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郷さくら美術館(東京都目黒区・中目黒駅 平松礼二の世界)

日本画を専門にしている美術館で、今回は日本画家の平松礼二をメインとした展覧会となっている。3階建ての展示室のうち、普段は2階を常設展として収蔵品の展示を行なっていることが多いが、今回は全てのフロアを使って展示を行なっている。

世界的な評価を受けている平松礼二を特徴づけるのは「路シリーズ」や「ニューヨークシリーズ」「ジャポニズムシリーズ」と呼ばれるいくつかのシリーズによってだいぶ絵柄が異なること。

特にモネの睡蓮にインスピレーションを受けた「ジャポニズムシリーズ」は圧巻で、日本画と西洋画の融合を見事に体現しており、これがフランスで評価を受けており、ジヴェルニー公立印象派美術館でも展覧会が開催されている。

40年以上のキャリアを持つ日本画家ということもあってか、客層も年配の人が多い様子。今回の展覧会は写真撮影が可能で、記念撮影をしている見学者も多く見受けられた。

この美術館の良いところは全ての展示室に休憩するベンチが設けられているということ。特に今回のように年配の方が多い場合、一つ一つの展示室で絵を眺めながら休憩できるというのはかなり配慮されている。中には休憩室ベンチすらロクに設けられていない美術館もあるので、この行き届いた配慮には畏れ入る。


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