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偶然の出会いとノスタルジー?

こないだ偶然見つけてから、たまにここの軽音部の映像を見ている。
自分の母校でもない、知り合いもいない、存在を意識したこともなかった大学の軽音部。

理由はたぶんいくつかある。

まず、みんな演奏が楽しそう。
大学の軽音なんてみんな楽しくてやってるんだからそりゃそうなんだけど、当時(大学の軽音部にいた頃。20年くらい前)の自分はこんな風に演奏できていただろうか。
自分としては楽しかったし、もしかしたら彼らも僕と同じなのかもしれないけど。当時も今もそれで悩んでないし別に後悔もないのでどうでもいいのだけど。

割と昔の曲をカバーしているバンドがたくさんいる。
冒頭に動画を貼ったスーパーカーもそうだけど、他にも東京事変だとかアジカンだとかジュディマリだとかSUPER BUTTER DOGだとか。
Funkyウーロン茶、僕もやったよ!飛び跳ねながら歌ったよ!


9年前から運用されているアカウントなのだけど、継続的に動画が公開されててすごい。
開設当時のメンバーはもう大学にはいないはず(よね?)なのに引き継がれて運営されていることとか、だんだんカメラが増えたり撮影や編集、音響のクオリティが上がってたりとか、歴史を感じて勝手に頷いている。
機材は部費で買っているんだろうか。誰かが偶然持っていたものを寄せ集めて使っているんだろうか。卒業時に「これ、部に遺していくから」とかいって感謝されたりしてるんだろうか。そのカメラがその先輩の名前で呼ばれていて、本人を知らない世代にも語り継がれたりしているんだろうか。

名前も知らないけれど、この人いいな〜みたいに目に留まる人がいる。他の動画のサムネイルに同じ人が出ていると、こんなバンドもやってるんだな〜とつい見る。
そうだよね〜こんないい雰囲気の人、みんな一緒にやりたくなるよね〜とか、何も知らないくせに勝手に思ったりしている。

余談だけど、うちの軽音は当時、かけもちが活発でバンド数が増えすぎて、学内ライブの持ち時間がひとバンド10分とかになってして大変な時期があったりした。


アカウントは9年前からあるし、願わくばこれからも続いていって欲しいのだけど、ひとりの大学生としての軽音部って4年しかなくて、その歴史が垣間見えるとまたグッとくるところがある。
このバンドはMCで少し、彼らの歴史について語ってくれている。

僕が見るのはライブ映像だけで、それは彼らの4年間の一部が濃縮されたものであって、たぶん特定の一人が出演する映像を集めてみてもせいぜい数時間にしかならないだろう。
その中でふとこういうものを見せられると、この数十分間の味わい方を教わった気になる。

たまに、同じ人なのに別の動画でめちゃくちゃ演奏が良くなってたり雰囲気が変わってたりすることがあって、動画の時期を見ると数年経ってたりする。
練習したのかもしれないし、自分の本当にやりたいこと的なものをやっているのかもしれないし、客席に意中の人がいたのかもしれないし、単に体調が良かったのかもしれないし、恋人ができたのかもしれないし、ライブ前に振られたのかもしれないし、それはなんだっていいんだけど、そういうことって確かに演奏を変えるんだよなと思い返す。


完全に知らない人たちだっていうのもまた多分よくて、母校の軽音アカウントだったらこの気持ちにならないんじゃないかな。
いや、母校の軽音にももはや知り合いはいないけど、それでも。
もっと当時の自分の感情とか演奏とかに強く立ち返ってしまって、自意識がいらんところまで掘り起こされてしまう気がする。それはそれで嫌というわけではないけど。
自分の経験とのオーバーラップが薄いことがむしろ良かったのかもしれない。

このライブがあくまでその場にいる観客に向けて行われたものだというのも、自分がこんな風に楽しめる理由のひとつだと思う。
こちらを向いて作られているものではないから、遠慮なく第三者として楽しめるというか。


理由もなく衝動的に書き始めてしまったので、まとめもないのだけど、なんかを結びとするなら感謝でしょうかね。

ありがとう関西学院大学文化総部軽音楽部(KGLMC)!

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