【SlowMotion】アンテナ

曲はこちら。
https://note.mu/nariakiiwatani/n/nbdbbf3220af3

代表曲でした。

この曲ができたのは確か2006年の3月あたりで、それ以来ライブのラストを務め続けてくれた曲です。

作った時期を覚えているのはそれがとても大事な節目であったからで、それは何かというと先輩の卒業でした。

特定の誰かというわけではなく漠然と「先輩」なのですが、僕にとって目標でありライバルであった彼らが、卒業という抗いようのない外的要因で目の前からいなくなってしまうという事実にショックを受けました。

急に目標がいなくなると、何も見えなくなります。立っていられなくなります。

今まで自分で立って歩いているつもりだったのに、実は盲目的に彼らの背中を追っていただけだったことに気付かされました。

これからは彼らが見ていたものを自分で見て感じて立たなきゃいけない。
彼らの背中を見ていれば得られた膨大な情報を、これからは全方位に神経を研ぎすませ、自力でつかみ取らなきゃいけない。
まだどちらが「前」なのかもわからないけれど、とにかく前へ進むために。
彼らは偉大だが、僕はそれを超える。

という、自立と決意の歌です。