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高島屋史料館(東京都中央区・日本橋駅)
日本橋の高島屋を訪れるのも2回目。普段あまり百貨店に訪れる機会がないので新鮮ではある。なにより高島屋のエレベータにはエレベータガールがいるというのが新鮮で、国内でもかなり稀有な存在かもしれない。しっかりと階ごとに手を添えて扉を開いて乗降のサポートを行っている。エレベータに乗ったついでに屋上へ行ってみたのだけれど屋上も百貨店らしさがあって雰囲気が好き。
そんな百貨店らしさを体現するかのように、高島屋史料館TOKYOでは百貨店展と題して、高島屋をはじめとした全国の百貨店の歴史を建築とともに紐解いている。室内を撮影できないのが少し残念ではあるけれど、一部の百貨店は建築模型なんかも紹介されており、その時代性みたいなのが読み取れて面白い。特に百貨店建築のファサード(正面入口)や空間の変遷に注目して採り上げているというのが建築好きからも興味深い点かもしれない。
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特に黎明期から発展した戦前には、ショッピングとしての百貨店の役割を超えてエンタテインメント性や文化施設としての趣きを考えた上での建築というのが体現されており、屋上庭園なんかもその一つの特徴と言えるかも知れない。展示室では高島屋の他に、白木屋や大丸、松屋などとにかく多くの百貨店についての建築を特集しているので、高島屋だけでなく百貨店に興味を持つきっかけにはもってこいの展示と言える。
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百貨店を取り巻く状況は特に現在は必ずしも楽観視できるものとは言えないかも知れない。購買層もやはり年齢層が高めというのもある。ここから百貨店が若年層を中心としてどう客層を取り込んで行くか、時代の変遷への対応は色々な観点からアプローチしているだろうから、注目していきたいところ。トイレはウォシュレット式。
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