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新宿御苑(東京都新宿区・新宿御苑駅)
今までに何度か訪れたことのある新宿御苑。とはいえ、あまりにも広大な土地で、隅々まで行ったことがないのが心残りだった。今回たまたま新宿を訪れる機会で時間が3時間ほど空いたので、これを機に行ってみるべと意気込んで散策することに。
今までは新宿門からしか訪れたことがなかったものの、今回は大木戸門から来訪。こちらには温室や旧洋館御休所、玉藻池などが見どころとしてある。ドォム型をしている温室では世界中の植物が展示されており、スロープ上の道を上がれば陸橋もあったりして一般的な植物園の温室に引けを取らない広さでもある。新宿御苑の中でも見学者が多いスポットでもある。福羽逸人という造園家によって手掛けられたという。ちなみに彼がいなければイチゴ栽培はなかったと言ってもいい重要人物。
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旧洋館御休所はかつて皇室の休憩所として片山東熊によって造られた洋館。1階を解放しており自由に見学できる。開館日が限られているため新宿御苑に何度か訪れていながら今回が初の訪問。かつては当時あった温室へと廊下でつながっていたらしく、晩餐会など社交場として活用されたのだという。かつては洋式の水洗トイレも設置されていた。
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玉藻池を臨む大木戸休憩所のそばには新宿御苑ミュージアムが建設中。いずれは新宿御苑の歴史を中心としたミュージアムとして開設されるのだそう。大木戸休憩所もゆったりとした時間が流れていてなかなか好みである。玉藻池を過ぎると整形式庭園としてバラを中心とした花壇が広がっている。こちらは撮影スポットとしても有名で記念撮影をしている人が多く見受けられる。隣接するプラタナス並木もなかなかのもの。
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さらに南下して日本初の木を模した擬木橋を過ぎればやがて千駄ヶ谷門へ。新宿御苑にある門はこの三つ。中央にある池に沿いながら進めば旧御涼亭にたどり着く。旧御涼亭は台湾閣とも呼ばれる建物で、中国建築様式が用いられている珍しいもの。池に重なるように建てられているため水の上に建つ建物ともみなされている。
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こんな場所もあるんだな、なんて再び池沿いを歩いていたら東屋が見えてくる。すると突然に外国人から声をかけられる。記念撮影のお願いかな? なんて思ったら「ココ、アニメ、モデル?」との質問。よくよく聞いてみると新海誠『言の葉の庭』のモデルになった東屋ではないか、と問い合わせだった。おお、言われてみれば確かに! 映画を観ていて、モデルが新宿御苑だというのも知っていたのに言われるまで気づかなかったという愚鈍さ。一緒に外国人観光客と感動を分かち合うのであった。
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その後も楽羽亭という茶室や中央の緑地などを散策しながら新宿門へ。新宿門の隣にあるインフォメーションセンターでは写真展や全国の国立庭園を紹介している。なんだかんだで時間がギリギリになってしまいながらもほとんどを堪能することができた。トイレはインフォメーションセンターといずれの門も洋式。新宿門は和式もある。ただし温室の中だけはウォシュレット式なのでこちらを利用するのも良いかもしれない。余計なお世話。
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