銀座ギャラリー巡り(東京都中央区・銀座駅周辺)
・Gallery MUMON
島﨑良平の個展「百騒一睡」を開催。琳派や浮世絵などに影響を受けた作品を展開している。女性を中心とした妖怪や地獄変のおどろおどろしい作風である種の倒錯みたいなものも感じられる。和紙に墨やアクリルなどで描かれた日本画を思わせる作風は個人的に好み。
・M84
大阪美術大学の現役大学院生6名によるグループ展を開催。中国や台湾の作家も多くいる。個人的には陶器で作られた花卉にガラスを混ぜ合わせた造形が綺麗で見入ってしまった。
・キヤノンギャラリー銀座
写真を中心に展開しているギャラリーで、今回も写真家の根本佳代子による作品展を開催。実写のようで絵画のような不思議な作風の作品が並んでいる。
・ポーラミュージアム・アネックス
伝統文化という無形の文化財を後世へ伝えることを目的としたポーラ伝統文化振興財団による伝統文化ポーラ賞受賞者の記念展を開催。木工芸、歌舞伎鬘、白磁、山谷番楽、楮の生産加工、獅子舞、研炭の製造、松囃子を紹介している。
・セイコーハウス銀座ホール
かつて和光ホールと呼ばれていた場所が名称を変更していたことを知る。美術工芸で活躍する12名の作品を紹介する「和光歳時記」と称した展示。鳥毛清の鮮やかな香合や田村星都による古今集が筆で書き込まれた九谷焼が特に好み。
・リコーアートギャラリー
三愛ドリームセンターの中にあるリコーのアートギャラリー。開館してそれほど期間がないはずだったけれど、残念ながら2022年をもって閉廊することに。いつまでもあると思うなミュージアム。最後は名和晃平の個展を紹介している。
・GINZA SIX
蔦屋書店にて中村萌の個展が開催されている。丸太の状態から木を削り出して油絵具で彩色するという彫刻作品を制作している。やわらかみのある色彩で作られた立体作品が可愛らしい。他にも一角で天野喜孝の作品展示や山本タカトの出版記念展などが開催されている。
・CADAN
伊勢克也+山本麻世による作品展示。虫食い痕の残る倒木からその痕跡を採取した描画などを残した伊勢克也と、母親である目線から作られたであろうへその緒や母乳をイメージした作品を展示している。
・第一生命ギャラリー
第一生命の日比谷本社1階では第一生命ギャラリーが開かれている。現代美術の展覧会である「VOCA展」の受賞作品を収蔵して定期的に公開している。北ギャラリーと南ギャラリーとに分かれており中央のホールを行き来する形で見られる。やなぎみわ、小西真奈といった最前線で活動しているアーティストの作品が見られるのは貴重。トイレはウォシュレット式。
・FUMAコンテンポラリー
稲田侑峰、金巻芳俊、鈴木弥栄子、山田航平という4人の作家による現代アート作品の展覧会を開催。木彫りの作品ではやはり金巻芳俊の作品が異質で目を引くし値段も格別。アトリエ風の室内も面白い。
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