馬喰町ギャラリー巡り(東京都千代田区/中央区・馬喰町駅)
いくつものギャラリーが点在しアートコンプレックスとなっている馬喰町。ちょうど東京ビエンナーレの一環でアートイベントが開催されており、もともとアートイベントが目的ではなかったのだけれど、ギャラリー巡りのついでにいくつか寄ってみることに。アートイベントの対象エリアであることからか、どのギャラリーも見学者で賑わっている。
・エトワール海渡
馬喰町界隈にいくつも建っているエトワール海渡のビル。なんのビルなのかと気になっていた中で、いくつかの建物がアートイベント会場となっていたためスタッフの方に尋ねてみると、アパレル・服飾系の総合卸問屋で創業から70年を超える歴史ある会社だそう。問屋街がひしめくこのエリアではCENTRAL EAST TOKYO通称CETが開催。
・SAN-AI GALLERY
若手から中堅作家の作品を展示しているSAN-AI GALLERYでは、佐藤茉莉・浅野井春奈の合同展「よりしろの耳打ち」を開催。奇妙な生き物を作る佐藤と人間に焦点をあてる浅野井の彫刻家としての違いを楽しんでみるのも面白い。
・KOKI ARTS
KOKI ARTSでは中村亮一の個展「a study of identity」を開催。海外を巡ってきた自身の経験から、アイデンティティやマイノリティの存在をコンセプトにした作品を制作している。
・Gallery UG
Gallery UGでは増井萌の個展「Reflection Frame」を開催。人間を基調にしながらも鏡台やシンク、ランプシェイドといったものと掛け合わせた独特の作風が興味深い。&の文字を男女に模した彫刻が面白い。
・PARCEL
大文字の方のPARCELでは、松下徹・やんツー・新美太基によるグループ展「PLAY/LIVE ANOTHER DAY」を開催。塗料の化学変化や電気を使った松下や表現の主体を機械などに委ねるやんツー、山塚アイらとの共演でも知られる新美の音響インスタレーションを開催。
・parcel
小文字の方のparcelでは、DIEGO・宮入圭太・中島あかね・LAKA・Tyler G Ormsbyによるグループ展「Echo Windows」を開催。街中で見かける何気ないモノをアート作品へと昇華するという試みを行なっている。
・NEORT++
NEORT++では、浪川洪作・松本新・mokuによるグループ展「inter[display]」を開催。メディアアートに注力しているギャラリーの特徴を生かしてメディアアートの作品を紹介している。
・con_
con_では、グループ展「ULTRAOBJECTS」を開催。東アジアをベースにするYueqi Qi・TODAM・Zhiyu Wang・Masami Kato・Nana Soedaによって「拡張された領野におけるオブジェクト」をテーマに制作。なかなか気持ち悪くて良い。
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