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長谷川町子美術館&記念館(東京都世田谷区・桜新町駅)

松本かつぢ資料館で紹介されたため、急遽として長谷川町子美術館へと向かうことに。
長谷川町子美術館は桜新町駅。かたや松本かつぢ資料館は二子玉川駅。駅で言うと2つ離れている。常識的に考えると電車やらの交通手段を取るのが望ましい。

しかしせっかくここまで来たのだからと、松本かつぢ資料館の少し先にある旧小坂家住宅という素敵な邸宅で見学&休憩を挟み、歩いて長谷川町子美術館へ向かうことに。

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道中で建築施工会社が作っている水琴窟が公開されており、こっそりと拝聴。水琴窟って人工で作っているらしい。柄杓で水を垂らすとそれが地下の水琴窟に落ちて涼やかな音を立てる。へえ。庭にほしい。

予想より遥かに遅れて辿り着いた桜新町。道を挟んで2棟が建てられている。片方は長谷川町子と姉が生前にコレクションしていた美術品を展示している美術館。もう片方は『サザエさん』をはじめとした作品を展示する記念館。

まずは美術館を見学、800近いコレクションから50を選定し、フロアは2階建てになっている。
1階はエミール・ガレやティファニーのガラス作品や国内のいわゆる写実画が大量に展示される。
水口裕務の水を描く作品群がまるで写真のようにリアルで驚く。
それと今回の展示会名にもなっている伊藤龍彦『深く息を吸って』も名品。
個人的には2階にあった奥山峰石の作品『切嵌象嵌壺・牡丹』が展示されていたのが嬉しい。宮本中人の木彫作品にも一目惚れ。

2階の小部屋ではアニメーション制作の過程も解説されている。4コマ1作品からを原作に10分の脚本を作る…って、ほぼ脚本家のオリジナルじゃないの!?

道を挟んで記念館のほうでは入り口にサザエさんがお出迎え。
1階はサザエさんの時代の家屋や初期作品などの展示がある。2階では著者のもう一つの代表作『いじわるばあさん』の特集。
結構な話数の原作が展示されているのだけれど、父親と来たらしき女子中学生が食い入るように作品を読んでいて、1話1話を読み終えるごとにフフフ…と笑っていたのが微笑ましかったです。
試しに読んでみたんだけど、ほんとフフフ…って笑える。もしかしたら『サザエ』派より『いじわる』派(そんなんあるか)かもしれない。トイレは両方ともウォシュレット。
徒歩にして12.5Km、なかなかいい距離を歩けたのでビールを…と行きたいところ、飲食店はアルコール類を提供していないので諦め。気軽にふらっと立ち寄れるようになってほしいものです。

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