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世界の天才たち。

悔しかった。

自分が出来ない事が。

世の中があまりにも不公平な事が。


日本の高校では成績トップだった自分。

でも、海外の大学に行って思い知る。
自分はとんでもなく出来の悪いやつだったんじゃないか、と。

世界には、めちゃくちゃ頭の良い奴らがいて
自分がどう頑張ったって叶わない。

自分が3日かけて読んだ本を、ものの1時間で読破し、プレゼンをしてのける。

私はそんな人たちに囲まれていた。


みじめだった。

悲しかった。


けど、すぐ分かった。

そういう奴らは概して性格も私よりずーーーっと良くて、こんな私にもとても親切にしてくれた。

彼らは選ばれた人たちだ。
貧しい国に生まれたけど、幾多の試練と競争を乗り越えてここにたどり着いた。大学なんてお金を貰って来ている。大枚をはたいて学びに来ている私とは大違いだ。

だからきっと、強く、賢いんだ。


恐らくそういう人達がこの世界を回している。

日本じゃ知りえないけれど。

私には絶対無理だけれど。

そういう人達がいる、という事を知れただけで、私のようなのが外国で学ぶ価値があったのかもしれない。

そんなことをふと、思った。


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