越境する教育学のルーツを探る:Holistic Curriculum編(下)
*このnoteは 現在(2024.6.5) 加筆修正・更新中です(成田喜一郎)
2007年4月、わたくしは、東京学芸大学教職大学院大学院 設置準備室 /教員養成カリキュラム開発研究センター 教授となる。
本務としては、2007年の教職大学院設置準備と2008年4月開設以降の講義や運営の仕事に明け暮れするが、大学における研究-実践者としては、ESD(Education for Sustainable Eevelopment/持続可能な開発のための教育)、学校図書館活用教育に関わってゆく。教職大学院における研究-実践については、別途「越境する教育学のルーツを探る:教職大学院編」(2008年度〜2017年度)をアップする。
2008年、わたくしは、持続可能な開発のための教育(ESD)カリキュラムの開発の方法—ESD推進のための試み—(東京学芸大学環境教育実践施設 研究報告『環境教育学研究』第17号、p.33-59)という作品を書いた。(原子栄一郎さんとのつながり)
以下、ESD(のちSDGs)については、わたくしのWeb Site「ESD/SDGs論集:2005-2014/2015-2018現在 Narita Kiichiro」を参照されたい。
2009年3月、わたくしは、ユネスコ・アジア文化センター編『ESD教材活用ガイド:持続可能な未来への希望』ACCUの編集・執筆に参画した。実際、現地へフィールドワークに入り、・自信と勇気を与える郷土史アピール 源 朝長 (静岡県袋井市立三川小学校)・知と心豊かな生涯学習者になる 学校図書館 (山形県鶴岡市立朝暘第一小学校)・空腹から見える食と世界 はらぺこ体験 (新潟県上越市立大手町小学校)の実践事例を執筆し、ESDへのアプローチ(理論と方法編)を執筆した。また、本書の「持続可能な開発のための教材活用概念図 (Ⅰ)」(イラスト)のデザインを担当、この図は現在でも援用されることが多い。(柴尾智子さん、丸山英樹さんとのつながり)
2009年8月、わたくしは、東京で開催された(財)ユネスコ・アジア文化センター主催、ユネスコ、日本ユネスコ国内委員会 共催「アジア太平洋ESD教育者フォーラム」に参加・登壇した。このフォーラムでは、「東京HOPE宣言2009」がなされた。その骨子は、「ホリスティック(Holistic)」かつ「活動主体本位(Ownership-based)」で、「参加を促し(Participatory)」、力づける(Empowering)だった。のちに、わたくしは、成田(2011:184)を執筆する。
2010年3月、わたくしの Methodology 6 criteria of ESD Materials(ESD Journey of HOPE, p.75-79(2009年8月で行ったプレゼンテーション)が英訳され刊行された。(永田佳之さんとのつながり)
2010年3月、わたくしは、これからの教育(第1章、全国学校図書館協議会編『学校図書館の活用名人になる』国土社, 第1章 ❶未来への教育、❷学習指導要領と学校図書館、❸学力を支える学校図書館 , p.8-19)という作品を書く。
同年6月、わたくしは、持続可能な社会のための学びと学校図書館の役割、多様な教育方法と評価方法の支援(第Ⅰ章 p.10-25・第Ⅳ章 6 p.181-191、『シリーズ学校図書館学3 学習指導と学校図書館』全国学校図書館協議会)
以下、わたくしのWeb Site「オートエスノグラフィー ESDと学校図書館(抄)2005〜現在」を参照されたい。
2010年3月、東京学芸大学(鷲山恭彦学長)で全国から60名の管理職候補者を集め、開催された藤原和博企画「学校マネジメントリーダー塾」のプログラムの一つをわたくしと三田地真実が「教師のキャリア支援と持続可能な学校文化の構築」を担当した。そこで、わたくしはのちの「水の思想・川の組織論」となる講義を行い、三田地真実がのちの「ライフヒストリー(デザイン)曼荼羅」ワークショップのファシリテーションを行う。また、寺澤満春が「水よ、すべての人たちに」(歌詞)を歌い奏でる場面もあった。
2010年5月から2021年3月まで11年間、所沢市ESD調査研究会で市内の小学校・中学校教諭と教頭・校長・指導主事と、ESDの実践(授業)づくりをめざす研究-実践に並進(Mutual translation /Mutual Reflection)する。① いかなる「つながりへの気づき」がもたらされた/されるのか?(Holistic approach)② いったい「永続的な問い」とは何か、いかなる意味があった/あるのか?(Essential Questions)③ 単なる付け足しではなく、「学び」としての「深いふりかえり」がなされた/なされるのか?(Reflection & Contemplation)という問いへの応答を続けてきた。その「果実(成果)」と「種(課題)」は、以下の電子書籍になった。
☞ ESD調査研究協議会編・成田喜一郎監修『¿ ESDで未来への学びを創る ?:所沢のESD、11年のあゆみから生まれた「3つの手立て」』所沢市立教育センター発行、2021年3月、全73頁.
また、わたくしのWeb Ethnography 所沢市「ESD学びの時間(授業)」づくりへの道 2010.5.28-2021.2.26ー2021.4.6 も参照されたい。
2011年3月、わたくしは、ESDの質保証と HOPE評価の可能性 ―子どもと教師のためのエスノグラフィー―(『ひろがりつながるESD実践事例48』ACCU, pp.181-190.)という作品を書いた。(原明子さんとのつながり)
2011年3月、わたくしは、歌う:「うた」は誰にでもあり、来る と 書く:「かく」という営みの意味を考える(日本ホリスティック教育協会、今井重孝・金田卓也・金香百合編『ホリスティックに生きる:目にみえるものと見えないもの/ホリスティック教育ライブラリー➓』せせらぎ出版、p,100-102、p.132−134)という作品二編を寄稿した。
*ホリスティック教育ライブラリー等 総目次 及び 執筆者(2000-2011, 2013)
2011年7月、わたくしは、神戸で開催されたフルブライト・ジャパン主催、ユネスコアジア・文化センター協力「日米教員交流プログラム」における講演を行う。
Kiichiro Narita, What is the meaning of ESD now ?
: Post-3.11 Japan (Great East JapanPost-3.11 Japan Earthquake and nuclear reactor accident) and the Future of Education(当日のプレゼンテーションスライドは後述、ダウンロード可)
同時通訳付き講演の中で、日米の教員の前で 寮美千子編訳・篠崎正喜画『父は空母は大地:インディアンからの手紙』(パロル舎/F企画,1995年版、ロクリン社の2016年版もあり)を「よみきき(読み聞かせ)」する。その証拠写真は、当日参加された南美佐江さんが撮ってくださった。
2012年、わたくしは、2004年に書いた創作叙事詩「川下にいる者」をもとに、フィールドワークを重ねながら、次世代型学校組織マネジメント理論の構築方法 : 「水の思想・川の組織論」の創成過程(『東京学芸大学教職大学院年報』第1集、p.1-12)という作品を書いた。
2013年、私は、成田喜一郎・西田千寿子編著『「いじめ」を超える実践を求めて—ホリスティックなアプローチの可能性—』(ホリスティック教育叢書1)せせらぎ出版から刊行する。私は、これまでの実践と研究をもとに、はじめに、第1章「いじめ」につながりかかわる中学生との対話―その実際と背景を読み解く―、第3章 教師のライフヒストリーの中の「いじめ」 ホリスティックなアプローチへの道 を執筆する。
2013年、わたくしは、次世代型学力の創成と学校図書館への期待と可能性―ACT21S及びPCKを手がかりに―(全国学校図書館協議会編『学校図書館』752,2013.6,p.35-38.)という作品を書いた。
2014年9月、私は、教育哲学会の会員ではなかったが、依頼を受けて 教職大学院の教育研究における「哲学」の可能性—理論と実践との架橋・往還の彼方に—(『教員養成を哲学する 教育哲学に何ができるか』東信堂、p.43-58)という作品を書いた。吉田敦彦氏による「教育諸理論の三層包括分類」(1999)をもとに、私が改訂・更新し続けている「教育諸理論の三層包括分類表(七訂版)」が初めて文献上に掲載された。現在は、最新版は「教育諸理論の三層包括分類表(Ver.15.3)」(2021)
2015年3月、わたくし/Narita Kiichiroは、それでも「持続可能な未来への希望」をつくる ESD 学習 = 評価活動~証拠・証言としての「当事者記録」を書く~/Evaluation Activities as a Part of ESD learning to Maintain Hopes for a Sustainable Future - Writing Auto-ethnography that Serves as Evidence for Evaluation -(『ユネスコスクールの今 広がり つながる ESD推進拠点/UNESCO Associated Schools in Japan as Bases for Promoting ESD – Current Status and Way Forward 』ACCU、p.81-85日/p.189-192英)という作品を書いた。
2016年3月、わたくしは、教職大学院における「カリキュラム研究」の成果と課題—理論と実践の架橋・往還への「みち」2008-2015—(『東京学芸大学教職大学院年報』第4集, p.1-12.)、
翌年2017年3月、最終講義ノートとして カリキュラムデザイン研究の現在 -1994.8 から2017.2 までの学びと究めを踏まえて-(『東京学芸大学教職大学院年報』第5集, p.1-1.)、「カリキュラムデザイン基礎」講義(最終回)配布資料 ほか ・参考資料1-1「教育諸理論の三層包括分類表(Ver.9.0)」(2017.2.4)・参考資料1-2「教育諸理論の三層包括的分類」(吉田,1999:291)・参考資料2「戦後日本における学習指導要領の変遷と教師のライフヒストリー: 社会科教育を中心に」(2016 年版)(同上第5集,p.121-145)という作品・資料を掲載した。
2017年2月、わたくしは、協働エスノグラフイー 懐かしい未来との対話:ラダックの暮らしと私たち(『ホリスティック教育研究』第20号、p.1-20)という作品を書く。これは、2013年12月、東京学芸大学附属国際中等教育学校第1学年社会科地理総合単元の特別授業の実践と学習者からの問いかけと応答の記録をもとに、当日の学習者(第1学年生徒約100名)と実践者(わたくし)、同校の非常勤講師でわたくしを呼んでくださった津山 直樹さん、実践記録を読んでコメントを寄せてくださった福若眞人さんとの「協働エスノグラフィー」である。
2017年6月、大阪府立大学で、日本ホリスティック教育/ケア学会が設立、第1期 会長に吉田敦彦さんが就任する。わたくしは副会長に就く。
ぜひ、「創設趣意書」(2017.6.18、日本ホリスティック教育/ケア学会創設大会参加者一同)を参照されたい。
2018年3月、わたくしは、『実践と理論を架橋・往還する「珠玉」のコンテンツ/スキルへの誘い : 子どもと教師の学びの拡張と深化をもたらす』
この電子書籍は、公益社団法人全国学校図書館協議会『学校図書館』第782号~第809号に24回にわたって掲載された「A-YON通信:実践と理論を架橋・往還する『珠玉』のコンテンツ・スキル集」をまとめたものです。
本書の最後のコンテンツとして「ホリスティックな学びと学校図書館—つながり・つりあい・つつみこみ、つづく」(p.67-70)が掲載れている。寺澤満春(わたくし)が、創作叙事詩「ホリスティックHolisticって、何だろう?」を書き、わたくし(成田喜一郎)が「解題」を書いている。
2019年3月、わたくしは、奈良少年刑務所「社会性涵養プログラム」の有意味性 ─ ホリスティック教育/ケア学の視点から ─(『東京学芸大学教職大学院年報』第7集、p.9-20.)という作品を書いた。これは、2015年8月、奈良少年刑務所へのフィールドワークを行い、実際に寮美千子さんや松永洋介さんらが行っている「社会性涵養プログラム」を参観し、その後に文献・資料の調査研究を踏まえて執筆したものである。ぜひ、拙稿とともに、寮美千子編(2011)『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』新潮文庫、寮美千子編(2024)『名前で呼ばれたこともなかったから 奈良少年刑務所詩集』新潮文庫を読まれたい。(寮美千子さん・松永洋介さんとのつながり)
2020年6月、わたくしは、多様な教育学諸理論・哲学に支えられたIBプログラム(東京学芸大学国際バカロレア教育研究会編『国際バカロレア教育と教員養成:未来をつくる教師教育』学文社、p.152-161)という作品を書き、「教育諸理論の三層包括分類表(Ver.14.2)」(p.159)を掲載した。繰り返しになるが、現在は、最新版は「教育諸理論の三層包括分類表(Ver.15.3)」(成田,2021:1-14)である。
2020年6月、コロナ的状況の真っ只中でわたくしは、吉田敦彦さんのあと 日本ホリスティック教育/ケア学会 第2期会長に就任する。「会長挨拶 会長をお引き受けするにあたって」
2020年8月〜2022年3月、コロナ的状況下、自由学園で「教職員のための自律的な学びのシステム」を開発する。一堂に集まって/集められて「研修会」を持つのではなく/持つことが叶わなくなり、また、ZOOMなどのオンラインで行う「研修会」でもなく、好きな時自ら学びを取りにゆくLecture RADIOという10分から15分程度の短時間の学びを提供することに
2021年3月、日本ホリスティック教育/ケア学会の若手研究者が集まって行われた河野桃子さんが研究代表の科研「対話的手法を通したホリスティックな教師教育プログラムの開発と検証」に研究協力者として関わる。
わたくしは、「なぜ、二つの対話シートを開発実践していきたのか?—その理由と展望―」(p.71-77)を書いた。
2021年5月、わたくしは、深層からの「崩壊露呈」ともう一つの深層からの「覚醒開眼」とその狭間に立つ—学びの「創発(emergence)」への気づき:Holistic Education/Care2020—(『ホリスティック教育/ケア学会』第24号 巻頭言にかえて、p.1-14.)という作品を書いた。
本稿には、最新版の「教育諸理論の三層包括分類表(Ver.15.3)」「3つの学習スタイル/ケアの関係構造(Ver.15.3)」(p.10-11)が掲載されている。
2021年7月、国際心理学会議 2021 口頭発表(プラハ大会、オンライン)
International Congress of Psychology(ICP) July 18-23, 2021
The Potential of the Life-History Mandala Building a Kyosei (Co-existing) Society in the World
Mami Mitachi (Seisa University)
Tamio Nakano (Tokyo Institute of Technology)
Kiichiro Narita (Jiyu Gakuen College)
Part2:Implication of Life History Mandala Workshop in Education and some suggestions
My Journey to “Life History Design Mandala”:An Attempt of poetic ethnography by Kiichiro Narita
(三田地 真実さん、中野民夫さんとのつながり)
2021年9月、わたくし/寺澤満春は、7月の国際心理学会議でのプレゼンテーション(英文)をもとに、自由学園リベラルアーツ学会での研究発表をなった。
詩的エスノグラフィーの可能性:「ライフヒストリーデザイン曼荼羅への旅」を中心に(Web Site、RADIO 18分40秒・VIDEO 32分 )
2021年12月、文部科学省委託事業 ACCU(ユネスコアジア文化センター)「インド教職員招へいプログラム」(オンライン開催)で、わたくし=寺澤満春が、初日レクチャー 今ここでわたしのライフヒストリーの中の「インド」を詠う ―Poetic Ethnography(創作叙事詩・解題)の試み―を 行う。(当時ACCU 進藤由美さんとのつながり)
2022年1月、わたくし/寺澤満春は、自らのライフヒストリーデザイン曼荼羅「ライフヒストリーデザイン曼荼羅への旅はいかに紡がれてゆくのか:未来から現在・過去へとさかのぼり、今ここに舞い戻る」を描き、Web Siteにアップした。
これは、日本ホリスティック教育/ケア学会の紀要『ホリスティック教育/ケア研究』第25号に同名の研究活動報告作品(成田,2022:102-108)に掲載されたQRコードからジャンプできる。
2022年3月、わたくしは、自由学園最高学部をはじめ、専任・非常勤をしていた大学すべてを退職した。学校・大学・大学院での学びと暮らしと仕事(現職・勤務先等)がなくなる。
なお、これまで(2005年年度から2021年度)に兼任講師・非常勤講師をさせていただいた大学等は以下の通りである。
・中央大学 教職課程「社会科教育の研究/社会科教育の指導法(社会科教育法)」、大学院教育学研究科「教育学研究特講Ⅱ」(森茂岳雄さんとのつながり)
・東京農工大学「特別活動論」(当初、伏木久始さんとのつながり)
・警察大学校警部任用科「(越境する教育学/Holistic Education/Care)」(石附弘さんとのつながり)
・早稲田大学大学院教職研究科「ESD/SDGsの理論と方法」(母校、教職大学院つながり)
・目白大学「教職実践演習」(1コマ/15、多田孝志さん・中山博夫さんとのつながり)
・厚生労働省・医療研修推進財団共催講習会「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 養成施設教員等講習会」で「教員論」(当時、佐藤郡衛さんとのつながり)
・自由学園最高学部「ホリスティックな学びとケア」(高橋和也さんとのつながり、当時自由学園学園長、現在最高学部学部長)
しかし、2022年4月から「元研究-実践者」となったわたくしにも時々、声がかかることがある。
実にありがたいことだ。
わたくしは、目白大学「教職実践演習」の1コマや「講演」を担当させていただいた。(中山 博夫さん・石田 好広さんとのつながり)
2018年1月 ホリスティックな教師をめざす:光と陰とその狭間を超えて
2019年1月 Teacherではなく、Educatorへ:150年の「呪縛」を解くための試み
2020年1月 子どもと教師の「学びの時間」をデザインする〜「珠玉」の方法〜
2021年1月 学びを呼び起こし引き出す試み」をめざす Educator(先生)になるために
2021年7月 ¿ Educator/教育者になる ?:分岐点に立ち考える (講演)、
2022年1月 Poetic Ethnography(創作叙事詩/解題)石が「水」に変わるとき:あなたとわたしへのメッセージ、Reimagineの試み
2023年1月 カリキュラムデザイナーの「なりっち」があなたとわかちあいたいことは何か?
2024年1月 いかなる教授/学習内容やスキルの底にも這う根源的な抽象の話—果たしてあなたと私、「関係性」観を問い直せるか—
また、わたくしは、厚生労働省・医療研修推進財団共催講習会「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 養成施設教員等講習会」で「教員論」を担当させていただいてきた。
2016年、2017年、2018年、2019年、2021年、2023年、2024年(予定)
https://genkaikyoukaiekkyo.blogspot.com/2023/08/2016-2023.html
こちらは、いわゆる学校教育における「教員論」ではなく、医療従事者(PT・OT・ST)の養成施設の教員対象の「教員論」であり、わたくし自身の「教員論」を拡張・深化させる機会をいただいている。
2023年2月、わたくしは、文部科学省委託 ACCU「韓国の教職員招聘事業」(オンライン開催)
라이프 히스토리 디자인 만다라 워크숍 Life History Design Mandala Workshop/ライフヒストリーデザイン曼荼羅 ワークショップを行う。
(当時ACCU 進藤由美さんとのつながり)
2023年2月、わたくしは、今ここで “Curriculum Designer”があなたとわかちあいたいことは何か?:¿ 創発(Emergence)と並進(Mutual translation)?(『ACCUnews』No.417、p.7-10)という作品を書いた。(当時ACCU 進藤由美さんとのつながり、現在、公益財団法人 国際文化フォーラム事務局長)
2023年6月、わたくしは、久ぶりの単著『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?-Education のリハビリ、あなたと試みる!-』キーステージ21みらい新書を上梓した。
本書は、東京学芸大学附属大泉中学校における実践-研究、同大学教職大学院における研究-実践、自由学園における研究-実践/Lecture RADIO、TOKYO854くるめラ「なりっちの越境する学びです/なりっちの越えるまなくらタイム」及びstand.fm「よみききの世界へ/よみききの世界」のRADIO Personalityにおける実践知・研究知、経験知など《まなくらしごと》がなければ、書くことができなかった作品である。また、キーステージ21の代表取締役 大久保正弘さんと編集者 網野瑠衣さんとの出会いがなかったら、世に出なかった書籍である。
2024年3月、わたくしは、編著『持続可能な学びと暮らしに向かう実践ガイド:—鹿児島県「大崎町」の実践への問いかけを中心に—』(電子書籍版/冊子版)を公開した。下記のURLから冊子版のダウンロードができる。また、このサイトから各章へジャンプすることができる。
これは、目白大学の中山博夫さんが研究代表の科研「 SDGsに対応した教師教育に資する学習スキル開発に関する研究」(2021-2023)の研究分担者として関わった。
https://genkaikyoukaiekkyo.blogspot.com/2024/02/blog-post_26.html
2022年4月から月2回ほど2年間、ローカルFM局 TOKYO854くるめラ(東久留米市) で「越境する学びや暮らし」をテーマにプロボノのラジオ・パーソナリティをした。この番組のリスナーさんは、5歳から88歳まで多世代・多職種・無職の生活者市民/住民(Inhabitants)で、メッセージやリクエストをいただきながら番組を作ってきた。
全48回 ×54分=全2592時間の放送は、以下のURLからSpotifyのポッドキャストにジャンプすることができる。
2022.4〜「なりっちの越境する学びの時間です」〜2022.9【#1〜#12】
2022.10〜「なりっちの越えるまなくらタイム」〜2024.3【#1〜#36】
https://open.spotify.com/show/0c2k1qBO91Y5nEU6woblxf
2022年10月から現在、stand.fm『よみききの世界』(なりっち&Mr. Narick )というパーソナルなラジオをほぼ毎日収録・配信している。コンテンツは、他愛ないお話からややアカデミックなお話まで幅広い。TOKYO854のリスナーさんがこちらのラジオのリスナーさんになっておられることも多い。
この番組のオープニングには、「小さな人の皆さん、おはようございます。元小さな人の皆さんもおはようございます。そして、その狭間におられるグラデーションの小さな人の皆さん、おはようございます」で始まる。こどもとおとなとその狭間のリスナーさんを想定しているのだが、みな小さな人(こども)だったという共通項を大切にし、できる限り相互に並び進む存在でありたいとの願いが込められるようになってきた。
ちなみに「小さな人」という言葉は、のっぽさんが「こども」という言葉をお使いにならず、同じ「ひと」として等しく接しておられたというエピソードからヒントをえている。その狭間の「グラデーションの小さな人」というのは、あるリスナーさんのお子さんが「自分はどちらかよくわからない」というつぶやきを拾ったことから加えた言葉である。
以上、暫定「下巻」である。
MEMO. 新米ラジオ・パーソナリティは古希デビュー 2020.4〜
学知学問世界から生活文化世界への越境は、齢70の筆者にとってこれまでに経験したことのない強烈なカルチャーショックを味わうことになった。
大学というフィールドでは、たとえZOOMなどによる講義やゼミだったとしても「目の前」に当たり前のようにいた名前のわかる学生や院生はもういない。
電波やネットを介し、マイクの向こうにリスナーさんはいるのかいないのかもわからず、いたとしてもいわゆるラジオネームで届くメッセージやリクエストは元大学教員には想定できないコンテンツだったり、聴いたこともないジャンルのミュージックだったりした。
アカデミックな世界で散々使ってきたカタカナ語や漢語を使うわけにはいかず、リスナーさんが耳で聴いただけでわかる平易な言葉への「翻訳/translation」、それもアカデミックな定義を持ち込み解説することなどせずに、意味が伝わる言葉へ言い換えたり、メタファーを使ったり、それはそれは大変だった。
例えば、「創発(emergence)」という概念を援用しなければならないシーンでは、やまと言葉でしかもある地方の方言「ふっ立つ」という言葉に置き換えたこともあった。
これは、元大学教授の教養講座的番組ではなく、ラジオ・パーソナリティになってしまった「なりっち」が、アシスタントのあこちゃんとリスナーさんと対話を重ねながら、いわゆる社会構成主義/Constructionism的なアプローチをもとに生成してゆく番組をめざしてきたからである。
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