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「そのモチベーションで起業するな!」と4年前の私に言いたい。
4年前に始めた「自分ビジネス」を
今年の夏ですべて手放しました。
「自分ビジネス」とは、
自分の知識や経験、強みを活かして
講座やカウンセリングなどのサービスを提供する
ひとり起業のやり方。
やることに追われながら
ずっと頑張ってきましたが…
手放してみて、
起業に対して客観的に考えられるようになり
これまでとは視点が大きく変わりました。
…というより
今まで目を背けていた
「うまくいかなかった理由」に気づけた
というのが正しいかもしれません。泣笑
今回は、4年前の私を振り返り
そのモチベーションでは起業するのは早かった…!
という話をします。
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4年前の私は、とある講座の提供から
起業活動をスタートしました。
当時は、会社員としての仕事が辛いことで
ずっと悩んでいました。
その講座を自分自身が受けて、
「やりたいことがわからない」
「なんとなく頭に浮かぶけど自信が持てない」
という悩みの根源に、
自分の気持ちを封印して
周囲の意見や、世間でよく言われる正解を探して
合わせようとする無意識の癖
があることに初めて気づき、
目から鱗が落ちまくりました。
こんなすごい講座を、協会の認定講師になれば
たった3ヶ月ですぐに開講できる。
私もできるようになりたい!
と、3ヶ月間の講座を受け、認定講師の資格を得て
活動開始しました。
このときの私の起業のモチベーションは
私と同じように、仕事にモヤモヤしている人の
悩みを解消したい!
仕事量が多すぎて、長時間労働に疲れた。
疲れ果てて休みの日は動けない。
頑張っても報われないし、
会社の中に、自分がなりたい未来像はない。
かといって、他にやりたいことって何だろう。
今さら別の仕事ができるか、自信もない…
こんな人が、
自分のやりたいことを見つけ、実現させて
自分の力を活かしながら働き、
同時にプライベートも充実させて
幸せに生きられるようにするんだ
と意気込んでいました。
「自分が辛い経験をしたから、
同じような人の役に立ちたい」
自分ビジネスの起業のきっかけとして
よく聞かれることです。
とても素敵な想いだし、
この想いがあるからこそ
簡単ではない起業の道を進み続けられる
とは思うのですが、
これだけではビジネスにならない
ということを、
4年前の私は気づかずにいました。。
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当時の私の頭には入ってこなかった…
「起業=問題解決」
と良く言われます。
起業家の仕事は、
お客様のお困りごとを解決すること。
まあ、実際に解決するのはお客様ではありますが…
「こうすれば解決する」という方法や道筋を
商品やサービスを通じて提示し、導くから、
お客様のお困りごとが解消する。
いただく代金は、
商品・サービスそのものというよりは
「お困りごとが解決する」ことへの対価です。
だから、もし
「自分と同じような人を助けたい」
と思って起業するなら、
・そのお困りごとを解決する方法を知っていて
・自分の困りごとはすでに解決されている
必要がある。
そうでないと辻褄が合いません。。
なんですが、、、
4年前の時点では、実はまだ
私自身の困りごとが解決されていなかった!
会社員はやめたけど、
今度は「起業」という仕事が辛くて、
お客様のゴール像として掲げた
「自分のやりたいことを見つけ、実現させて
自分の力を活かしながら働き、
同時にプライベートも充実させて
幸せに生きられる」
人に、私はまだなれていなかった。
やりたいことを見つけるところまでは
一応たどり着けていたけれど
それすらも、今考えれば
「学んだらすぐにできるんだ。簡単そう」
「需要はあるみたいだし、売れそう」
という安易な思考で選んでしまっていました…
それどころか、
会社員として感じていた
思い通りにいかない現実の辛さと
周囲から認められない悔しさを
起業で成功することによって
解決しようとしていました。
こんな私でも、
お客様がつくような自分になれて、
自力で稼げるようになれば、
心が満たされると思ったのです。
これだと、
起業=自分の問題解決
になっていることに気づかずに…
「自分の問題をお客様に解決してもらおう」
なんて姿勢、起業のあり方と正反対なのに!
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こういう姿勢が、知らず知らずのうちに
発信や講座での言葉遣いや態度にも
表れていたのでしょう。
2年間、ほぼ毎日発信を続け
ときどきキャンペーンも打ちましたが
結局、この講座は1回しか開講できず
ビジネスとして全く成り立ちませんでした。
こんなにやってるのにどうして!?!?
と疑問に、悔しく思っていましたが
今、ようやく納得しました。
一方で、うまく行ったのは
健康・栄養専門Webライターとしての
お仕事の受注。
副業的な関わりでしたが、始めて半年ほどで
収入を継続して得られるようになりました。
エンドクライアントの多くは
食品関係の企業様です。
潜在顧客と出会うために、
お役立ち情報を載せて検索でヒットさせたい、
そのためには信頼性の高い記事が必要、
という依頼側のニーズに
もともと文章を読むのも書くのも好きで
ブログを中学生の頃から書いてきた経験
(大学時代のバイトですが、書籍の編集や
Webコラムの執筆もしていました)
大学院・企業での研究活動を通して
専門書や論文などから情報収集してきた
経験が役に立っています。
この仕事を続けている根底には、
「食について正しい情報を届けたい」
という私自身のモチベーションもあるけれど
仕事として成立しているのは
そのモチベーションだけでなく
相手の期待に応えることができたから。
↑こうやって、
言葉にしてみると当たり前なのですが
その当たり前を忘れてしまっていました。。
今の自分で、誰の・何の役に立てるか?
これがうまくマッチすれば
スルッとうまくいくのだなと実感しています。
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すでになんとなく叶ってるかも~
そうやって、いろいろな仕事に挑戦しながら
自分が本当はどうしたいのかを考えて
ライフスタイルを模索してきました。
結果、今の私は
「自分のやりたいことを見つけ、実現させて
自分の力を活かしながら働き、
同時にプライベートも充実させて
幸せに生きられる」
状態になっています。
とはいっても、
まだまだこれから実現したいことも多く、
そのための努力も必要ではあるところで
不安がないわけではありません。
それでも、現状には満足していて、
感謝、幸せだな、と思う機会も多いです。
これって両立するんだ
というのが、最近の新しい気づきです。
こう思えるようになった方法や
道筋、必要な考え方を
これからは言語化していきたいと思います。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。