ひとり街宣に許可はいらない。豆ランチパーティー
10/6(日)、京都市上京区で豆とスパイスのお店を営んでいる楽天堂さんにて、豆ランチパーティーに参加しました。楽天堂の千晶さんと知り合ったのはたぶん2020年のコロナ真っ只中のころ。わたしは千晶さんに出会って、小商の素晴らしさを知って、喫茶おおねこを始めました。商売の師匠です。
都知事選が終わったころ、豆ランチパーティーでお話ししないかと打診をいただきました。ひとり街宣をがんばったぶん結果が悔しくずーんとしていたところに、千晶さんが言語化の機会をくれました。
テーマは「私たちの力を思い出す」。私にいったい何が話せるだろうかと直前まで悩みました。都知事選はもう昔のことのように思えるほど。目の前には衆院選がある今。ガザでの虐殺が続いて一年が経ってしまった今。今だからこそ話せることがあると思いました。前日に千晶さんとお話ししていて頭のからまりが解けて、自分が力を思い出していった経緯を、こどもの頃のことから話しました。15名の方が、遠くは東京から、山口から、岡山から、現地で参加してくださいました。
幼稚園の時、吃音でじぶんの名前もスムーズに言えず、おおきな諦め感があったこと。たまたま中学受験をして都内の私立に行って、鼻高々になり複雑に考えることをやめてしまったこと。サビきった頭で進学した大学で「あなたの意見は?」と聞かれて何も答えられず悔しくて泣きながら帰ったこと。こどもの貧困解決のためのNPOでインターンしたけれど、バーンアウトしたこと。「社会課題から離れたことをしよう、もう隠居だ!」くらいの気持ちで喫茶店をはじめたこと。ノンポリっぽいのほほんな喫茶店でいたら、同性婚反対の人が来て、店内で反論し、それがきっかけで「店も、主張を出すべきだ」と思ったこと。ひょんなことから地域の選挙の応援をしたとき、マイクを握って、公共の場で声を上げることのパワーに気づいたこと。半年後に自分も立候補するのは自然でたのしかったこと。
選挙は、民主主義のリハビリだと言いました。4年に一度、ぼうっとしていても巡ってきてくれるありがたいリハビリの機会が選挙。これに乗らないわけにいかないです。それに公道で行動する(思いがけず韻)ことに、だれにも許可はいらないんです。注意してくる方がおかしいんです。でも、「やっちゃダメっぽい雰囲気」が蔓延していると、みんなどんどん遠慮していっちゃう。「やっていいっぽい雰囲気」を作るのは、それをやっている人がいてこそです。
私は1997年うまれで、生まれてこのかた不景気で、ずっと右傾化していて、政治や選挙については特に「やっちゃダメっぽい雰囲気」ばかりが蔓延している気がします。市民が勝手に色々やらない方が都合いいですからね。私が立候補した時、政局からみると受かるのはすごく難しい状況でしたが、「若い女性が立候補して、町に立っていた」この記憶が「ある」だけで、「若い女性も立候補していいんだ」「若い女性も声をあげていいんだ」と、「やっていいっぽい」方に加担できる、これは価値がある、と思ってやりました。後続へのメッセージの気持ちで立ちました。
なにを言いたいのかというと、「やっちゃダメっぽい雰囲気」が作れるなら、「やっていいっぽい雰囲気」も作れるということです。いったい誰に?なにに?「力がないと思わされてきたのか?」...?を考える必要があると思います。
景色を変えましょう。やっていいことをどんどん増やしていきましょう。きたる衆院選、衆院選があることも、日程も知らない人が、たくさんいます。ひどいくらい急ですからね。腹が立ちます。「衆院選があります!私たちの代表を、私たちが選ぶ機会です!裏金議員はもううんざり!10月27日は投票日!期日前投票もあります!」って、ひとり街宣、私もやろうと思います。
楽天堂のみなさん、お話しする機会をありがとうございました。いい時間だったと、何度も噛み締めています。
楽天堂には豆料理キット定期便があります。地球にも、いきものにもよいものを、食べて生きたいかたはぜひ。