映画「相撲道-サムライを継ぐ者たち-」感想(ネタバレあり)
昨日は少し遠出し、年始のプチイベントとして、前から楽しみにしていた念願の映画「相撲道」を観てきた。
きっかけは(最近マブダチになりかけている)ゆりにこちゃんのnote記事だ。
ゆりにこちゃん同様、私も相撲に1ミリたりとも興味ない勢だった。
テレビの中継は1度も真剣に見たことないし、相撲好きな同僚が鼻息荒めに語ってきても、「ヘースゴイネ(棒読み)」って感じだった。
推している人(ゆりにこ)の影響は大きい。
ゆりにこちゃんのメルマガに相撲道のことが書かれていた→ゆりにこのnote読んだ→貼ってある動画(映画のCM)見た→CMめちゃくちゃカッコいい(CM見ただけで涙目&鳥肌全開)→これは絶対劇場で観たい!!!!!となったのが経緯だ。
気付いた時(去年)、関西は上映期間が終わっていて、次は年明けの1/2~1/8の期間限定上映だった。
急いで公式サイトに飛び、自分の生活圏にあるか確認。
あった!!!(嬉しくて叫んだ)
仕事は1/4に始まるのでチャンスは1/2or1/3。
1/3は電子書籍の出版を控えているのでナシ。
1/2を逃したら劇場で観ることはできない!!
とのことで、昨日11:00~の上映を観に、ローカル映画館へ行ってきましたよ!!!(Nくんはまだ実家にいたため、ぼっち参戦)
まず映し出されたのは満員の両国国技館。
(出典:映画『相撲道』公式サイト)
これだけ人が集まるスポーツなの?てことすら知らなくて驚いた。
満員御礼ってなっている。
冒頭にナレーションは一切なく、ど迫力の試合風景。
沢山の声援。身体と身体がぶつかり合う音。息遣い。
すべてがリアルなのである。音響に強いこだわりを感じた。
まるで両国国技館の最前列で試合をみているかのような臨場感に、なぜか手の中は汗びっしょりだった。
境川部屋の豪栄道と髙田川部屋の竜電にスポットが当たる。
そこで相撲部屋についての知識を得た。(本当に今までが無知すぎて恥ずかしい)
相撲部屋、そこは毎日ちゃんこ鍋を食べたり、稽古したりする場所としか認識していなかった。(何故かちゃんこ鍋のイメージが強い)
力士を目指す若者は、まず進学先を選ぶのと同じ感覚で「相撲部屋」を選ぶのだそう。
相撲部屋にも色々毛色があり、厳しく育てるところや、男を学ぶならここ!みたいに指導方針にそれぞれ特徴があるそうだ。
わたしが思わず泣いてしまったシーン①
稽古の時(前?後?)に全員で復唱するシーン。
親方、故人を敬うこと
感謝や礼を重んじること
「自分だけが辛いと思うな、故郷の家族もがんばっている」ということ
みんな何も見ずに言えるのだ。
きっと毎日言葉に発して身についているからだと思う。
力士全員で発する一つ一つの言葉が胸にずしんと響いた。
わたしが思わず泣いてしまったシーン②
豪栄道が右肩を負傷したが、それを微塵にも出さず、テーピングも巻かずに試合に臨む姿には圧倒された。
現代に本物のサムライがいる……そう思った。
相撲には怪我がつきもの。
「毎日が交通事故」だという。
額が切れて血が出ているのにあまり痛みを感じないそうだ。
よく漫画で見かけるのだが、ルフィとかが戦いで大怪我してるのに、気を張ってるからあまり痛そうにしてないシーンをよく見かけるが、まさにそれを地でやっていると思った。
シリアスなシーンはついつい手をお祈りのポーズで見てしまった。(もちろん手の中はビショビショ)
初めて知った相撲知識
よく「三月場所」「五月場所」という名前はかすかに聞いたことがあったが、「本場所」と呼ばれる大会の月別の名前で、大会は年に6回奇数月に開催されるそう。
15日間連続のリーグ戦。
力士は15戦のうち、8勝しないといけないそう。
※十両以上(関取)の力士と幕下以下の力士では対戦数は異なる。今回取り上げられたのは豪栄道・竜電(両方関取)だったので15戦のうち8勝以上勝ち上がるストーリーも展開された。
ドラゴンボールでいうと15日間連続で行われる天下武道会、幽遊白書でいうと暗黒武術会的なことだ。(漫画の場合、相手を殺してもOKでトーナメント勝ち上がり制だから似て非なるものではある)
1日に10秒~1分くらいの取り組み(試合)×15日
アイドルで例えると10秒~1分の公演を15日連続でするのと同じだ。
(短いけど、そこに全てを賭ける感じですね。アイドルに例えたらイントロで終わりますね)
力士にとって、めちゃくちゃ緊張の瞬間だろうな、と思った。
その瞬間のために毎日積み上げて、苦しい稽古に耐えてきているのだから。
絶対勝ちたいだろうな。
本気と本気の塊がぶつかり合うのを見ているような気持ちだった。
力士たちが持つ熱い闘志に、自然と涙が出た。
みんな泥まみれなのに、その汗の一粒一粒が美しいとすら思った。
私は涙もろく、ドラえもんの映画の予告編で泣いてしまうくらい涙腺がゆるゆるなのだが、今回はいつも泣く時と全く違う感情だった。
映画を見て泣くときは大概、登場人物に感情移入して泣くのだが、その類ではないのだ。
美しいもの、尊いものを見て感動して、自然と涙が液体のように流れ出す、それに近い感覚。サラサラした涙なのだ。
力士達からは「純粋にもっと強くなりたい」という、お金とか地位とか名誉を超えた欲望を感じた。
彼らは自分自身と闘っているようにも見えた。
もちろん相撲は相手があっての試合なのだが、「相手に勝ちたい」ではなく、「勝てるくらい強い自分になりたい」という欲の方が強いように感じた。
バックに流れる音楽や効果音と相撲のシーンの相性の良さにも感動。
めちゃくちゃカッコいいのだ。
大相撲の土俵を砂から作るシーンもめちゃくちゃカッコよかった。
色とりどりの着物でファンとファンの間をのしのし歩く姿もめちゃくちゃカッコよかった。
オフのときに眼鏡をかけている力士には激しく萌えた。
力士×眼鏡×浴衣=最強
お相撲さんの奥さんには美人が多い理由もやっとわかった。
(竜電の奥さんくっっっそ美人&性格めちゃめちゃ良さそう&人間力高めだった)
ジャニーズの誰かかお相撲さんの誰か1人とキスできるというチャンスが訪れたら、わたしは迷わずお相撲さん(着物眼鏡ver.)を選ぶだろう。(ありえない設定)
あと、私より胸ある人全然いるな~とかも思った。普通に100キロ超えのお相撲さんCカップくらいあるよ(一番どうでもいい)
話を戻すと、
坂田監督は大相撲のPRにおいて、できる事を全てやったという感じ。
最高の映像と最高の音響、最高の選曲、インタビュー、エピソード、ほっこりシーン・シリアスシーン含む密着。
現に、ここに昨日までテレビの相撲すらまともに見たことない人間が、映画観終わって「2021年 大相撲 スケジュール」で検索したからね。
たぶん見に行くと思います(笑)
PRの最終目標は「人を動かす」ことだと思っています。
その観点からも、この映画は大成功なのではないでしょうか。
観た方は高確率で「2021年 大相撲 スケジュール」で検索すると思いますよ。
豪栄道は引退してしまったので(もちろん調べて知った)、竜電を応援したいと思います。
この文章を読み、少しでも相撲に興味が沸いた人は下記のCMだけでも観てみてください。(もう一度見てCMだけで泣いた)
まだ全国公開中。
上映中の映画館はコチラから確認できます↓
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=sumodo
もっともっと相撲の良さを沢山の人に知ってほしいな。
昨日映画を観るまで相撲に興味のなかった私が、めちゃくちゃ推すんだから説得力あるでしょ?
今年はわたしにとって勝負の年。
始まりに相応しい、素晴らしい映画でした。
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