健康情報を見極める5つのポイント
インターネット上には
食や健康に関する情報が
たくさん出回っています。
ネットに限らず、テレビや本などでも
たくさんの情報が出ています。
しかし、その質は玉石混交です。
中には相反する情報もあります。
いったい何が正しいのだろう?
どれを信じたらいいのかな?
と疑問に思ってしまうことも
あるのではないでしょうか。
健康情報を読み解く力である
「ヘルスリテラシー」について研究されている
聖路加国際大学の中山和弘教授によると、
以下の5点「かちもない」に注意することで
質の高い情報かを判断できます。
か:書いたのは誰か、発信しているのは誰か?
ち:違う情報と比べたか?
も:元ネタ(根拠)は何か?
な:何のための情報か?
い:いつの情報か?
ひとつずつ紹介していきます。
「か」:書いたのは誰か、発信しているのは誰か
その発信は、資格を持った
信頼できる専門家によるものでしょうか?
確認してみましょう。
例えば
「ノーベル賞受賞者が提唱した」などと
書かれていると、いかにも信じたくなりますが
実は医学者ではない…
などというひっかけのような記載を
目にすることがあります。
組織による発信の場合は、
公的機関(国や非営利団体)からの情報は
信頼性が比較的高いです。
企業による発信は、売りたいものを売るために
都合の良い情報を発信していることがあります。
(そうでない場合もありますが)
「ち」:違う情報と比べたか
他の情報と食い違っている点はありませんか?
その人やその人の支持者だけが提唱している
方法ではないでしょうか。
比較してみましょう。
「も」:元ネタ(根拠)は何か
出典や引用など、根拠を提示する記載はありますか?
ここでの根拠とは、専門分野の論文や
具体的なデータのことを指します。
ちなみに、テレビ等である
「○○学会で発表されました」だけだと
根拠としての信頼性は低いです。
論文は第三者の審査(査読といいます)を受け
必要があれば修正したのち掲載されますが、
学会では発表前に審査を受けることはありません。
つまり、内容の質は保証されていないのです。
「な」:何のための情報か
筆者が売りたい商品やサービスに誘導するための
情報になっていませんか?
また、感情や直感に訴えかける表現ではなく
理性的・論理的に記載されていますか?
「い」:いつの情報か
医学の研究は日々進んでいきます。
過去に画期的な健康法だと思われたものの、
その後の研究で否定されたものもあります。
昔の有名な科学者が提唱した健康法、と聞くと
いかにも効果がありそうに感じますが
安易に鵜呑みにするのではなく
上記の判断基準に沿って考えるとよいでしょう。
とはいえ、なんだか難しそう…と思われる方も
いらっしゃるかもしれません。
まずは
・発信者は誰か?
・元ネタが書かれているか?
・発信された日が書かれているか?
を確認するところから始めるだけでも
かなり変わるかと思います。
情報の見極め方について詳しく知りたい方は
参考にした以下のサイトをご確認ください。
http://www.healthliteracy.jp/internet/post_10.html
発信する側としては、
少々耳が痛い部分もありましたが
できるだけ信頼性の高い発信を
心掛けていきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。