見出し画像

ペルー大使館(東京都渋谷区・広尾駅)

渋谷区と港区が交錯する広尾エリア。こちらには在日外国大使館が多く存在する。この辺りには江戸時代に大名屋敷が多く存在し、明治維新を経て大名がいなくなり、空いたその広大な土地が政府やGHQなど紆余曲折を経て国へ戻ってきたあと、その土地を生かすために大使館が多く建てられたというのが大まかな理由となっている。ペルー大使館もそんな中で建てられた大使館の一つである。

普段は用事がなければ入ることのできない大使館ではあるものの、今回ペルー大使館において特別に開館するイベントがある、という噂を聞きつけて訪問することに。山種美術館のすぐそば、スクエア状をした建物の正面には黒を基調にした重厚な入口が構える印象的な建物である。2023年はペルーとの外交関係樹立から150周年を迎えている。

ペルーの国旗ってデザインが細かい

ペルーでよく見られる動物リャマのぬいぐるみがお出迎えするペルー大使館で今回おこなわれていたイベントは、ペルーの刑務所にいる囚人たちによるファッションブランド「Pietà」の販売をメインにペルーでの生活をトークテーマとした講演会が開催。更生を誓った囚人たちによるブランド「Pietà」は、囚人がデザインしたことが一目でわかるような手首に鎖が巻きつけられているデザインなどが特徴的で、シャツやパーカーなど実際に手に取って試着することもできる。

奥には工芸品も一部だけ展示されている

商品すべての工程がペルーの刑務所の中にある工房で完結されている完全な刑務所発のファッションブランドという注目度もさることながら、ペルー国産のオーガニックコットンを使用した生地で質も高く、訪れた時にはすでにサイズが売り切れという人気イベント。それほど広くない展示スペースは見学者でいっぱいである。ペルー大使館はたまに食事イベントなども開催しているそうなので、機会があればまた訪れてみたいもの。トイレはウォシュレット式。

ペルーの陶磁器は紋様が特徴的

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?