関口美術館(東京都江戸川区・葛西駅)
葛西駅から清澄通りへ出てしばらく歩いた住宅街の中にある関口美術館。本館と、少し離れた場所に東館がある。
メインとなる本館は会社事務所と隣接している。というより会社の一角を美術館として開放しているようなイメージだろうか。入口ドアーを開けると会社ロビーのような場所がある。パーティションで区切られた隣には事務所オフィスもある。平日であれば隣のオフィスに従業員がいるかもしれないけれど、土日は予約が必要で美術館自体の受付はないため内線電話でスタッフの方を呼ぶ、というようなスタイルになっている。
美術館はすぐロビーから右手に入った場所にある。1階とロフト式の2階で彫刻家の柳原義達による塑像を中心に展示している。というよりも本館は柳原義達の作品が中心で、企他に神谷ふじ子、青野正の彫刻がいくつか併設されているが、企画展自体はここではなくて東館で行っている模様。床にも満遍なく配置されているので、見学する際には手荷物などぶつけないように注意しながら回る必要がある。
ちなみに1階の展示室から庭へ出ることができる(重い扉を開ける必要があるので最初は躊躇するけれど手動で開けられる)。庭にはテーブルと椅子が設置されていて、従来であればここで一休みすることもできる。美術館には珍しく喫煙所もある。もしかしたら従業員も使用している喫煙所なのかもしれない。庭にも柳原義達の作品が点在している。いわゆる屋外彫刻なので風雨にさらされても劣化が少ないのだろうか。開館から早かったのもあってか他に見学者はいない。事務所の方が応対してくれているが常駐ではないため、かなりフリーな状態で見学することができるのも特徴の一つかもしれない。男性用トイレは会社事務所のものを使用しなくてはならないため無いものと考えたほうがよさそう。
印象的な外観をしている東館は残念ながら現在は休館中。敷地内に隣接する日風水荘の外観も印象的。