見出し画像

和光大学梅根記念室(東京都町田市・鶴川駅)

和光大学とは成城学園を基に作られた和光学園の中の一つである教育施設である。民主教育を推奨する梅根悟によって「小さな実験大学」として作られた学校で、隣接する玉川学園とは同じ成城学園を源流にしてはいるものの、二つの学校は全く異なるものとなっている。最寄りの駅である鶴川駅からは徒歩ではかなりの行程を辿らなくてはならないため、鶴川駅からスクールバスを利用するのがスタンダード。ちなみに鶴川駅には駅前にポプリホールという講演会などを行うホールもある。徒歩ではなだらかな上り坂をひたすら進んで行くという20分ほどのルートになる。

構内へと続く長い坂道である通称・和光坂を上った先にある梅根悟記念室は創設者の名を冠した梅根記念図書館・情報館の中にある一室で、図書館に入って専用のゲートを潜る手前にあるため一般にも見学することは可能。ただし梅根悟の関連する書籍や写真などが展示されている程度で少し見たら終わるくらいのシンプルな展示室になっている。展示室は学生によるギャラリーとしても使われていることがある。

展示室は至ってシンプル

訪れた時がたまたま和光大学の学園祭と重なっており、図書館が開放されていたためついでに図書館を回ってみることに。梅根文庫という、梅根悟が収蔵していた書籍の閲覧ができる一角がある他、注目したいのは地下階にある画廊リーフレットの収蔵コーナーである。ここでは全国にある画廊で開催されてきた歴代の展示会に関するリーフレットを集め、利用者はそれを手に取って閲覧ができるという、まさに願ったり叶ったりのコーナー。全国の美術館ではなく画廊・ギャラリーというのが注目すべきところで、こういったミニマムな視点でリーフレットに着目しているのは驚嘆。画集ではなくリーフレットという普段あまり目に留められない存在にスポットを当てたその視点に感嘆を禁じ得ない。

展示室の内容はちと寂しい

トイレは和式と洋式。ちなみに学園祭はこのご時世でなければ夜を通して行われるというのが恒例行事になっているそうで生徒間の連帯が近いような感じもある。まだ時勢柄やや控えめな印象のある学園祭で、従来のような学園祭に戻るにはもう少し時間が必要かもしれない。ちなみに渡り廊下で繋がっているH棟には印象的な螺旋階段がある。

螺旋階段は格好いいぜ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?