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【ENIX編その3】「ロリータ・シンドローム」1983年の美少女ゲームたち【美少女ゲームの歴史をたどってみた】

こんにちは、「なり」と申します!

現在、私は本noteにて「美少女ゲームの歴史をたどってみた」というシリーズを展開しております。
先日の記事において、1983年にリリースされた美少女ゲームのうち、代表的な作品をリストアップすると共に、その一部をご紹介致しました。
比較的マイナーな作品が多いにも係らず、お蔭様で好評を頂いております!
もしご興味のある方は、ぜひご覧ください。

今回の記事は、先日リストアップした1983年の美少女ゲームのご紹介の続きとなります。
先日のリストのうち、エニックス(ENIX)よりリリースされた計3作品についてご紹介することになりましたが、前々回は「マリちゃん危機一髪」、前回は「女子寮パニック」についてご紹介致しました。
もしご興味のある方は、ぜひご覧になって頂ければと思います。

今回は「ロリータ・シンドローム」についてご紹介致します。
今回ご紹介する作品は、美少女要素を求めるその筋の方にはご満足頂けるもの・・・・・・だと私は思っていますが、果たしてどうなるやら・・・・・・


「ロリータ・シンドローム」について

「ロリータ・シンドローム」はエニックスより1983年にリリースされました。
本作は「第2回 ゲーム・ホビープログラムコンテスト」で「入選プログラム賞」を受賞しました。

本作を制作したのは、漫画家である望月かつみ氏です。
望月氏は主に学習漫画の分野で活躍された方です。

望月氏の描く女の子はいかにも幼女という感じで、とても可愛らしいです。
本作のパッケージの女の子たちも、かなり可愛いと思いませんか?

学習漫画を描かれた方が制作したのだから、ゲームの内容はさぞかし健全かつ教育的なものだろう・・・・・・などという予想は、プレイを始めると完膚なきまでに打ち砕かれます

プロローグ:少女たちの館

ゲームを起動すると、一軒家をバックに体育座りをした女の子が描かれます。
いかにもロリロリした感じで可愛いですよね。

図1 「メゾン・ロリータ」の前で体育座りをする少女

リターンキーを押すと、ゲームの説明文が表示されます。

図2 「ロリータ・シンドローム」の説明文

こちらは「メゾン ロリータ」です。よーこそ。
1号室から5号室まで、可愛い少女が君の来るのを待っています。
さあ、少女の部屋に行って、少女と遊ぼう!!
でも、何か事故が起きた時は、直ちにゲームは終了します

「ロリータ・シンドローム」本編より

「メゾン ロリータ」・・・・・・可愛い少女たちに囲まれて、キャッキャウフフな一時を過ごせる、愉悦の館・・・・・・そんな想像をするなと言う方が無理な話です。
5つの部屋に入る、ということは、5人の女の子と出会うことになりそうです。可愛い女の子に5人も会える・・・・・・!まるで夢のような待遇ではありませんか。

しかし、「でも、何か事故が起きた時は・・・・・・」という一文が非常に気になります。というか、嫌な予感しかしません

Room1:殺人機械

早速1つ目の部屋に入ってみます。
すると・・・・・・

図3 いきなり縛られて横たわる少女に遭遇

最初の部屋の中には、なんとさらわれた少女が台の上に縛られています。
そして、その上には電動ノコギリが・・・・・・
しかし、助けたくてもドアには鍵が掛かっています。
発見した10個の鍵のうち、正しい鍵は1つだけです。
違う鍵を使うと、ノコギリが下がって来ます
5回のうちに、正しい鍵を見つけて少女を助け出してね♥

「ロリータ・シンドローム」本編より

ちょっと・・・・・・どういうことですか?
さらわれた少女に電動ノコギリ・・・・・・?
冒頭の説明文で、「可愛い少女が君の来るのを待っています」という記載がありました。
どうやら正確には、「可愛い少女が君の『助けが』来るのを待っています」という意味だったようです。
そう、この「メゾン ロリータ」は、ロリロリな少女たちが貴方をもてなしてくれる愉悦の館ではなく、「さらわれた少女たちが監禁された悪夢のプリズン」だったようです。

ともあれ、迫りくる電動ノコギリから少女を救出しなければなりません。
どうやら、10個の鍵の中から1つを選んで、ドアを開ければ少女を救えるようです。
但し、正しい鍵はたった1つだけしかないようです

欲しいものはただひとつだけ・・・・・・
運を天に任せて、鍵を選び続けていきます。
あれ・・・・・・?あれあれ・・・・・・?!いくら鍵を選んでもドアが開かない・・・・・・
しかも、間違いの鍵を選ぶたびに、電動ノコギリはズンズンと少女に向かって下降していきます。
何としてでも少女を救わねばならない・・・・・・!
運を天に任せて鍵を1本選び取りました!
すると・・・・・・

図4 間違った鍵を選び続けて、回転ノコギリが少女に直撃

アゥアー!電動ノコギリが少女に直撃・・・・・・!
いきなりスプラッシュ&スプラッターの惨劇が起きてしまいました。
放射状の血しぶきの描写は、「マリちゃん危機一髪」とまんま同じです

気を取り直してもう一度トライしましょう。
夢を求めて今度こそ・・・・・・!
思い切って鍵を選んでみると・・・・・・

図5 どうにか正解の鍵を見つけてドア開放

やった!ドアが開きました!
そして・・・・・・

図6 お礼に全裸になってくれたロリロリ体形の少女

こちらは頼んでもいないのに、少女はお礼に全裸になってくれました。
腰のくびれのないロリロリな体形で、その筋の人にはたまらないと思います。

Room2:切れたナイフ

次の部屋へやって来ました。
2番目の部屋では何と・・・・・・

図7 壁に張り付けにされて、飛んでくるナイフを待ち受ける少女

2番目の部屋はサーカスをやっています。
君も飛び入りでナイフ投げに挑戦してみよう!!
少女に怪我をさせないように投げてね。
上手く投げると、少女の服が切れて下に落ちます。
ところが曲がったナイフが1本か2本混ざっています
10本のうち7本のナイフを投げると成功です。
気を付けて投げてね。

「ロリータ・シンドローム」本編より

えっ?サーカス・・・・・・?
「君も飛び入りでナイフ投げに挑戦してみよう!!」なんてかなり軽いノリでプレイヤーを勧誘しています。
「少女に怪我をさせないように投げてね」なんて言っていますが、よほどのナイフ投げの達人でもない限り、失敗する可能性の方が高いと思います。
少女の命を奪いかねない行為をカジュアルに誘っていることに恐怖を感じてしまいます
それでも、「上手く投げると少女の服が脱げる」というH要素への誘惑の方が勝ってしまうのが男の悲しい性です。
かくして少女の裸見たさにデンジャラスゲームは始まってしまいました。

「実はそんなに難しく無いのかも・・・・・・」
などと楽観視して、軽い気持ちでナイフを1本選び、ヒョイと投げてみます。

図8 最初の1本が少女の腹部を直撃

アチャー!少女の腹部に思いっきりアンラッキーストライク!
例によって放射状の血しぶきが飛び散りました。

やはりもっと慎重になるべきだったようです
少女の無事を祈るフリして、服が破けることを期待しつつ、ナイフをホイホイ投げていきます。

図9 7本のナイフ投げに成功し、少女はスッポンポン

7本のナイフを投げると、見事に少女はスッポンポンになりました。
足首のないロリ脚がたまりません。

Room3:悪魔のドクター・ラヴ

次は3番目の部屋です。
中に入ってみると・・・・・・

図10 今にも死にそうな状態で横たわる下着姿の少女

3番目の部屋は病室です。ベッドに死にかけた少女が横たわっています。
君はお医者さんになって、少女の命を救って下さい。
初めに優しく話し掛けて、服を脱がせて下さい。

「ロリータ・シンドローム」本編より

もはや今さら驚く話ではないのかもしれませんが、少女の命が危機に瀕する状況が連続し過ぎです
しかし、「リアルお医者さんごっこ」という状況に興奮を覚えるお方もいらっしゃると思います。合法的に少女の服を脱がせられるのですから

初めに優しく話し掛ける、ということで・・・・・・

図11 さあ、何て話し掛ければよいのだろうか?

「カタカナで話し掛けてからリターンキーを押して下さい」と、ここへ来て初めてのコマンド入力です。
プレイヤーの殆どは医師免許を持っていないと思いますが、医者になりきって少女の容態を見る必要があります。
ということで、まずは少女の心理的安全性に配慮しつつ、「診察させてね」と優しく語り掛けます。

次にPCからの指示に従って、「服を脱いで」とお願いします。
下着を脱いで、少女は全裸になりました。

図12 全裸になった少女に対して治療を施すことになるのだが・・・・・・

するとPCから次の指令が下されます。

少女の命を助けるためには、クスリを注射しなくてはなりません。
ここに3種類の薬がありますが、正しい薬はその中の1つだけです
注射できる場所は3か所です
少女の身体の中の正しい場所に、正しい薬を注射すると、少女は助かります。
しかし、間違った注射をすると死神が現れ、そしてそれが4回続くと少女は死んでしまいます。
必ず少女を助けてね!!

「ロリータ・シンドローム」本編より

少女に薬を注射するのですが、正しい薬は1つだけ、正しい箇所も1つだけです。
またしてもノーヒントのランダム要素ですが、とにもかくにもやってみるしかありません。

図13 どの薬をどこに打てばよいのやら・・・・・・

適当に薬を選んでは、少女に注射をブスリ、と打っていきます。しがし、打っても打っても出てくるのはドクロマークばかり。
そして・・・・・・

図14 4体のドクロに凝視されつつ、少女はあの世逝き

嗚呼、治療の甲斐も虚しく、少女はあの世に旅立ってしまいました。
医師免許剥奪ものの治療ミスです。

しかし、人生のやり直しが簡単に出来るのがゲームのいいところ。
治療ミスは無かったことにして、改めて薬を選び、適切な箇所に打ってみます。

図15 やりました!治療成功!

やりました!治療成功!
少女の命は救われました。

図16 助けてくれたお礼にM字開脚をする少女

助けてくれてありがとう」と少女は謝辞を述べると共に、お礼とばかりにM字開脚をしてくれます。
肝心の局部が見えないじゃないか!」と不満を漏らす貴方、ちょっと待って頂きたいのです。
先ほどまで、彼女は命の危機に瀕していたんですよ?助かったばかりの彼女に対して、性的欲求が満たされない不満をぶつけるのはいかがかと思います。
まずは彼女の精一杯のお礼の気持ちを受け止めて、裸身を味わい尽くすことが大切なのではないでしょうか。

Room4:拳を交わす熱き戦い

さて、4番目の部屋に入って来ました。
金髪の少女がベッドの上で女の子座りをしていますが・・・・・・

図17 ベッドの上で女の子座りをしながらパンチラを見せる金髪少女

4番目の部屋には可愛い金髪の少女が着替え中です。
彼女は「ジャンケンに勝てば見せてあげる」と言いました。♥ムフフ♥
・・・という訳で、野球拳をすることになりました。
7回続けて勝つと少女が裸になります。
1度でも負けると服をみんな着てしまいますので、頑張ってね。♥

「ロリータ・シンドローム」本編より

本noteのシリーズ「美少女ゲームの歴史をたどってみた」を最初からお読みになっている方なら、溜息交じりにこう呟くことでしょう。
また野球拳かよ・・・・・・!

私の過去記事「美少女ゲームの歴史を『当時よくあったパターン』で振り返る」のセクション「アタックひろ子ちゃん(1982~1984年頃の作品傾向)」にて、「この頃の美少女ゲームは『ミニゲームの集合体』として作られていた」といったことを書きましたが、本作がまさにその傾向に合致する作品です。
また、同セクションにて「美少女ゲームは野球拳が発祥であったと言っても過言ではない」といったことも書きましたが、これほどまでに当時の美少女ゲーム界は野球拳まみれだったのです。

とにもかくにも、ジャンケンに勝つしかありません。
7回連続勝利を目指して、テンキーを連打します。

図18 ジャンケンに勝って金髪少女を脱がすぞ!

ジャンケンに勝っては少女の服を少しずつ脱がしていきます。
そしてどうにかして、7回連続ジャンケンに勝利することができました!

図19 全裸になって頬を染める金髪少女

全裸になった金髪少女は、頬を赤く染めています。
ロリロリ体形の少女の全裸に思わず「反応」してしまったその筋の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Room5:グラビアの美少女

遂に最後の部屋にやって来ました。

図20 5番目の部屋のドアには何やら説明書きが

よくここまで来ましたね、あんたは偉い!!
最後の部屋は写真スタジオです。
君はカメラマンになって、少女モデルの写真を撮りまくって下さい
シャッターはリターンキイです。
これはゲームではありませんので、ゆっくりくつろいでお楽しみ下さい

「ロリータ・シンドローム」本編より

美少女の姿を写真に撮る・・・・・・
後の「美少女写真館」(HARD、1987年)を彷彿とさせる展開ですが、この作品と違ってゲーム性は無いようです。
むしろ、「美少女の写真を存分に撮ることができる」という点で清岡純子氏のような立場になれることが、その筋の方にとってはたまらないのではないでしょうか。

リターンキーを押すと、スクリーンらしきものをバックに、下着姿の少女が立っていました。
スリップの裾をつまんでもじもじしているといった印象です。

図21 スクリーンらしきものをバックにもじもじしている少女

さあ、裸になりなさい♥」とプレイヤーが少女に命じます。
少女は裸身になることをためらっているようにも見えますが・・・・・・

図22 「はい」と裸身になることを快諾した下着少女

画面はモノクロになり、少女は「はい」と大人しく応じました。
そして、「ちょっと待ってね」と言うのでしばらく待ってみると、この後にまさかの展開が待っていました

図23 スリップをたくし上げて・・・・・・
図24 スリップを脱ぎ切った少女

今ご覧頂いているブラウザ上ですと、図22~図24は3つのCGが並んでいるだけに見えます。
しかし、これらのCGは瞬時に切り替わっており、まるでアニメーションのような効果が得られています。
つまり、いかにも少女が目の前でスリップを脱いでいるように見えるのです。これは凄いことだと思います。

(このパラグラフは、技術的なことに関心の無い方は読み飛ばして結構です)
この手法は想像ですが、おそらくPC-8801のモノクロ3画面の機能を用いることで実現したと思われます。
PC-8801は、640×200ドットでモノクロ3画面を扱うことができるそうです。
本作で言えば、図22を表示している間に図23と図24をそれぞれ別の非表示となっている画面に描画し、描画が完了した後に図23の画面に切り替えて表示し、さらに図24の画面に切り替えて表示することで、アニメーションのような効果を生んでいるものと思われます。

話を少女の写真撮影に戻しましょう。
「パンティも脱ぐの?」の少女は尋ねますが、もちろん脱いでもらいます。
このシーンもアニメっぽく描かれており、少女がパンティを脱ぐ姿に興奮を覚えるお方もいらっしゃるでしょう。

図25 パンティをずり下げる少女
図25 パンティを脱ぎ去って下半身が丸出しになった少女

最後に少女は靴下を脱いでくれました。

図26 靴下を脱いでいる最中の少女

そして少女は全裸となり、横たわった姿を見せてくれました。
あまりにも幼い体つきに、何とも言えない背徳心が湧いてきます。

図27 全裸となって横たわる少女

こうして本作は大団円を迎えます。
四つん這いのポーズが可愛らしくも煽情的であり、思わず後ろからお邪魔したい衝動に駆られるお方もいらっしゃるのではないでしょうか。

図28 四つん這いになってプレイヤーに再度の来訪を請う少女

名残惜しいと思いつつリターンキーを押してみると・・・・・・

図29 お尻タッチに成功!そしてお別れの時が

少女のお尻にタッチすることができました。
プレイヤーの心理を理解し過ぎているとしか思えない演出です
こうしてプレイヤーは「メゾン ロリータ」からお別れすることになります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

もう40年近くも前の作品ということもあって、キャラの造形は古さを感じはするものの、どの少女キャラも可愛く描けていますし、ロリ体形の裸身もその筋の方にとってはたまらないと思います。
少女たちとの出会いの殆どがバイオレンスに満ちている点は議論を呼びそうですが、生命の危機を救った後で見せてもらえる少女たちの裸身は、一味加わった満足感を与えてくれるのではないかと思います。

これからもまた、ゲームに関する記事を書けたらと思います。
以上、「なり」がお届けしました!


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