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武蔵野市立吉祥寺美術館(東京都武蔵野市・吉祥寺駅/さかざきちはる展)
吉祥寺駅の北口商店街の一角に突如として姿を現す武蔵野市立吉祥寺美術館では、イラストレータのさかざきちはる展覧会を開催。これまであまり人で溢れかえる光景を見ることのなかった吉祥寺美術館の中は多くの見学者で溢れかえっており、さかざきちはるの人気の程が窺える。
今回の展覧会のメインであり、さかざきちはるの代表作の一つとも言えるのがペンギンのイラストだろう。JR東日本が発行する電子決済Suicaのキャラクタであるペンギンといえば誰もが一度は目にしたことがあるかもしれない。ちなみにアイツには名前がなくて"Suicaのペンギン"が正式名称なのだそう。スイペンとか名乗っても良さそうなものだけれど。ほかにも千葉県を模した赤い犬のチーバくんやクロネコヤマトのクロネコ・シロネコのデザインを手がけるなど、多くの人が彼女の作品に触れているはず。
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展示室はビルやアーケードを模した造りの展示が設けられていたりと、決して広い展示室ではないけれどかなり凝った内装。壁いちめんにペンギンのイラストが400点ほど並んでいる。今回のテーマが「ペンギン街に出る」とされており、ビルの一帯には「ペンギンと鳥(他の鳥類)」、アーケードの一帯には「ペンギンと色」を散りばめた原画を展開している。イラストは小さめなので人だかりができると結構つまってしまう。そのあたりはタイミングを見て空いているところを見るというのが正解かもしれない。
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常設展示室として設けられている浜口陽三記念室では「色彩の魅力」と題して浜口陽三・南桂子の作品の他に澤田哲郎のシルクスクリーンも展開している。また隣接する萩原英雄記念室では「イソップ絵噺」として、イソップ物語に添えた彼の版画が紹介されている。いずれの部屋も見応えがあり、通常よりも見学者が多い。トイレはウォシュレット式。
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