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ナラティファイ的、事業概要書の制作方法

前回、融資を受ける際に必要な書類について、書きました。

その際、事業計画書が必要かも? と明記しました。しかし、まだ企業して3年も立っていない会社もあるでしょう。そういった若い企業は事業概要書が必要になってくるかもしれません。そこで、ここではどんなふうに事業概要を書いたか? を書きます。事業概要書の書き方は、弊社以上に上手に作っている企業が、たくさんあります。インターネット上にも、詳しく説明しているページがいくつもあります。また、身近に事業計画書を書くのが上手な方がいらっしゃったら、ぜひ意見をきいてみることをおすすめします。

ただ、事業概要書って、作るの敷居高いかな? と思って、行政書士に相談しようとしたら、日数が必要と言われてしまい、途方にくれた方。突然の事態で融資が必要になったわけで、行政書士に相談するお金がそもそも無い! という方。STAY HOMEなので時間がとれるので、つくってみたいけど他社がどうつくっているのか気になる、という方。

そういった方々に向けて、事業概要書素人の弊社がどう制作したのか、メモ書き程度となりますが、ご紹介します。

事業概要書とは? なぜ必要なのか?

国民金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付には、事業概要書は提出書類として必要ありません。

なので、国民金融公庫だけの融資を考えていらっしゃる方は、つくる必要がないです。

しかし、今回実際に国民金融公庫の窓口まで行ってみて、実際に担当者に提出し、つくってよかったな、という実感があります。

なぜなら、言葉だけでしゃべっているより、実際に書面として仕事の履歴が書いてあったほうが、事業内容や行った仕事のエビデンスを間違いなく説明でき、自分の希望する融資金額がどれほど必要なのか、自信をもって説明できるからです。

また、信用金庫など、独立性の高い金融機関では、事業計画書や事業概要書は必要になってくる可能性が高くなります。

私は、自分で事業計画書を書くことで、自分の事業の財務環境や、目的について再考する機会につながるのかもしれない、とも思っています。

信用金庫など、地域密着型で融資を行ってくれる金融機関の場合は、自分で制作した事業概要書に不明点がある場合、善意のアドバイスとして返ってくる場合もあります。なので、難しい! と苦手意識を持つ前に、一旦作成して提出し、融資のプロの意見を聞いてみる、という感覚でもいいのかもしれません。

ナラティファイ的、事業概要書の構成

・事業概要書は、表紙を抜かして4~6枚以内に収める。テキストはなるべく感覚をあけて、融資先の方が読みやすいように制作する。

1枚目 表紙【会社名・ロゴ】を記載

いわゆるわかりやすくかっこいいデザインの表紙です。

2~3枚め→【経営目的】と【事業コンセプト】を記載

経営目的は、何の目的があって、事業を展開するのか? について。はじめた“きっかけ”を書けばいいのですが、企業として起業している場合、“きっかけ”というものが、自社の利益につながり、社会の公益としてどう機能していくか、を念頭に置くと良いと思います。

事業コンセプトは、実際に事業として行っている業務内容のコンセプトです。これこれの事業は、こういう目的や効果を見込んで行っています、というようなものです。

これらをイラストや図を挿れて、2ページに分けて書きました。

4枚目→【事業内容】と【代表者経歴】を記載

事業内容は、サービス内容と、それに伴う価格についてです。

例えば弊社の場合、

「VRのクリエイティブコンセプトでは○○万~、プランニングでは○○万~」、と箇条書きにしてまとめました。

そして、他の同業の企業さんとどう差別化を図るか、についても書きました。ここで、具体的な数字を書くと、事業の規模感を理解していただいたり、積極性の評価にもつながります。ざっくりとでいいとは思うのですが、ある程度の本音を含めた正確性は大切かな? と思います。

代表者経歴は主に、社長の経歴です。履歴書的なやつです。ベンチャー企業や、スタートアップ企業で、まだ3期分の決算書もない場合、経歴には過去のキャリアを書くのもあり、だと思います。その際、現在の事業との接点がわかるように書くと良いかもしれません。

5~6枚目→【事業実績】を記載

いくつかの事業にとりくんでこられたでしょう。ここでは、どんな事業に、どういう形態で取り組んだか? ジョインしたかについて、画像(写真)付きで説明しました。

例えば、2019年〇〇会場にて、〇〇を行う。「VRって楽しい!」という感想を多くいただき、好評のうちに会期満了を迎える。(写真)

(このあとに、締めの1ページがあってもよかったかもしれない…。と、今思いました。)

事業概要書はつくったら読み返そう

あたりまえなことですみません。

ですが、急いでつくると、読み返すことを忘れてしまうことが私には多々あります。

どうか、読み返してみてください。

誤字脱字はもちろん、きちんと意図が伝わるか? が一番大切なポイントです。カラーコピーの方が伝わる場合もあります。

熱意が空振りせず、きちんとエビデンスに基づいて事業の規模感が相手に伝わるか、が大事なポイントであると思っています。また、何枚も長く書いてしまうと、相手が読み疲れてしまう場合もあるので、分量の考慮も大切です。

むずかしい言葉や、事業を大げさに説明する必要はない、と思います。

簡潔な言葉でゆっくり丁寧に書いてゆくことが大事かな、と思っています。

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by 日向雅 理予 Narratify Co., Ltd.

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