ギャラリー201(東京都品川区・高輪台駅)
高輪台駅と品川駅と五反田駅のちょうど中間あたりにある、ちょうど清泉女子大学の裏手にあるエリア。いわゆる高級住宅街で知られており、島津山という名称が残っているだけあって勾配が多い。ギャラリー201はそんな島津山のマンションの1部屋を開放しているゲストハウス兼アートギャラリーとなっている。
展示室は全部で3部屋ある。こちらのギャラリーはアーティストの宿泊も可能となっているらしく、展示期間中は主催者が常駐できるというのも利点だという。実際に展示室の一角はベッドルームになっているのが面白い。今まで訪れたギャラリーとは少し趣が異なり、可能な限りアーティストの負担を減らそうとしているのが見てとれる。
開催されていたのは千葉尋による個展。葉に写真を焼き付けて反映させるという独特の手法クロログラフで作られた葉の作品を展示している。記憶の再現、美感の共有、頭の中の絵画をコンセプトとして活動しているアーティスト。本人も常駐している。
葉がキャンバスになっているというのも目を引くし、その中に映像が映し込まれているのもノスタルジーを想起させていて、部屋に飾ってずっと眺めていたくなるような効果がある。なのでこのギャラリーでの展示はまさに理想の具現化ともいえるかもしれない。トイレはウォシュレット式。