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初対面の場面では、最初の数分で相手の印象がほぼ決まる

おはようございます。
社労士として、この短い時間で信頼を築き、「この人に相談したい」と思ってもらえるかどうかは、今後の関係に大きな影響を与えます。
そのためには、単なる自己紹介や専門知識の説明だけでなく、「質問力」を駆使して相手の心をつかむことがポイントです。


質問力が初対面で信頼を生む理由

質問力が信頼構築に役立つ理由を考えてみます。

  1. 相手に興味を示す行為だから
    良い質問は、相手への関心や尊重を表します。「あなたの話を聞きたい」という姿勢が、初対面の硬い空気を和らげ、心を開くきっかけになります。

  2. 相手を理解する手段になるから
    質問を通じて相手の現状や課題を把握できれば、的確なアドバイスや提案が可能になります。この「理解されている感覚」が信頼を生みます。

  3. プロフェッショナルな印象を与えるから
    的を射た質問は、相手に「この人は経験豊富で、話を掘り下げる力がある」と感じさせます。ただ情報を伝えるだけでは得られない、信頼感が生まれるのです。

初対面で信頼を得るための具体的な質問テク

1. オープンクエスチョンで会話を広げる

毎回お馴染みのワードですが、とても大事なので書きます。
クローズドクエスチョン(「はい」「いいえ」で答えられる質問)は避け、相手が自由に話せる質問を心がけます。
・「現在の労務管理で特に課題だと感じている点はどこでしょうか?」
・「新しい制度を導入する際に、一番重視されているポイントは何ですか?」

これらの質問は、相手の状況や価値観を知るきっかけになります。

2. 事前リサーチで具体的な質問を準備する

こちらも当たり前の事ですが、事前リサーチは必須です。
初対面の場面では、事前に相手やその企業についてリサーチしておくことで、相手にとって価値のある質問ができます。
たとえば
・相手の会社のウェブサイトやSNS、最近のニュースを確認する。
・過去に他の社労士が関わっていそうな事例を参考にする。

・「御社の〇〇プロジェクトについて拝見しましたが、その背景にはどのような課題があったのでしょうか?」

リサーチに基づいた質問は、「この人は私たちをちゃんと理解しようとしている」と相手に感じさせます。

3. フォローアップで深掘りする

質問に対する回答を聞いた後、それをさらに掘り下げることで、より深い信頼関係を築けます。
フォローアップの例として
相手が「労務管理が課題です」と答えた場合
「具体的には、どのような部分で難しさを感じていらっしゃいますか?」
・相手が「社員のモチベーションが低下していて」と答えた場合
「その背景には、どのような要因があるとお考えですか?」

フォローアップにより、相手の話を引き出しつつ、自分が本気で関心を持っていることを示せます。

4. 共感を示す質問を挟む

初対面の場では、相手の答えに対する共感を忘れないことがポイントです。共感の言葉を交えた質問は、単なる情報収集ではなく、相手を気遣っている印象を与えます。
・「それは大変ですね。今までに試された対策の中で、効果的だったものはありましたか?」
・「その状況ですと、やはり社員のケアが課題になりますよね?」

共感を示しつつ次の質問をすることで、自然な会話の流れが生まれます。

避けるべき質問

初対面では、信頼を損ねるリスクがある質問にも注意が必要です。
つい何気なく聞いてしまわないよう気をつけます。

  1. 答えを誘導する質問
    「社員満足度の低下が問題ですよね?」
    → 「問題ですよね?」と決めつけて質問をしてしまうと、相手が違うと感じても、否定しづらくなります。

  2. 漠然とした質問
    「何か困っていることはありますか?」
    → 抽象的すぎて、相手が答えに困る可能性があります。

  3. プライバシーに踏み込む質問
    「最近の経営状況はどの程度厳しいですか?」
    → 経営状況は初対面で答えたくない内容を尋ねるのは避けましょう。

信頼を得るために質問を組み立てる

効果的な質問を作るためには、以下のフレームワークを参考にしてください。

A. 状況を聞く(Situation)
現状を把握するための質問。
・「現在の労務管理体制はどのようになっていますか?」

B. 課題を探る(Problem)
相手が直面している問題を掘り下げる。
・「その中で、特に解決したいと感じている課題は何ですか?」

C. ニーズを確認する(Needs)
相手が求めている解決策を明確にする。
・「理想の状態にするために、何が一番必要だと感じますか?」

このフレームワークを活用することで、質問の方向性を失わずに会話を深めることができます。

質問力を日々鍛える方法

  1. 「問い」の記録をつける
    日常の会話や仕事で、どんな質問をして相手がどう反応したかをメモに残します。メモを振り返ることで、様々な場面で、どう質問を使えばいいかがみえてきます。

  2. ロールプレイを行う
    同僚や友人と模擬的な会話を通じて質問力を磨きます。実際に会話をする事で質問=問いが効いているのを実感できるようになります。

  3. フィードバックを受ける
    実際の対話後に「どんな質問が効果的だったか」を振り返り、改善点を探ります。直接フィードバックを受けるのが難しい場合には、回を重ねていきながら、質問=問いの効果が出ているかを確認してみます。

初対面での印象は、社労士としての信頼性を示す重要な場面です。
適切な質問=問いをすることで、相手の心をグッとつかみ、長期的な信頼関係を築く第一歩を踏み出しましょう!

【今日の問いかけ】
「初対面の相手にどのような質問をしたら、自分が信頼されていると感じられるでしょうか?」
「それはどんな場面での質問でしょう?」

信頼される質問は、相手を「理解しようとしている」という姿勢が感じられるものです。
質問の意図が「自分の利益」ではなく、「相手を知ること」に向いていることがカギです。

まずは質問に答えて、必ず言葉にして書き出してみてください。
ひとつひとつの質問に丁寧に向き合うと、新たな気付きと行動が生まれてきます。
今日の問いかけへの皆さんの答えを、ぜひコメント欄にお寄せください。

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