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学習院大学史料館(東京都新宿区・目白駅)
GMARCHの一角を担う学習院大学。皇族・華族のための教育機関として開校された大学として知られており、通う学生にもどこかしら育ちの良さを感じてしまうのは勝手な幻想だろうか。
構内には古くからある建物と新しい建物が混在している。史料館は東別館という古くからある建物に事務所を構えているが、実際の展示は北2号館という比較的あたらしい建物の一階にある。ちなみに北2号館の向かいにも北別館というかつては図書館として使われていた古い建物がある。東別館も北別館も現在は国登録有形文化財に指定されており、現在は事務局としてつかわれている。なお、学習院大学にはこういった有形文化財が他にもあり、正門や南1号館、西1号館、乃木会館や厩舎が該当する。
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北2号館で開催されている企画展では三笠宮家ゆかりの品々を展示している、大学史料館とは思えないレベルの美術品の数々。あなどれない。さすがは皇族といったところで、鮮やかなボンボニエールの数々、食器、子供の頃のお召し物まで手が凝っている。特徴的なのは三笠宮崇仁親王の幼少期から側に仕えた人物が残した『御側日誌』で、一挙手一投足を日誌に残すという、一般人には考えられない日誌が大量に残されていること。皇族がどれだけ大切に扱われていたかがわかるエピソードである。
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三笠宮崇仁親王は東京大学の研究生にもなり、そこで古代オリエント氏を研究したそうで、珍しいところではヘブライ語のタイプライターなんてものもある。三笠宮が愛用していたのも意外だし、そもそもヘブライ語のタイプライターがあること自体レアすぎて驚く。よくこれを使いこなせたものである。それほど広い展示室ではないものの、やはり学習院大学の史料館ということで関心度は高いのだろうか、意外と見学者が見受けられる。トイレは多目的トイレウォシュレット式。
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