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映像資産のはなし(無料)

昨日のABEMAでのスマックダウン中継の最後に、ABEMAプレミアムに加入するとWWEの過去の映像やECWやWCWの映像も見れますという宣伝がありました。WWEと日本の団体の差が大きく広がったのは日本は売上構成のほとんどがチケットでWWEは80%以上はメディア収入で成り立っているという点です。その根幹には映像資産を創業時から自社のライツとして持っているという部分が大きいかと思われます。そのことがインターネット時代を経てストリーミング、サブスクの発展により巨大化していきました。

WWEとNETFLIXの超大型契約


2025年からはNETFLIXのライブ中継本格参戦に伴い10年50億ドルの大型契約が始まります。日本のプロレス団体が映像で大きく遅れをとった背景には、TVの発展と共に歩んできたプロレスが、疑うこともなく地上波至上主義のもとに、地上波があれば団体は潰れない映像権利も制作した地上波の著作物であるという契約の元に何も疑うことなくやってきたことが大きくあると思います。当時は制作費用負担なく放映権が入り団体経営には欠かせなかったことは間違いないです、後に大きなビジネスができるとも想像は難しいとは思います。まず日本で地上波以外のメディアが登場するとも思っていなかったですし、衛星放送も地上波の脅威とはなりませんでした。逆に自社団体で映像権利を持っていたらすでに日本の団体のいくつかはWWEに買収されていた可能性ももちろんあります。もしNOAHや全日本プロレスさんが日本テレビ時代の映像を自社ライツで持っていたとしたらWWEからの交渉で大きな金額が提示されもしかしたら・・・とも考えられます。改めてWWEと日本の団体に大きく差がついたひとつの要因は映像資産が自社ライツかどうかという点が大きかったと思われます。(他にも英語コンテンツであるということで市場の差もありますがそこも番販先の拡大と映像ライツ所持が並行していきます)

そして現在は日本国内のスポーツコンテンツもネット配信時代に突入し自社で権利を持てる時代になりました。遅ればせながらプロレスリング・ノアも「ABEMA」&「WRESTLEUNIVERSE」というグループメディアに映像資産を大量に溜め込んでいる最中です。日本テレビ時代の映像がないのは悔やまれますが、今からの時代で素晴らしいコンテンツを創作していければきっと未来につながるはずです。

2022年NOAH元日武道館①
2022年NOAH元日武道館②

レッスルユニバースにはLIVEも過去映像も満載


https://www.wrestle-universe.com/ja/videos/mgkBeYPPLbDih9bekqAyLN 

今見ても感動する武藤敬司引退試合や奇跡の一戦ムタvs中邑真輔の入場シーンに試合もフルで視聴可能です。所属選手によるゲリラキャス配信も会員サービスの一つです。同じ時間に複数団体のLIVE同時中継も頻繁に行われています。是非皆様ご加入お願いいたします。

NOAH元日武道館③

以上、移動中の車の助手席にて
映像資産のはなし(ひとまず完)


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