小学校の先生が作るべき動画って、なんだ?
先日、昔一緒に働いていた先生たちと話す機会がありました。
そこで、出た話題が
「学校の先生が作るべき動画ってなんだ?」
というものです。
東京のある区では、教育委員会から学校に
「各校、Google アカウントを取って、授業をYouTubeにアップしてねー」
とお達しがあったそうです。
なかなかの力技です。
で、
昨日話した先生はこれを受けて、校内で
「先生は全員、一本動画撮ること!」
と指示をしたそうです。
なんともうらやましいリーダーの行動力です。
で、どんな授業の動画を撮るのか、という議論になるのですが、
その先生の学校では、
まずは、授業じゃなくてもいいから、動画撮ってみてね。
とアドバイスをしたそうです。
例えば、
理科の実験とか体を動かす簡単なトレーニングとか、そんな感じで。
いきなり授業の動画を撮りましょう、というのはさすがにハードルが高い、と判断したそうですが、ぼくも激しく同意します。
やってみると分かるのですが、最初の一歩って、かなりハードルが高いですし、怖いですし、緊張しますし、自分の力のなさに涙が出てきます。本当に。
でも、最初の一歩を踏み出して、一本動画を撮れば、この動画づくりの面白さに引き込まれていくと思います。
少なくとも、ぼくはそうでした。
動画で授業を作っていくうちに、だんだん楽しくなってくるのです。次はどんな動画を作ろかなーという感じで。
で、
ここで今日の本題なのですが、動画づくりに慣れてきたころ、次のステップに行きます。
それは、
「学校の先生が作るべき動画ってなんだ?」
というものです。
今日話した先生が言っていたのが
「塾の先生の教え方は、まじでうまい」
ということです。
ベテランの先生がいうぐらいだから、本当にうまいのでしょう。ポイントをうまくつかんでいて、動画で一方的に教えることに関しては、かなわない、と。
なので、学校の先生はそこで勝負をしても勝てないし、勝負すべきポイントは別の所にあると思います。
学校の先生が作るべき動画は、塾の先生が作れない(作らない動画)
例えば、
■校内を歩いて撮影する動画
(1年生の生活科「学校探検」で使える)
■校区の通学路を歩いて撮影する動画
(2年生の町探検や3年生以上の総合的な学習に使える可能性もある)
■クラスの子どもたちへのメッセージ動画
(小学生には特に、担任の先生が気にかけているよ、という思いを伝えたい)
■先生のチャレンジ動画(子どもたちのちょっとした息抜きに)
(会ったことのないYouTuberの作り込まれた動画より、毎日顔を会わせていた先生のテイク1動画の方が好き、という子どももいるはず)
こんな感じで、まだ僕も
学校の先生が撮るべき動画ってなんだ?
ということに対して、最適解を探し続けています。
もし、こんな動画こそ、学校の先生が撮るべきだ、というアイディアが思いつきましたら、メッセージをいただけると泣いて喜びます。
正解が分からない世の中、
大人や教員たちがもがきながらも、なんとかより方法を探し続ける姿、子どもに見せつけてやりましょう。
大人の責任として、ね。
PS
動画を届けるのは子どもたちとつながるための手段の一つです。
県教育委員会のメッセージでいうところの、
ステップ2
です。
■ステップ1でつながる
■ステップ2で、動画を届ける、チャットでつながる
■ステップ3で、ビデオ会議でつながる。
こんな感じで、
まずは先生が子どもたちとつながる、
それができたら子どもたち同士をつなげる、
こんな感じのスモールステップでやっていきたいと思います。