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転んで歯が折れたり抜けたりするお子さんが増えています。

先日、小学校高学年の女の子の
歯が1本は折れて、もう一本
抜けてしまって来院されました。

歯並びの矯正中でずいぶん
綺麗になってきたのにそれが
抜けてしまうなんてと残念です。

歯は、一度傷ついたり抜けると
決して元には戻りません。

そういう意味でも一生回復しない
傷を負ったことになるのです。

このお子さん以外にも歯を
傷つけてくるお子さんが
後を絶ちません。

転ぶ時に顔から倒れてしまうのです。


このようなお子さんは転ぶ時
手がつけないことが原因です。

こんなお子様のほとんどが
歯は傷ついているが手は
無傷という子も多いのです。

手を先について大切な顔を
守るという本来なら咄嗟に
出る行動が現れないのです。

何が原因でしょうか?

こんなお子様はハイハイが十分に
できていないことが多いのです。


下の図は赤ちゃんがお母さんの
お腹から産まれてから、
立ち歩くまでの段階を示しています。

(日本コアコンディション協会資料より引用)

泣く→仰向け→寝返り→
うつ伏せ→うつ伏せ〜腹這い→
四つ這い→お座り→高這い→
つかまり立ち、伝い歩き→
立つ、歩くという順序で発達します。

四つ這いから高這いまでの
期間が十分でないと転ぶ時に
手をつけれなくなるのです。


最近のお子様は立つのが早い
とよく言われます。

住宅事情などもあるのでしょうが
ハイハイの時期が短くすぐに
立ち上がってしまうのです。

これが手をつけなくなることの
原因だと言われます。


人間の発達段階は全ての過程を
十分に経験することが必要です。

人間は生まれてから成人するまで
いろんな成長の過程を経ます。

その一つ一つは発達のために
十分に経験する必要があります。

足も手も体幹も口も発達過程で
無駄なことは一つもありません。

全部を十分に経験することが
必要なのです。

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