余命1000日に思ふ
4年に1度の2月29に、余命1000日を迎えた。4年後の今日、自分はもうこの世にはいない。この日付を過ごすのは人生最後だ。生まれてから19000日余り。節目の日に思いつくことをつらつらと書いてみる。
振り返れば、そこそこの人生であった。子供のころから、大人がバカに見えていた。自分が大人になるにつれ、やっぱりみんなバカだったと確信した。そんな自分も、やがてちゃんとバカに成長した。
バカはバカなりに、そこそこの道を行くことに決めた。そこそこ頑張って、そこそこのところを歩いてきた。そして、そこそこのところにたどり着いている。そしてきっと、そこそこな感じで死んでいく。
悪くない。泣いて過ごしても、笑ってても怒ってても、それは次第に「今」に近づいてくる。無力な生き物にできることは、なんとなく居心地のいいポジションを探りながら、ここで待つことだけ。
残りの1000日間も、そこそこに生きていく。