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荒野を目指した理由

それは地平線をこの手で感じたかったから。
ありきたりの言葉かもしれないけれど。
海じゃないんだ。
荒野だったんだ。
その荒れ果てた大地を見てみたかった。
その乾いた土埃を肌で感じることに意義があったんだ。
カラカラになった不毛の地が
どこまでも果てしなく連なっているのがなんともたくましく、
枯渇した大地からみなぎるエネルギーは凄まじい。
その中を進む僕らのちっぽけさといったら、
この風景の中にミニチュアみたいに溶け込んでいく。
そうやってどこまでも、車で走ってゆくことに意味があったんだ。
一人っきりで。

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