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国立新美術館(東京都港区・乃木坂駅/テート美術館展)

国立新美術館ではテート美術館展を開催。イギリスにあるというテート美術館は個人的にあまり知らなかった美術館なのだけれど、世界中から収集された作品を収蔵しており、印象派を中心としたテート美術館の収蔵品の一部を紹介展示している。テート美術館という名称だと1つの美術舘のイメージだったのだけれど、実はテート・ブリテ、テート・リバプール、テート・セント・アイヴス、テート・モダンという4つの美術館の総称ということ。

今回の企画展は「テート美術館展・光」と題しており、印象派を中心として「光」を意識される作品を展示するという構成となっている。120点の作品のうち、100点が初公開というかなり注目度が高い展示で、実際おとずれた時にはかなりの人だかりになっており、最初から順序どおりに辿って行くと自分のペースで観ることは難しい。個人的にそういう鑑賞方法は好みではないため空いている場所から重点的に見学することに。

ジョン・ブレット『ドーセット州の崖から見えるイギリス海峡』天使の梯子が綺麗

冒頭からウィリアム・ブレイクやジョージ・リッチモンドの作品がひしめく中、やはり観たかったのはターナー。霧のように拡散した光が印象的な『湖に沈む夕日』は必ず観ておきたい作品の一つ。もちろん人だかり。またジョン・コンスタブルやシスレー、ピサロといった19世紀の画家の作品も並ぶ。モネもね。ハンマースホイの温度が低めな作品もある。

ウィリアム・ターナー『陽光の中に立つ天使』朦朧としている
ウィリアム・ローゼンスタイン『母と子』温度が低いぜ

後半にかけては現代アートに踏み込んでゆく。カンディンスキーや草間彌生、マーク・ロスコにゲルハルト・リヒターといった当代きっての現代アート作家の作品が並ぶ。中でも色彩の魔術師であるオラファー・エリアソンのインスタレーションなど、時間を限定して公開して作品もあるため、鑑賞する時間にはある程度の計画を立てながら臨んだ方が良いかもしれない。とにかく見学者の数が多いため時間や曜日を見計らって訪問するのが妥当かもしれない(週末だったので激混みだった)。トイレはウォシュレット式。

ペー・ホワイト『ぶら下がったかけら』角度で表情が違う
ゲルハルト・リヒター『アブストラクト・ペインティング726』出たわね
ラストはオラファー・エリアソン『星くずの素粒子』最後まで光であった

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