「ALICE」1984年の美少女ゲームたち【美少女ゲームの歴史をたどってみた】
こんにちは、「なり」と申します!
現在、私は「美少女ゲームの歴史をたどってみた」というシリーズを展開しております。
先日の記事において、1984年にリリースされた美少女ゲームのうち、代表的な作品をリストアップすると共に、その一部をご紹介致しました。
今回の記事は、先日リストアップした1984年の美少女ゲームのご紹介の続きとなります。
今回は、PSKよりリリースされた「ALICE」についてご紹介致します。
「ALICE」の背景について
「ALICE」はPSK(パソコンショップ高知)より、1984年にリリースされました。
PSKは美少女ゲームの黎明期から活動しているゲームメーカーであり、美少女ゲームの基礎を作り上げたと言っても過言ではないと思います。
本シリーズ「美少女ゲームの歴史をたどってみた」では既に、「ロリータ 野球拳」(PSK、1982年)、「ロリータII ~下校チェイス~」(PSK、1983年)をご紹介しております。
その「ロリータII ~下校チェイス~」のエンディングで、次のような画面が表示されました。
このように、本作「ALICE」は前作の時点で既に制作が予告されていたのでした。
この手の美少女ゲームのEDで表示される次回作の予告は当てにならないことが多いのですが、本作は無事に制作され、リリースされたことになります。
本作は「ロリータ 野球拳」「ロリータII ~下校チェイス~」と同様に、武市好浩氏によって制作されました。
これまでの作品はロリロリな美少女キャラをフィーチャーしつつも、「少女を早く脱がせると警察に逮捕される」「少女をハンマーで殴って気絶させてレ〇プする」といった、背徳的あるいは猟奇的な要素が見え隠れしていました。
本作はタイトルから分かる通り、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフとした作品です。
ご参考までに、実写版の映像をご紹介しておきましょう。
CBSが1985年に制作したドラマ版ですが、サミー・デイヴィスJr.やリンゴ・スターなどの有名人が出演しています。
さて、ゲーム作品としての本作「ALICE」ですが・・・・・・。
本作のパッケージを見ると、いかにも童話的なメルヘンチックな感じがして、明るい雰囲気が伝わってきます。
空飛ぶUFOとクジラが気になりますが・・・・・・。
https://fm-7.com/museum/products/phtytkhf/
「ALICE」をプレイしてみよう
それでは早速プレイを始めてみましょう!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm30365501
DiskAでゲームを起動すると、本が描かれたCGが表示されます。
本を読むような感じでゲームを進めていく、という演出でしょうか。
本作のゲーム形式は、コマンド入力式のアドベンチャーゲーム(AVG)であり、コマンド入力は英語で「動詞 名詞」となります。当時の一般的なAVGの入力方式となります。
但し、気を付けなければいけないのは、入力は大文字でなければいけないことです。当時は、BASICでプログラミングする時も、大文字を使っていましたしね。
という訳で、「OPEN BOOK」と入力してみると・・・・・・
本作のオープニング画面が表示されました。
画面に映っているのが、本作の主人公であるアリスとなります。
いかにも幼女という感じで、結構可愛いですよね。
早速リターンキーを押してゲームを開始します。
Act1:冒険の始まり
原作では、ウサギが時計を取り出しながら「遅刻!遅刻!」と叫びつつ走り去っていくのですが、本作はどうかというと・・・・・・
ウサギはウサギなのですが、バニーガールが時計を抱えながらやって来ました。
この時点で、本作がどのような作風なのか、おおよその察しがつきます。
とりあえず、女の子がやって来たんですし、楽しいことをしたいじゃないですか。
という訳で、前作「ロリータII ~下校チェイス~」よろしく、バニーちゃんを襲ってみると・・・・・・
服をビリビリに引き裂かれて、バニーちゃんは涙しています。
その横でアリスは木にもたれつつ、事後の一服を嗜んでいます。
そしてPCから、「最初ぐらいは真面目にしましょう」とメッセージが表示されます。
最初から女の子をハンマーでガンガン殴ってレ〇プするゲームを作った人が言えるセリフでしょうか。
そしてあえなくゲームオーバーです。
ゲームオーバーになった上に、説教まで食らわされました。
そう言えば、本作の主人公はアリスという、あくまで女の子なのでした。
女同士でもお楽しみCGが見れるのであれば、プレイヤー冥利に尽きるというものです。
気を取り直してもう一度プレイしてみましょう。
バニーちゃんをレ〇プ・・・・・・するのではなくて、どこかへ向かって行くバニーちゃんについて行きます。
バニーちゃんは穴の中へ入って行きました。原作通りです。
ということで、原作通りアリスも穴の中に入って行きます。
穴の中は真っ暗で、何も見えません。
いけません、うっかりしていました。
暗いところには明かりを持って入るというのがAVGの鉄則でした。
じゃあ何か明かりになるようなアイテムを事前に入手していないと・・・・・・となるように思えますが、本作にはそんなものは有りません。
ひたすら前進するしかなさそうです。
すると・・・・・・
大変です!アリスは竪穴に落ちてしまいました!
アリスはどんどん落下していきます。どうしましょう?!
・・・・・・って心配する必要は無いんですよね。原作通りですから。
アリスが落ちた先は、色々な大きさのドアがある部屋でした。
ドアを開けようとしても、どのドアにも鍵が掛かっているようです。
部屋の真ん中にあるテーブルの上をよく見ると、何かありそうです。
形からして、どうやら鍵のようです。ひとまず取っておきましょう。
ここからがやや難しいのですが、後ろを振り返ってみます。
すると・・・・・・
そこにはとても小さなドアがありました。
先ほどの鍵を使ってみると、ドアが開きました!
小さ過ぎるドアを開けてみると、そこは小さな部屋になっており、北条氏の家紋のようなマークが描かれていました。
「何だこれ?」と思っていると・・・・・・
ふと振り返ると、先ほどのテーブルの上に小さな瓶が現れていました。
瓶を調べてみると、「ワタシヲ オノミ」と書いた紙が付いているようです。
それでは、ということで瓶の中の液体を飲んでしまいます。
すると・・・・・・
何と、アリスの身体が小さくなってしまいました!
服まで小さくなってくれなかったため、アリスは全裸になってしまいました。
でも、身体が小さくなったということは、あの小さなドアの先へ行くことができそうです。
という訳で、行ってみましょう!
そこは様々な物が置いてある、謎めいた部屋でした。
「ここは鏡の中と同時に外の部屋です」というメッセージが表示されます。
どうやらアリスは、鏡の中に閉じ込められてしまったようです。
いきなり、「不思議の国のアリス」の続編である「鏡の国のアリス」のような展開となりました。
とにかく、鏡の向こう側に行けば良いようです。
オーソドックスに「LOOK」と打つと、「MAT、RACK、MIRRORがある」と英語で教えてくれます。
「鍵穴殺人事件」(シンキングラビット、1983年)をご存じの方であれば、このうち「あの部分」が気になりますよね?
「あの部分」を動かすと、コインが出て来たので拾います。
RACKを開けると、HAMMERが出て来たので取ります。これがあれば、鏡を割ることができそうです。
鏡を割って、部屋の外に出てみましょう。
あれれ・・・・・・?!
暗闇の中から光が飛び散って・・・・・・
Act2:謎の世界
気が付くと、どこかの世界の十字路へやって来ていました。
よく分かりませんが、ひとまず東の方へ行ってみましょう。
そこにはリンゴの木がありました。
ここでの行動はやや難しいと思います。
何も食べないでいると、この後突然空腹のためゲームオーバーになってしまうので、リンゴを一つ取って食べます。
そしてリンゴをもう一つ取ることができますが、これは後で使うので取っておきます。食べてしまうと詰んでしまいます。
東に進むと、ロックスネークに道をふさがれました。
さすがにずっと全裸でいることはできなかったのか、いつの間にかアリスは白い布のようなものをまとっています。
道をふさがれている、ということは、この先には何かがありそうです。
試しに、先ほど取ったリンゴを与えてみましょう。
すると、蛇はアリスに語り掛けてきました。
「お礼にいいことを教えよう。猫を探して、彼女にも何かあげなさい」
こうしてアリスは、さらに東に進むことができました。
そこには海がありました。
さらに南に進んでみると・・・・・・
海岸にはナイフが落ちていました。
ナイフはAVGでは定番の重要アイテムなので、拾っておきます。
しばらく歩いていると、砂漠のようなところに反陽子爆弾が埋もれていました。
「なぜ『不思議の国のアリス』の世界に反陽子爆弾が出て来るのか?」というツッコミをしたくなる方もいらっしゃると思いますが、この辺りでお気付きになられると思います。
そう、本作は「不思議の国のアリス」を題材にはしていますが、基本的には何でもありの世界なのです。
ですのでこれ以降、何が起こっても驚かない心構えが必要でしょう。
ちなみに、この反陽子爆弾には何かありそうですが、実は真っ赤なダミーです。
さらに歩いて見ると・・・・・・
PCメッセージ曰く、「余り説明したくないもの」が落ちていました。
では代わりにご説明差し上げましょう。ロリ雑誌ですね。
本作をプレイする方々にとっては有難い落とし物でしょう。
ということで拾っておきます。
さらに歩いてみると、魔導士GEGENBAULIの店にやって来ました。
「BUY」と入力してみると、「うちにあるのは、SWORD、PENDANT、MACHINE、FISH、MIRROR、CRYSTAL、DOLL、SALAMANDERだよ」と教えてくれました。
うーん、どれを買えばいいのか・・・・・・
「デゼニランド」(ハドソン、1983年)のように、買う物を間違ってしまうと詰んでしまいかねませんしね。
ということで攻略サイトを参考にしてみます。
どうやらFISHを買えばいいらしいので、買っておきます。
さらに何かを買おうとすると、思わぬことを聞かされます。
うん・・・・・・?
魔導士の後ろを見てみると・・・・・・何だかよく分からない記号が並んでいます。
そう言えば、似たような記号をどこかで見たような・・・・・・ハッ!!
そうそう、アリスが飲んだ小さな瓶についていた紙に、似たような記号が並んでいました。
ここには「ワタシヲ オノミ」と書いてあったのでした。
図13と図23をそれぞれ見てみると、どうやら一つの記号が一つのカタカナに対応しているようです。
この記号の解読が、この後の展開で要求されるのでしょうか。
例えば、「x」の記号はどうやら濁点(゛)に対応しているように見えます。
しばらく歩いていると、岩の壁のような場所に出て来ました。
ひとまず「LOOK」とコマンドを入力すると、「ROCKがあります」と教えてくれます。ということで、ROCKを動かしてみましょう。すると・・・・・・
おおっ!岩が開いて岩穴が出現しました!
ま、AVGではよくあるパターンなんですけどね。
さっそく岩穴の中に入ってみましょう。
な、何でしょうか、これは?!
壁には大きな目が描いてあり、よく分からない文字が書かれています。
「[ジャウォン]の炎の呪文が記されています」とメッセージに表示されています。
呪文、ということは、この呪文をどこかで唱える必要がありそうな気がします。ゲームではよくあるパターンですが。
アルファベットはローマ字のようなので、カタカナに直してみると、「エケマスタロクデエントラクタフ」となるようです。これが「炎の呪文」なのでしょうか。
アルファベットの上には、先ほど見たような記号が並んでいます。
どうもこの記号の並びが、「エケマスタロクデエントラクタフ」に対応しそうです。「●」が「ン」に相当しそうですね。
南の方に歩いていくと、花の上には妖精がいました。
傍らにはカップが置いてあります。紅茶か何か飲んでいたのでしょうか。
ここで不埒にも、「R〇PE FAIRY」と入力すると・・・・・・
至極当たり前のことを指摘されました。
うーん、でも身長20cmなら、綿棒でも持っていれば何とかなりそうかも・・・・・・。
ちなみに、「SEARCH FAIRY」と入力すると、彼女のサイズを教えてくれます。
さて、この妖精さんに何をするのかというと、「キ〇」をするのです。
うーん、メルヘンチックなのか、エロチックなのか・・・・・・。
すると・・・・・・
どの方向に誰がいるのかを教えてくれました。
変人って、おい・・・・・・。
さらに歩くと、木の枝の上で猫が寝そべっていました。
猫と言われても、どう見ても人間にしか見えないのですが。
この猫は「チェシャ猫」がモチーフのようです。
ご参考までに、実写版でチェシャ猫が登場する場面のリンクを貼っておきます。実写版はリアルな人間が演じているんですけど・・・・・・。
この猫を相手にしつこくレ〇プしようとすると、「高過ぎて届きません」と言われます。
そう言えばロックスネークから、「猫を探して、彼女にも何かあげなさい」と言われていたのでした。
猫が好きなものと言えば〇〇〇ですよね。「サザエさん」の頃からの常識です。
ということで、買って来たばかりの〇〇〇を与えてみると、「Thank you. Give you magical panty and brassiere. 」と、猫は英語でメッセージを返してきました。
要するに、魔法のパンティとブラジャーをゲットできたようです。
うん・・・・・・?と、いうことは・・・・・・
おおっ!猫は全裸になっていました!
ありがたき幸せ・・・・・・
猫の位置から西へ進んでみると・・・・・・
そこには、やせこけた黒眼鏡の男がいかがわしい絵を描き続けていました。
男の左にある美少女の看板も気になるんですけどね。
この「やせこけた黒眼鏡の男」というのは、もしかしてひょっとすると・・・・・・
おおっ!美少女ゲーム史上燦然と輝く偉人、武市好浩先生の自画像でした!
自画像があまりにも似過ぎです。
さて、この「やせこけた黒眼鏡の男」に対して何をすれば良いのでしょうか?
この男が好きそうなものと言えば・・・・・・ロリにまつわるものでしょうか?
という訳で先ほどゲットしてホヤホヤの○○○ィを与えてみます。
すると男は、喜びのあまりのたうち回りました。
ここで思わず、男は絵を落としてしまったようです。
どうやらアイテムっぽいので、その絵を取っておきます。
「やせこけた黒眼鏡の男」の場所から東へ移動し続けると・・・・・・
突如、砂に埋もれた巨大な宇宙船を発見しました。
いったい、この宇宙船は何なのでしょうか?
南に進むと、宇宙船の内部に入ることができるようです。
この宇宙船の名は「ZAILULSHAR」というようです。
部屋の内部を調べると、SUB COMPUTERとSWITCHがあるようです。
スイッチがあれば押してみるのがAVGの鉄則です。もちろん、押すと良くない結果がもたらされることもありますが・・・・・・。
おや?床が開いて何かが現れましたよ?
どうやらこれは、ENERGY COREというものらしいです。
いかにも重要なアイテムっぽいので取っておきます。
すると・・・・・・
ENERGY COREというだけあって、宇宙船の重要なエネルギー源だったのか、取ると船内が暗くなってしまいました。
宇宙船を出てしばらく歩いていると・・・・・・
出ました!
妖精さんが警告してくれた通り、どこからどう見ても怪し過ぎる変質者が現れました。
そして変質者は道をふさいでいます。
こんな変質者は存在していること自体が許されない!
という訳で成敗しようとすると・・・・・・
無残にもアリスはやられてしまいました。
残念ながらゲームオーバーです。
気を取り直してもう一度プレイしましょう。
これも先ほどの「やせこけた黒眼鏡の男」と同様に、ロリコンが好みそうな物をあげればよいのでしょうか。
ということで、〇〇〇ャ〇をあげます。
すると変質者は、喜びのあまり茫然としています。
この隙に南の方へ行ってみましょう。
GUNGZOORの戦士がエネルギーを抜かれて砂に埋もれています。
どうやらこれは巨大ロボのようです。
エネルギーが無い、ということなので、宇宙船から取ってきたENERGY COREを与えてみます。
すると、GUNGZOORの戦士は次のように教えてくれました。
こうしてアリスは鎧を貰って、南に進んで行きました。
ここでPCからDiskBへ入れ替え指示があり、物語は後半に進みます。
Act3:モノリスとドラゴン
アリスの目の前には砂漠が広がっていました。
南にしか進めないので行ってみると・・・・・・
そこにはビッグイーターなる巨大な化け物がいました。
とても飢えているようですが、何か食べ物を持っていましたっけ?リンゴはロックスネークにあげましたし、魚は猫にあげてしまったし・・・・・・
あげる物はない!ということで死んでもらいます。
ビッグイーターを倒そうとすると、そこに先ほど出会ったGUNGZOORの戦士がやって来ました。
彼の名前はどうやらZUNZAGUNGAというらしいです。
「こいつを倒すのはGUNGZOORの武器でないと無理だ。私に任せておきなさい」
ZUNZAGUNGAはそう言ってビッグイーターと戦い始めました。
お言葉に甘えたアリスは、そそくさと南へ向かいました。
そこには悲しい目をした裸体の少女がいました。
どうやらビッグイーターの生贄にされようとしているようです。
「ビッグイーターの生贄にされるくらいなら、私の生贄になって」とばかりにレ〇プしてみると・・・・・・
アリスはしゃがみ込んで少女に何かをし始めました。
PCも思わず「IT'S GREAT!」と賛辞を送ります。
でもね、残念ながらこれをやってしまうと、後で判明しますがゲームは詰んでしまうようです。
ということで、レ〇プするのではなくヘルプをしてみます。
すると少女は、こう語ってくれました。
すると、目の前にある黒い石板ことモノリスに、ジャウォンの呪文が浮き出してきました。
バニーちゃんを追いかけた結果、アリスはこの謎の世界へやって来てしまった訳ですが、どうやらここにある呪文を唱えれば、この世界から脱出できるようです。
ちなみに少女をレ〇プしてしまうと、この呪文は浮き出て来ず、この世界から脱出することが出来ません。
さて、この呪文を何とか解読しなくてはいけません。
図13、図23、図26を元に解読する必要があります。
まず1文字目は・・・・・・うーん、「ト」に濁点がついて「ド」なのでしょうか?その次は「ン」のようですが・・・・・・
「やろうと思えば出来なくはないのだろうけど・・・・・・あー面倒くさい!!」
ネットやスマホが普及してしまった結果、人間はせっかちで怠惰になってしまったようです。人類の未来が不安です。・・・・・・え?それは私だけ?
解読を始めてみると、どうやら知らない記号があるようです。
ということで、少女から西の方に行ってみると・・・・・・
そこにはジァウォンの呪文が書かれていました。
「ジャウォンヤカサ」と読むようです。
これで呪文を解読できるでしょうか?
・・・・・・ダメです。まだ読めない文字があります。
ここでギブアップして、攻略情報を漁ります。
すると・・・・・・素晴らしい方がいらっしゃました!!
こちらのサイトをご覧になると分かりますが、暗号の解読はとんでもなく難しいことが分かります。
管理者のすぱ様に、ここに厚く御礼申し上げます。
モノリスの前に戻って・・・・・・さあ、それでは呪文を唱えてみましょう。
「ドン〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇!」
すると、辺りが暗くなり始めました。
そして青い光線が周囲に飛び散って・・・・・・
アリスの目の前にゲートが開きました!
とにかく前に進んでみましょう。
するとさらに光が飛び散って・・・・・・
どうやら「暗黒界」なる所に近づいているようですが・・・・・・
アリスがやって来たのは、ジャウォンの暗黒界の入り口だそうです。
南にしか進めないのでそちらに向かってみます。
そこではジャウォンの一族である「暗い根ッ子の会」が集会を開いていました。
正直なお話、よく分かりません。
さらに南に進んでみると・・・・・・
「暗い根ッ子の会」の会員に道をふさがれてしまいました。
「暗い根ッ子の会」というのは、「根暗な人たち」ということでしょうか。今の言葉で言うと「陰キャ」になると思います。
この頃は、「根暗=オタ=ロリ」という公式が成立していたことを考えて、「レモンピープル」をプレゼントしてみます。
すると、この会員は何かを語り始めました。
唐突にもアリスは龍と戦わされることになってしまいました。
怒り狂った龍がアリスに向かって来ました。
武器になりそうな物と言えば・・・・・・海岸で拾ったナイフくらいしかありません。
それでも何もないよりましです。ナイフ1本でドラゴンに立ち向かいます。
ZUNZAGUNGAからもらった鎧がありますから、防御力はある程度ありそうです。
しかし、武器が小さなナイフ1本だけというのは、攻撃力としてあまりにも頼り無さ過ぎます。
ここで、「レモンピープル」こと「[JAWON]の預言書」に書かれていた一節を思い出します。
「[JAWON]の剣、その炎の呪文にて目覚めさすべし。」
もしかすると・・・・・・「炎の呪文」を唱えれば、「[JAWON]の剣」が手に入るかもしれません。
ということで、「炎の呪文」を唱えてみましょう。
・・・・・・あれ?「炎の呪文」って何でしたっけ?
・・・・・・あ、図26に書いてありました。
「エケマスタロクデエントラクタフ!」
おおっ!頼りなさげだった小さなナイフが縦にグイーン!と伸びて、ライトセイバーになりました!!
これでドラゴンを斬りつけてみます!
無事にドラゴンを退治!
アリスの前には、道が広がっています。
南にしか進めないので、そちらに進みます。
するとそこで、バニーちゃんがアリスを出迎えてくれました。
図4とは違うバニーちゃんのようです。
「お疲れ様でした♥ こちらから素直にお帰り下さい。」
「嫌だね。せっかくバニーちゃんに会えたんだから、素直に帰らずにいいことするぞ!」とばかりにレ〇プしてみます。
過程は割愛しますが、あれやこれやしてバニーちゃんに会えたと思ったら・・・・・・
残念ながら変質者に先を越されてしまいました。
嗚呼、残念。
ということで、バニーちゃんの言う通りに素直に帰ることにしてみます。
不思議の国がどんどん遠ざかって行きます。
アリスの旅は終わろうとしています。
気が付くと、広大な空間にパンティが浮かんでいました。
パンティはダミーっぽいので、さらに南に進みます。
うん・・・・・・?だだっ広い、無機質な空間にテレビが置かれていました。
ここからの展開は敢えて割愛します。
私はこの後の展開に感動を覚えました。
これは私の私見ですが、この後の展開は、かなり後の美少女ゲーム作品である「臭作」(エルフ、1998年)に影響を与えたと考えています。
気になる方は、冒頭でお示ししたリンク先のプレイ動画をご覧ください。
何だかんだで楽しかったアリスの旅もようやく終わりました。
そしてプレイヤーは、アリスと涙のお別れとなります。
ちなみにリターンキーを押すと、次回作の予告が映し出されます。
次回の武市先生の作品をお楽しみください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
少なくとも私が見聞きしてきた限り、巷での本作の評価は高いと感じています。
その理由は様々に考えられますが、まずはアドベンチャーゲーム(AVG)としての完成度の高さが挙げられます。
これまで、本シリーズ「美少女ゲームの歴史をたどってみた」においていくつかのAVG作品を紹介してきましたが、一般作に匹敵するような、「高い自由度」や「謎解きの歯ごたえ」といった要素を備えた作品は殆ど無かったと思います。
私見にはなりますが、「本格的な美少女AVG作品」と呼べるのは、本作が初めてではないかと考えています。
これに加えて、ビジュアル感に富んだ演出や、先進的とも言えるメタ要素の導入も高評価に拍車を掛けていると思います。
そして何と言っても、「不思議の国のアリス」をモチーフとしながらも、SF、ファンタジー、不条理、鬼畜といった各種の要素がゴチャ混ぜになった、シュールな世界観が本作の特徴であると思います。
「こういう作風の美少女ゲーム作品って、どこかで見たような・・・・・・」そう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、これまた私の勝手な私見ですが、本作の作風は、後のその名も「アリスソフト」の作品、特にTADA氏が企画やシナリオを担当した作品に、影響が感じられてならないのです。
このように本作は、作品自身の完成度の高さだけでなく、後世の美少女ゲーム作品に与えた影響という観点からも、非常に重要な作品なのではないかと私は考えておりますが、いかがでしょうか?
ここまで読んで下さった読者の方にちょっとしたプレゼント。
ゲーム開始間もない時点で、「R〇PE ALICE」と入力すると・・・・・・
こんなCGを拝むことができるのでした。
これからもまた、ゲームに関する記事を書けたらと思います。
以上、「なり」がお届けしました!