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BankART KAIKO/スノードーム美術館/BankART Station(神奈川県横浜市・櫻木町駅/新高島町駅)

・BankART KAIKO(神奈川県横浜市・櫻木町駅)
港町である横浜が輸出入で栄えたことは言うまでもないことかもしれないけれど、その中でも特に生糸の輸出が盛んで湾岸エリアには今もその名残がある。その中で帝蚕倉庫という生糸検査所付属の生糸専用の倉庫として使われていた設備を新たにリノベーションしたのがこちらのBankART1929で、その施設の1階にあるのがBankART KAIKOである。

企画展として竹のオブジェを作る松本秋則と猫の作品を作る松本倫子のユニットによる「惑星トラリス」を開催。生態系の頂点に「トラリス」が君臨し、それが様々な生物に規制しているという惑星トラリスに降り立ったという設定で見学者は自由に動き回ることができる。トイレはウォシュレット式。

BankART KAIKO

・スノードーム美術館(神奈川県横浜市・櫻木町駅)
眺めているだけで御伽噺の世界に入り込んだような気持ちになるスノードーム。手のひらサイズの世界の中で舞い上がり静かに降る白い雪はいつまでも観ていられる優しさで満ちている。そんなスノードームの販売店でもあり、世界でただ一つの美術館としてスノードームの展示をしているのがスノードーム美術館である。珍しい円形のエスカレータのあるランドマークタワーにある。

スノードームは19世紀初頭に水の入ったガラスのペーパーウェイトが作られ始めたことがスタートとされている。ビクトリア時代の上流階級の間でおもちゃとして広がり、パリ万博で世界的にスノードームが認識されることとなった。モチーフは観光用だったり宗教的なものが作られ、オーストリアやドイツ、やがてアメリカなどでも作られるようになった。日本では1930年代になってから。ちなみに初代名誉館長は安西水丸で、スノードームコレクターだったという。トイレはウォシュレット式。

スノードーム美術館

・BankART Station(神奈川県横浜市・新高島駅)
横浜駅から中華街を結ぶ地下鉄みなとみらい線。みなとみらい線の中でも比較的あたらしくできた新高島駅に、かつて倉庫だったスペースを活用してギャラリーとして公開されている場所がBankART Staitonである。港町として栄えてきたみなとみらいエリアにはこうしたかつての倉庫などを活用したギャラリーがBankARTの名称で点在している。

歴史的な建造物だったり遊休している空間を文化芸術の場として活用して街を再生して行くというプロジェクトであるBankART1929の一環で、幕末の開国以来の歴史と、再開発によってスタイリッシュな空間へと生まれ変わっているみなとみらい地区の最新が見事に融合しているのが特徴。今回おとずれた際には企画展として「食と現代美術」をテーマにして、BankART創設の当初から展開しているシリーズを開催。

BankART Station

美術の中にあらわれる表現や、美術の視線を通して食文化の中に潜むさまざまな性質を解きほぐして表現することをコンセプトとしており、日常である「食」と、非日常的な「現代美術」を絡めることで食文化の持つ深さや広がりを見せようとしている。有名絵画を色の観点から新たな作品として表出したり、あるいは現代の軽食などをアートにするなど挑戦的な試み。トイレはなし。

イベント的なスペースでもあります

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