詩「あなあきの木」 寺澤 満春・作
詩「あなあきの木」
一本の樹木に穴が空いている。
それでも木は生きている。
その穴には風が吹き抜け、吹き来る。
あなたと私は穴のこちら側にいて、
穴の向こうに新しい枝葉の輝きと、
そなたのヒトの住まう窓を感じる。
あなあきの木は、あなたと私、そなたに、
今ここを越える学びと暮らし・仕事、
新たな「まなくら」を予感させてくれる。
寺澤 満春
なりっちの「よみききの世界へ」(2023/8/19 収録・配信)
https://stand.fm/episodes/64dfed92dc91cf7d313055f3
・出典:成田 喜一郎(2023)『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?-Education のリハビリ、あなたと試みる!-』キーステージ21(みらい新書)p.166.
・画像:2018年9月19日、東久留米市学園町にて、筆者撮影。