#83 地図は領土ではない
個人と組織の能力を最大化し、
物語を共に創る伴走者、
ナラティブサポートの上村です。
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月曜日はNLPの前提シリーズです。
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8つ目の前提
今日はNLPの8つ目の前提です。
「地図(マップ)は領土(テリトリー)ではない」です。
例えば、日本という領土の形そのものは誰がどう見ても同じですが、地図はその種類によってどこまで建物を書いているか、店名などの詳細を表示しているかは違いますよね。
ここで地図を「人の考え方」と捉えてみてください。
地図にも違いがあるように、人の考え方にもそれぞれ違いがあります。
私たちは生まれてから様々な経験を通して、自分なりの価値観・世界観を築きあげています。
それにより私たちは、自分個人の地図を創りあげています。
2人で映画を観に行った時
例えば、友人関係の2人がとある映画を見に行ったとします。
Aは主人公側に感情移入して、Bは主人公を支えるキャラクターに感情移入する。
Aは挿入歌や音楽が印象に残っていて、Bは映像演出に興味を持って観ていた。
お互い感想を共有した時に、
映像に興味のないAは「そんな演出あったんだ?記憶に残っていないなぁ」と全く記憶にない様子。
音楽に興味のないBは「音楽はそんなに響いてこなかったなぁ」と薄いリアクション。
相手と前提が違う
このように、私たちは興味があることにだけ着目し、興味のないものに対してまったく着目しない。そのため、個人が持っている地図は土地(現実)を正確に記したものではないのです。
同じ世界を見ていても、地図は人によって異なるため、全く違うように見えており、そのため人によって物事の感じ方・捉え方が異なってきてしまいます。
価値観の相違などで意見が食い違うのは、それぞれの地図が異なっているためです。
相手と自分と地図(前提知識・考え方)は違うんだという前提を自分の中につくっておくことが大事
そしてそうする事によって、どちらが間違いかと決めつけるのではなく、「もっと詳細な情報を入れながら伝えてみよう」
「相手と自分は地図が違うから、地図をすり合わせるためにもっとコミュニケーションの量を増やしていこう」というように相手と寄り添える方法を探せる心の余裕を持ちやすくなります。
例えば、「この資料を作成して終わったら報告して」と若い部下に伝えて「終わりました!」で終わってしまうと、気の利かないやつだなと思うかもしれないですが、「資料作成終わったらその内容とともに報告して」と伝えるべきだったかもしれません。
相手の地図を考えて、どこまで伝えたら良いかを自分が考えて動いてみることも良いでしょう。
役に立たない地図
また地図の中には、昔は役だったけど今は役に立たないものも含まれています。
例えば、親から刷り込まれた自己イメージや、過去の経験から自動的に起こる好ましくない反応などです。
学校のテストで95点を取っても「あんたは後一歩が足りないのよ」「100点取れなかったらダメ」と言われ続けたら、「自分はダメなんだ」「完璧じゃなければ意味がないんだ」という自己イメージがつきます。
かたや、60点を取っても「半分以上取れてる!凄い!」「でも後40点の伸びしろがあるから頑張れ!」と言われて育てられた子は点数でいくと95点を取った子よりも結果としては悪いですが、自己肯定感が高い子が育ちます。
私たちは地図を作ることは自然に行っていますが、地図を変える方法はほとんど理解していません。だからこそNLPやコーチングで個人が持つ地図を好ましいカタチに変えていくのです。
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