5分間で最高のスピーチをしてくれと頼まれたら。
僕、元々、「ジコチュー」なんです。
よく言えば「自分の考えをもっている」ということですが、「自分のことしか考えていない」というのが僕でした。
僕はこの性格のせいで、妻との関係がめちゃくちゃ悪い時期がありました。
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▼妻と僕の関係
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妻とは結婚して7年目で、子どもも3人います。ただ、結婚してすぐのころは、妻との関係がぎくしゃくする時期がありました。
「何年も離れて住むとか、月に2回だけ帰ってくる夫婦なんてありえない。それが最初から分かっていたら、はじめから結婚しなかった。」
普段は温厚な妻に、こんな言葉を言わせてしまうくらい、僕は自己中心的なことをしたり言ったりしていました。
自分でも自己中心的な発言をしてしまったあと、「なんであんなことを言ってしまったんだろう。」と毎度反省していますが、
どうしてもこのジコチューな性格を変えることができず、なかなか妻との関係を改善できない、という日々を過ごしていました。
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▼言葉との出会い
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そんなある日、サッカーの本田圭佑選手の言葉が目に留まりました。
5大陸でゴールを決めた初めてのプロ選手である本田選手でさえ、
自分のやりたいことをするためには、
まず最初に、相手のやりたいことをする、ということが衝撃でした。
この本田選手の言葉を聞いて、「これだ!」と思い、
ぼくは実際に「まずは相手のやりたいことをできる限りやる。」という取り組みをしてみようとトライし始めたのです。
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▼僕が始めたこと
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ぼくが日常の実践の場として選んだのは、「会話の時間」
ぼくは元々ジコチューなので、妻や同僚など、誰かと話をするとき、いつも自分の話にすり替えるくせがありました。
講演家の鴨頭さんの言葉を借りれば、「会話のハイジャック」です。
最初は相手が話していたのに、いつの間にか、「そういえば昔~」と、自分の話を始め、自分のことを話始める癖がありました。
でも僕は、「まずは相手のやりたいことをできる限りやる」という訓練すると決めたので、「途中で相手の話をさえぎらない」という取り組みを始めました。
最初は違和感がありました。相手の話の中で、自分の話をするきっかけがあると「あ、『会話のハイジャック』をしちゃだめだ」と自分に言い聞かせる毎日を過ごしていました。
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▼取り組みを始めて気づいたこと
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取り組み始めて新しい面白さにも気づきました。
それは、「そういえば~」が自分の口癖になっており、それが「言葉のハイジャック」の始まりになっていた、ということです。
例えば、妻が「次男の○○がね、三男の○○をお風呂のに入れてくれてね。。」と話始めると、
「そういえば、俺も、小さいころ、7つ下の弟をお風呂に入れていたなぁ」と自分の話にすり替えている僕がいました。この発見は、自分でも驚きました。
そんなことに喜びを感じられるようになると、
ということを面白く感じられるようになってきました。「あ、今、おれ、自分の話にすり替えようとしていたぞ」と。
そして、会話の中で「途中で自分の話をはさまない」という訓練に取り組み始めて、半年が経ったある日、妻との会話で変化が起こり始めました。
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▼訓練の結果
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ぼく、妻の話を最後まで聞けるようになったのです。すると、妻との関係が少しずつ改善していくのが目に見えて分かりました。
相手の話を最後まで聞く。
たったひとつの、ほんの些細な訓練によって、ぼくのジコチューは少しずつ改善され、妻との関係も少しずつよくなっていきました。
ぼくはこれからも、このジコチューな性格を直すために、
日常で「相手の話を最後まで聞く」チャンスがどこにあるかを探しながら、毎日ワクワク楽しく過ごしています。
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