どこでも生きていける子どもを育てたい人の本3冊
こんにちは。narinoにふぁくとりー担当のつついのりえです。
今回は子育て中の人におすすめの本を3冊、紹介したいと思います。
なぜこんな話を突然するんだろう?と思ってしまいますよね。
今夏、生産者である私たちは、地域の持続性を目指してOctEFという会社を設立しました。
いまのところ会社の活動には含めていませんが、地域の持続性にとって「教育」はとても重要なものだと私は考えています。
大学では教職をとり、アルバイトは塾の講師をしながら、卒業時は中学と高校で英語の免許を取りました。
いろいろあって仕事は別の道を選びましたが、いまも教育に関しては並々ならぬ関心を持っています。
2人の子どもの親となった私が目指すのは「どこでも生きていける子ども」を育てることです。
どこでも生きていける子どもとは、基本的な学力を身に着けていることはもちろん、知らないこと・経験したことのないものを楽しむことができ、ちょっとやそっとでは折れないメンタルを持っている状態、と定義しています。
「子どもは勝手に育つ」という考え方もあるでしょうが、低年齢の子どもに親や周囲の大人の適切なサポートは欠かせないと私は思うのです。
この記事では、同じように考える子育て中の人に向けて、最近私が読んだ本を3冊紹介していきます。
子育てにまつわる疑問を研究ベースで解説する『子育てベスト100』
『子育てベスト100』は「子どもにとって一番大事なこと」という視点で、子育てや教育に関するさまざまな研究結果をわかりやすくまとめた本です。
子育てにはいろいろな意見がありますが、まず参考にしたいのは客観的なデータだと考えています。個人の体験談はとても興味深いものですが、一般化できるものではないと思うからです。
また、これまで多くの子育て本は、高偏差値の学校への合格をゴールとしてきたように思います。しかし、それだけで楽しく、幸せな人生を送れるわけでないことをすでに私たちは知っています。
本当に大切なものはなにか。
それを身につけるために、親はどのようなサポートをすればよいのか。
「人間はモノではないのだから、その子にあった方法を考えるべき」という意見もあるかもしれませんが、先人が積み上げてきたものを活用しない手はないありませんよね。
学力だけでなく、体力、コミュニケーション力、自己肯定感の高め方といったさまざまなテーマでまとめられているので、気になったところを読むだけでもおもしろいですよ。
フィンランドの学校教育の手法を解説する『フィンランドメソッド入門』
『フィンランドメソッド入門』は近年、注目されるフィンランドの教育メソッドをわかりやすくまとめた本です。
OECDの教育に関するランキングで上位にランクインするフィンランドは、教育だけでなく、生産性の高い働き方も関心を集めています。
私がこの本を手にとったのは、教育と働き方は密接に結びついているのでは?というところから、フィンランドの教育現場で何が教えられているのかに興味を持ったからです。
この本で印象に残ったのは、フィンランドの小学校では、マインドマップが日常的に使われている、ということでした。マインドマップとは思いついたことを図にして整理する方法のことで、日本ではビジネスパーソンが発想法の一つとして使うことが多い印象があります。
この本を読んで、フィンランドの国語の教科書が日本語に翻訳されていることを知り、それも手に入れました。家での取り入れ方を研究しているところです。
自分と他人を大切にする人間関係のヒント『EQこころの知能指数』
『EQこころの知能指数』はこころの仕組みと、実生活でEQを活用する方法について書かれた本です。
EQとは、こころの知能指数のこと。EQには他の人に共感する力だけでなく、自分の気持ちを尊重して納得できる決断をするための力、不安や怒りの衝動や負の感情をコントロールできる力も含まれています。
EQの高い人は自分も他人も大切にできるので、大切な人間関係を育てることができます。結果として、仕事もうまくいく人が多いようです。
これからの世の中では、EQが人生の幸福を左右する要素となるでしょう。25年以上前に書かれた本ですが、内容は普遍的でまったく古さを感じませんでした。
テストの点数を上げるのは比較的短期間でできる一方で、こうした力を客観的にはかるのは簡単なことではありません。
結果はすぐに出るものではないし、そもそも結果が出るかもわかりません。
それでも、あきらめずにコツコツと取り組んでいくことが、子どもの未来を、そして地域の未来につながるのではないかと考えています。
どうすれば、子どもたちに向き合う時間やエネルギーを持った働き方ができるか。
天草で生産者の会社を作った背景には、これまでの自分たちの働き方を見直し、地域の未来をつくりたいとの思いがあります。
実践しながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。
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この記事を書いたのは、天草のパラレルワーカー・つついのりえです。