米大統領選テレビ討論会
YouTubeを見ていたら、オススメについ先日行われた米大統領選のテレビ討論会が出てきた。米メディアによる抜粋動画で、サムネイルは現大統領のBidenと前大統領のTrumpだ。
そうかもうそんな時期か、と思いつつ、この2人の討論がどうなったか気になり見てみた。
見終わって個人的な印象としては、Bidenの受け答えがとても国のトップとは思えない態様で可笑しかった。
頭が回っていない様子だった。
ろれつも回っていなかった。
討論中のとあるシーンでは、活舌が悪く聞き取りにくい何かを話し終わったBidenに対しTrumpは、
「何を言っているのか分からないし、彼自身(Biden)も何を言ったか分かっていないだろう」と言い放ち、だいぶみじめな様子のBidenだった(それすら自覚できていないかもだが)。
討論会を終えた後の欧米メディアによる報道は概して、Bidenは厳しいと言っているようだった。
BBCのGlobal News Podcast(US Democrats debate Biden's fitness as candidate)では、「He failed spectacularly(彼は見事に失敗した)」と言われていた。
WSJでは、「これまで度々Bidenの怪しい言動を我々は見てきたが、今回は1時間半たっぷりとそれを見せられた」「彼は立候補の論拠を明確にすることが全然できなかった、それを求められている場にもかかわらず(意訳)」と言われている。
また「締めの言葉(Closing statement)は事前に練習できるものだがそこですらどもっていた(Stammered)」とも言われており、散々な内容だった。
2016年のHillary Clintonとの討論会では、Trumpは積極的に相手を口撃していたのを記憶している。それはTrumpが当時劣勢と言われるチャレンジャーの立場だったからで、攻めないと負けると感じていたからだろう。
2024年今回も、立場的にはチャレンジャーではあるが、Biden自身があまりにもひどく勝手に自滅していたので、特段攻める必要がなかった印象を受けた。むしろ攻めたら、後期高齢者をいじめる悪い奴と映って、支持率を下げるくらいだろう。
とあるアメリカのニュースメルマガの冒頭の文章には、ちょっと笑ってしまった。
自分たちの国の大統領候補への諦め感というか自虐感が漂う。アメリカの大統領討論会の際にこんな文章を書く日が来るとはアメリカ人ジャーナリストは思いもしなかっただろう。
討論会で個人的に興味があったのはもはやゴルフの話だ。
Bidenがハンディキャップ6なわけがないだろう。これはTrumpが討論会で言ったように、「”ある程度”はボールを遠くに飛ばせないと実現できない」ゴルフレベルだからだ。
討論を終えた直後に、女性(ファーストレディかな?)に介護してもらわないと壇上から階段2,3段すら下りることができないようなヨワヨワの足腰ならば、100%無理な話である。
そんなBidenがTrumpにゴルフ対決を吹っ掛けていたが、それで大統領を決めてくれたらどんなに面白いことか。
小泉成文