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佐倉市立美術館(千葉県佐倉市・佐倉駅 フランソワ・ポンポン展)
大正時代に建てられた川崎銀行佐倉支店を生かした美術館となっており、入口すぐのエントランスホールをそのまま生かしている。実際の美術館はその奥で吹き抜けの解放感ある建物となっている。
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今回の企画展はフランソワ・ポンポンの作品展。彫刻家のロダンに師事して下彫職人として修行を積み、51歳にして動物彫刻家へ転向したポンポン。ちなみにポンポンは本名。国内では初の回顧展となる。展示室内は撮影できない。
まず4階の展示室では初期の作品から時代を追いながら紹介。初期の作品はロダンを彷彿とさせる作品が多い。なかでも小説『レ・ミゼラブル』に出てくるコゼットの作品など、少年少女の作品には可愛らしさが漂っている。現在イメージされる滑らかな曲線の像ではなくてゴツゴツとした作品が目立つ。
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リアリズムの彫刻からシンプルなデザインへと徐々に作風が変容して行く。この辺りから動物をデザインした作品が中心となり、よく動物園に赴いては動物の動きを観察していたという。フクロウやペリカン、カバ、大鹿などの作品はいずれもただシンプルでかわいいだけではなく、しっかりと筋肉の付き方が再現されており観察眼のなせる技なのだろう。
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3階へ降りるとまずは津田信夫のブロンズ像が。同時代を生きた彫刻家でポンポンの作風を想像させるものがある。ちなみに津田とポンポンとの直接の関連は残っていない。自らも動物を飼って名前をつけて愛玩していたポンポンは、その飼っていた鳩や犬なども作品にしている。特に鳩がボテッと休んでいる様が素晴らしい。それを作品にするとは。
その他には代表作として知られるシロクマやヒョウの作品が展示されている。それにしても平日だったということもあってか、展示室内を独占できるくらいに人が少なかった。これはこれでありがたいけれど勿体無い気もする。やはり東京から少し遠いからか。トイレは洋式。
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ミュージアムショップでは古本屋が併設されており、美術関係の書籍が割と手頃に買える。これは面白い試みだった。
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