成澤龍靖@なり

好きなことを、感じたことを、書きたいことを。《ただそれだけを“言葉”にしたくて》

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最近の記事

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

「とにかく悪趣味、不謹慎、だけど“すっごく”面白い!」 ◎ジェームズ・ガン節炸裂のバイオレンス・コメディ今作の監督を務めるのは、みんな大好き「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを手がける天才ジェームズ・ガン。 マーベルを一度クビにされた彼が作った今作は、ある意味ディズニー/マーベルでは決して作れないであろう怪作・快作の一本になっていた。 まず、とにかくゴリゴリのゴア表現よ。顔面ぐちゃぐちゃになるわ、頭スパーんちょん切れるわ、体引きちぎられるわ、まぁそもそも戦争映画

    • ブラック・ウィドウ

      「ナターシャには、アベンジャーズともう一つの帰る場所があった」 延期に延期を重ね、もはや公開することさえも都市伝説になっていたんでは?という今作が遂に公開された。 いや、もう村西とおるかってぐらいお待たせしすぎた今作は、本格的にMCUフェーズ4の開始のゴングがなり、ファンにはたまらん映画になっていたのと同時に、マーベル映画を観たことない人でもほとんどノイズ無く、観て楽しめる一本になっていた。 ◎ここにきてMARVELがガチ王道スパイアクションを!まずこの映画、スパイアクシ

      • “余計なお世話は、ヒーローの本質”

        僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション 「1作目はデクとオールマイト、 2作目はデクと爆豪、 そして今作はデクと爆豪と轟、 そして“ロディ”」 ◎数多く出てくるヒーローたちと激アツなヒロアカアクション今作は、とにかくヒーローが数多く登場する。A組はもちろん、B組やビッグ3、プロヒーローだったり各国で活躍する世界選抜ヒーローチームの面々。そして舞台も世界各国なので、とにかく飽きることはない。 こんだけヒーローが出ていたら、主要キャラ以外は見

        • あの夏のルカ

          「あの夏のルカは、みんな大好きぼくのなつやすみだった。」 ◎”受け入れない者はいる、でも受け入れてくれる者もいる”偏見とか差別とか、そういったことを人間なぜするのかと言ったら、結局自分たちとは違うからだと思うんだよね。歴史的に遡れば原因ってのはちゃんとあるんだろうけど、そんな時代に生きていない我々からすると、差別とかをする理由って大それたものなんて特に無くて、でも自分たちとは違うから、その違いを恐れてか、多勢に無勢で潰しにかかるんだと思う。 今作でも人間とシーモンスターとの

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        • 映画レビュー
          22本

        記事

          クワイエットプレイス 破られた沈黙

          「ちゃんとゼニガメがカメールに進化してくれた 素晴らしい続編」 ◎全ての始まり“DAY 1”この映画の冒頭部分、DAY1は本当に最高で、始まりから一気にボルテージMAX! トム・ブラウンの漫才の掴み並に面白かった←笑 前作と同じ信号機のヨリから始まり、 平穏な週末を過ごすアボット家や街の人々。 そんな穏やかな時間をぶち壊す鐘が突如鳴るところなんて さいくぅ〜!! さっきまでの平和な時間とは相まって、完全にパニックに陥る人々。 そこの温度差は、観ている我々も怖いくらいだった。

          クワイエットプレイス 破られた沈黙

          映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット

          「このシリーズはとにかく目の保養。  面白さなんて二の次なのさ!笑」 ◎視鬼神真玄という魅力0%の強?敵すげーー面白くなかったww なにせ視鬼神真玄という今作の敵キャラが全然魅力的じゃないんだもーん! 夢子でいうと全然滾りませんわ、 会長でいうとあなた、つまらないわ、 っていうぐらいのキャラ。 勝ちゲーしかやらないし、生粋のギャンブラーではなく、単純に卑怯なだけ。 彼のやるギャンブルは、ただの脅しのようだしね。 そして、視鬼神が見えてるオーラ的なやつも全然よく分からんし、配

          映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット

          るろうに剣心 最終章 The Beginning

          「るろ剣最後の1ピースは、 美しく儚い冬に咲く花のようだった」 ◎今までのるろ剣とは全くの”別物”だった実はこの映画、2回観に行っていて、1回目観たときは正直あまり面白く感じなくて、でも周りの評判はめちゃくちゃ良いから、あっれれーおかしいぞーーって思って、2回目観に行ったら、んまぁー面白かった←笑 ではなんで1回目面白くなくて2回目は面白かったかっていうと、映画の見方を完全に間違っていたからだった。 今までのるろ剣っていうのは、 「一にアクション、二にアクション、三四がなく

          るろうに剣心 最終章 The Beginning

          クルエラ

          「ディズニー版・プラダを着た悪魔」 ◎誰しもが持ってる”二人の自分“ディズニー映画「101匹わんちゃん」の冷酷陰湿な悪役クルエラ・ド・ビルの誕生秘話。そしてそんなクルエラを演じるのは「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン。 主人公クルエラは実は、エステラという名の少女の中で生まれたもう一人の自分。 この背景は実は誰にでも当てはまることで、本当の自分と外の世界で生きやすいもう一人の自分。もともと一人だったはずなのに、周囲の目や声、その他面倒くさいしがらみからできるだけ避けるため、

          るろうに剣心 最終章 The Final

          「その消えない傷は、彼が背負う十字架だった」 ◎“小さくも強靭”な物語と”至高にして究極”のアクション現時点で邦画史上圧倒的No.1アクション!! るろ剣シリーズと言ったら何といっても、無言で魅入ってしまうゴイゴイスーな”華麗な剣術アクション” 今作もまぁーカッコよすぎて、凄すぎて思わず笑ってしまうレベル。笑 第一作公開から10年経っており、その場の付け焼き刃で作れるようなものでは当然なくて、長い時間を共にしてきた大友組だからこそ作り上げられた、”るろ剣アクション”のいわば

          るろうに剣心 最終章 The Final

          ノマドランド

          「それは、知らないアメリカの生き方だった」 ◎ホームレスではなく、ハウスレスアカデミー賞6部門でノミネートされ、主演は「スリービルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンということで、映画好きなら劇場へ行かない理由がない作品。 この映画は、最初から最後までドキュメンタリータッチで描かれており、実際そこの人たちのリアルを見せれば、細かい説明等は不要で観ている側に伝わるものがある。 この映画に出てくるノマドの人たちは、日本でいう車上生活者のようなもので、自分のバンやキャン

          ノマドランド

          モンスターハンター

          「まさにG級画力!」 ◎大迫力のモンハンルックは映画館映え間違いなし!久しぶりにハリウッド映画観たなー感でいっぱいだった。 それ程までに、やっぱり邦画にはない圧倒的ビジュアル力と迫力満点のモンスターたち。 さらには細部までこだわってるディテールといった、最近のご時世で眼球が干からびていた身からすると、アイボン並に潤う眼球洗浄映画! ディアブロスやリオレウスといった大型モンスターたちも劇場のスクリーンで観る価値ありの見ごたえMaxだし、蜘蛛のモンスター・ネルスキュラは、劇中で

          モンスターハンター

          ビバリウム

          「 世にも奇妙なビバリウム 」 ◎観終わった後の咀嚼が難しい映画観終わった後、モヤモヤさまぁ~ず感で頭がいっぱいになるだろう。 今まで何を観ていたのか、この映画のメッセージはなんなんだろうか、作品を咀嚼しようにも、味も形もよく分からずじまい。口に残るのは”奇妙さ”だけ。しかしこの何とも言えない感じ、どこか覚えがあった。そう、昨年公開のアリ・アスター監督「ミッドサマー」だ。あのイカレ腐った闇鍋映画も観終わった後に、何を観せられていたんだと頭が機能停止したのを覚えてる。 ミッド

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

          「卒業であり、新たなる門出」 ◎我々一人ひとりがエヴァンゲリオンさようなら、全てのエヴァンゲリオン。 14歳の少年が放ったその言葉は、どこまでも清々しかった。 TVアニメが始まって25年。 新劇場版が公開されて14年。 そんな長い年月、社会現象を巻き起こしたエヴァンゲリオンというひとつのコンテンツに遂に終止符が打たれた。 このご時世、2度の公開延期を経て公開された今作は、、そう、言うなれば 「パターン青、傑作です!」 全てのエヴァファン、そして大人になりきれない人達、そ

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

          ザ・スイッチ

          「R15指定のホラー版君の名は。」 ◎ブラムハウス×クリストファー・ランドンという、怖い・可笑しい・面白いの三拍子揃った方程式誕生!今作を手掛けたのは、「ゲットアウト」「透明人間」「パージ」シリーズや「パラノーマル・アクティビティ」シリーズなど数々の話題作やヒット作を生み出すホラー、サスペンスのジャンルを得意とするスタジオ、我らがブラムハウス。 監督は、そんなブラムハウスと組んで新感覚タイムループホラー「ハッピー・デス・デイ」シリーズを手掛けたクリストファー・ランドン。 そ

          ザ・スイッチ

          ラーヤと龍の王国

          「信じる勇気と信じぬく努力、信じあう心は世界を結ぶ」 ◎他人を信じる自分を信じろ!この映画の唯一にして最大のメッセージ、それが“信じること”ただそれだけ。主人公は他人を信じることにトラウマを持つ過去がある。そんな主人公と出会う〈最後の龍〉シスーは人を疑うことを知らない。そんな二人が一緒に旅をしていく中で、シスーはラーヤに信じること、団結することの大切さを教えていく。 今の世の中、SNSなどにより色んな情報が山のように溢れかえっている。しかしそれらは、すべてが正しい情報とは限

          ラーヤと龍の王国

          哀愁しんでれら

          「子供の将来は、その母の努力によって定まる」 ◎ ある意味ディズニーに喧嘩を売るアンチプリンセス映画ディズニーのプリンセス映画、特に初期の作品では、幸せをただ待っている受動的な女性が、運命の王子様と出会い、互いのことをそこまで知らないまま、あっという間にハッピーエンドという展開が多い。 そして、それに憧れる女子は時代を経ても多いだろう。 しかし、この映画を観て「ちょ、待てよ」とあなたの心の中のキムタクが言ってるぞ。ディズニープリンセス婚して本当に大丈夫ですかと、ガラスの靴を

          哀愁しんでれら