【世界史による更生プログラム】真実はいつも不確定数!⓪
歴史書によくある謳い文句。
「世界戦争は〇〇がきっかけで勃発した!」
「〇〇のおかげでフランス革命がおこった!」
中には、
「○○の世界史」や
「○○全史」
と、ずいぶん単射的な論旨を展開する書物も少なくない。
これらは真っ当な「極論」であり、昨今の情報リテラシーに沿って考えれば、そのような一つのテーマに一存した議論は良くないと考えられる。しかしそのような論展開は、著者のテーマに対する知的探求を極めた渾身の作品であり、単射的であれど知見が深く、骨太で面白い。
そこで、俗に「テーマ史」と区分される全ての歴史書と、それらに書かれている著者独自の論旨をリストアップし、出来事ごとにソートし直せば、その出来事に対する多角的なものの見方が実現し、かつ各テーマごとの教養を育むことでより豊かな人格者として生まれ変われるのではないか。
そんな浅はかな考え方からスタートした本企画「真実はいつも不確定数!」今の時代、あたかも決まり切ったかのような言い方は、読者によっては大きな誤解を生じる。名探偵コナンの作者である青山先生に是非ともこの考えを主張したい。
それと同時にこれは僕自身の更生を願った「社会復帰プログラム」である。
小学生で性格がひん曲がり、
中学生で思考が歪み、
高校生で心がねじれた。
もはや自らの精神状態は一周回ってアルデンテの噛み心地に近い。
そんな僕に教養という処方箋を与えることで、風格溢れる大学生生活を過ごしたいのだ。
この企画は、本一冊ごとに進捗を書き留めていく所存である。それとものを書く際、僕が絶えずルーティーンにしていることがある。この作業は正直辛い。が、毎日毎日の積み重ねが僕を動かす原動力になる。
それは、常に飲酒状態でものを書いている事だ。
そう、終わっているのである。読者が思っているより僕は高みにいるのだ。(低みではない。読者よりも一歩天国に近いという意味で高みにいる。)
だから、どうかこの記事を読むときは、読者も酒を片手に乱読頂きたい。
(とは言え、世に出す直前に確認の精読を行っている。)
とりあえず、次回予告だけしておく。
記念すべき第一弾は、川北稔著 「世界システム論講義」。
本は読み終わり、著者の考えの抽出を行っている途中だ。いきなりこの企画の中では変化球とも言える本をセレクトしてしまった。当初は、同じく川北氏が書いた「砂糖の世界史」(企画の中では正統派)を読む予定であったが、今回の指定本が余りにも面白そうだもんで、つい先に読んでしまった。
投稿日程は未定だが、どうか首を長くして待ってもらいたい。そんな時には、このアカウントをフォローすると読者のスマホに通知がいくので、なるべくフォローして頂けると助かる。