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【注意喚起】クラウドソーシングで出会ったライティングの詐欺案件
こんにちは!
Webライターの成田文です。
今回は注意喚起の意味も込めて、僕がクラウドソーシングで出会った詐欺案件について紹介します。
冷静になればおかしいと気づけるものでも、「早く実績を作らないと!」と焦っていると指示通りに作業をしてしまう人もいるんじゃないかと思います。
「こんな手口もあるのか⋯⋯」とぜひ参考にしてもらえるとうれしいです。
詐欺の内容
詐欺といっても、金品を騙し取られそうになったわけではありません。
でもワーカー側を騙して得をしようとしていたことは明確なので、詐欺と呼ばせてもらいます。
僕が出会ったのは、ギャンブルのアプリに登録させて紹介特典のポイントを獲得しようとしていたと思われるものです。
実際に案件に応募したところから解説します。
※クラウドソーシング名とギャンブルアプリ名の記載は控えさせていただきます。
これらのサービス自体に問題はないですし、むしろ悪用されている被害者側なので⋯⋯
もし文章から推測できてしまった場合は、そっとしておいてもらえると助かります🙇
普通に見えた案件募集
僕がクラウドソーシングで応募した案件は、一見すると普通のものでした。
ライターの募集
さまざまなジャンルの執筆
文字数は400字で複数記事の納品
文字単価は1.2円
文字数の少なさとクライアントへの評価がないことは少し引っかかりましたが⋯⋯
数ある応募候補の案件の中の1つですし、文字単価も高かったので応募してみることにしました。
いきなり届いたスカウトメール
後日、自分のアドレス宛にメールが届きました。
件名を見ると、応募の際に使ったクラウドソーシングのスカウト機能を介したメールでした。
メールには「案件の詳細を説明する」とのこと。
メールに書かれていたのは以下の通り。
提案を承諾した
テストライティングをするので、詳細は添付のドキュメントを確認してほしい
確認後、仕事を開始すること
採用担当者名
さっそくドキュメントを確認してしました。
(本当はこのドキュメントを開くこと自体、避けた方がよかったですね😓)
ドキュメントには以下のようなテストライティングの指示が書いてありました。
指定のギャンブルアプリをインストールしてユーザー登録する
指定のプロモーションコードを使って無料ポイントをもらう
無料ポイントを使ってギャンブルを行い結果を確認
ギャンブルが終わったらメッセージで報告をする
アプリの使用感などを50文字程度でまとめて納品
さらにテストライティング後の2記事目以降についても次のような記載が。
【文字単価4.5円(文字数1,000文字)で、幅広いジャンルの発注が可能】
あやしい、あやしすぎる⋯⋯!
まずこの指示書を読んで最初に僕が思ったのが、
「ギャンブルアプリに登録するのなんかイヤなんだが?」
ということでした。
とはいえ、提案しても採用されないことが続いていた中でせっかく来た連絡。
アプリストアを開いて5分くらいは悩みました。
ですがだんだんと冷静になってきて、いろいろとおかしな部分に気づくことができたんです。
案件のおかしかったところ
①契約締結も仮払いもされていない
今回のクラウドソーシングサービスでは、報酬の未払いがないようにクライアントの仮払いが完了してから作業に取り掛かるルールになっています。
そのためテストライティングだとしても最初に契約の締結が必要なんですよね。
ですが本件についてはスカウト機能で一方的にメールが飛んできているだけ。
作業をこなしたとしても、契約が成立していないので報酬を受け取れないんです。
②そもそもの案件と内容が違う
クラウドソーシングサービス上の案件解説では、ギャンブルに関する内容は一切書かれていませんでした。
しかもたった50文字で何をテストするというのか⋯⋯
③全員にスカウトが飛んでいる
あやしいと思ってクラウドソーシングサービス上の案件ページを確認したところ、応募総数とほぼ同じ数だけスカウトが発生していました。
広くテストライティングを行なっているクライアントもいるとは思いますが、さすがに露骨すぎるでしょう⋯⋯
④メッセージの報告なんてできない
指示書には「ギャンブルが終わったら報告するように」と書いてありましたが、まだ契約を締結していない状態。
クラウドソーシングサービス上でクライアントとの連絡のやりとりができないんです。
一応、質問機能で一方的な連絡はできますが⋯⋯
そもそも報告を受け取る必要がないことがわかります。
⑤2記事目以降の条件がおかしい
2記事目以降の条件、あやしすぎるでしょう。
そりゃあ将来的には文字単価4.5円とかなってみたいけれども!!!
どこの馬の骨ともわからないライターにそんな金額で依頼をしてくれるほど甘くないですよね。
ですがちょっと技アリだなと思ってしまったのは、メールの最後に採用担当者名が書かれていたこと。
会社名すら書いていないんですが、これだけで少し信憑性が増してしまうんですから不思議です。
結局目的はなんだったのか?
ここまで書いてきたようなもろもろの理由から、本件についてはスルーすることにしました。
(クラウドソーシングサービスには違反報告しましたが)
僕自身、クラウドソーシングサービスでマイナス評価がつくのは怖いので、対応は慎重にする傾向にあります。
ですが本件については契約もしていないので、スルーしたとしてもマイナス評価をくらうことはありません。
その上で、本件の目的はなんだったんだろうと考えてみました。
最初は「アプリに登録した個人情報を抜き取る気なのか?」とも思っていましたが⋯⋯
奥さんが調べてくれたところ、指定されたギャンブルアプリでは招待を受けた人がギャンブルをすると、紹介者に紹介特典としてポイントが付与されるということがわかりました。
つまり個人か組織かはわかりませんが、ワーカーを騙して無料ポイントをかき集めてまでギャンブルをしようとしているというわけです。
この推測が真偽は定かではありませんが、ほぼほぼ間違いないんじゃないかなと思っています。
メッセージアプリ以外の登録誘導にも注意!
「クラウドソーシングサービス外でのメッセージのやりとりは原則禁止」ということで、メッセージアプリへの登録誘導に注意が必要なのは把握していました。
ですが、まさかこんな手口があるとは思いもよりませんでしたね。
僕の通報の甲斐もあってか、本件のクライアントのアカウントは削除されていました。
ですが同じような目的の案件はまだまだあるんじゃないかと思います。
「自分の身は自分で守らないと」と思っていても、クラウドソーシングを始めたばかりのころはそれがおかしいことなのか気づくのが難しい場合も多いですよね。
イレギュラーや連絡がやりとりがあった際は、ぜひ皆さんも気をつけてください!
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