合目?』
マラソンが好きな方には『何キロ地点?』
といった聞き方にするとクライアントさんの心をくすぐるかもしれません。
相手の嗜好も踏まえた言葉のかけ方も工夫してみましょう。
さて、皆さんは目標に対して今何点ですか?
上げていくには何をしますか?
その点数になったのにはあなたが何を成し遂げてきたからですか?
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