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銀座エリア画廊巡り3(東京都中央区・銀座駅周辺)

銀座に立ち寄ったのでいくつかのギャラリーを見学。会期がギリギリだったものもあるので既に終わっている展示もあるけれど忘備録として。

・GINZA SIX(名和晃平・アールグロリュー)
現在もGINZA SIX中央の吹き抜けでインスタレーション作品を展示している名和晃平による展示が蔦屋書店のギャラリーで行われている。振付師ダミアン・ジャレとの共作の刊行を記念して行われているもの。

目を引くのは「Fountain」という森の生命の循環をテーマにした彫刻作品。吹き抜けにある「変容の庭」に近いアプローチで分かりやすい。また、現在は歩きスマホなどの影響から撤去が進んでいるという二宮金次郎像をモチーフにして、大きさやポーズが違う金次郎を11体ならべた「Velvet」も面白い。

もこもこFountain
てくてくVelvet

5階にあるギャラリーartglorieuxでは現代アートを担う多種多様な作家の作品が並んでいる。

奈良美智やウォーホルの共同作業者だったルパート・スミス、昨年に森美術館で開催され話題になったKAWSの他、国内外で活動するアーティスト作品を展示販売している。価格帯は幅広く、数万円から数百万円まで。制作に手間がかかっている作品でも割と低めだったり、発想も含めてかなりシンプルな作品が高額だったりするものもあったりで基準はよくわからない。世界基準で見れば有名なのかも。そのあたりは勉強不足ですね。安すぎると逆に買われない、みたいな話も聞くし、なかなか奇妙奇天烈なビジネスの世界ではある。

・CHANEL NEXUS HALL(アトウッド)
銀座シャネルでは写真家のジェーン・エヴリン・アトウッド展が開催。

パリを拠点に活動を続けている写真家で、娼婦やバイセクシュアル、病人や牢獄を被写体にして、華やかな光溢れるパリの抱える問題を影として浮き彫りにする。自らが直面する苦難に立ち向かっている人物像を切り取ることで鑑賞者に魂のつながりを感じ取ってもらうことを意図している作品。華やかなパリの光(社会的成功者)と対比することで浮き彫りにされる現実を鋭いナイフのように突きつけてくる。トイレはウォシュレット式。

お気に入りの1枚。なんというクール。

・加島美術
日本画を中心に取り扱っている加島美術。以前にこちらで小早川秋聲の展覧会があって以来の数年ぶりになる訪問。

大絵画展ということで近代日本美術の巨匠たちによる作品を展示販売。間近に見られるとあって希少価値が高く、また緊張感もある。なにしろ数十万、数百万円単位のものばかり。汚しでもしたら大変なことになる。迂闊に近寄れない。
鏑木清方、渡辺省亭、竹内栖鳳、上村松園といった日本画の重鎮をはじめ、岡本太郎や熊谷守一まで網羅しているという贅沢な饗宴。どれも美術館で企画展が行われるレベルの巨匠ばかり。2階には和室もある広い画廊で、座れる椅子まで用意されている贅沢な空間。トイレはなし。

ちょっとした美術館くらいの質・量があって驚く

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