灰色の世界

知的な人というのが好きなのです。
男女問わず。
(…自分が馬鹿だから余計にかもしれないけれど。笑)

知性と一言で言ってもたぶんいろんな捉え方があって。
私の場合のそれは、物事の本質を見ようとする力、そこに近づこうとする力というイメージなのだけど。

この数年…いや、もっと前からかな。
実はテレビのニュースはほとんど見てなかったりする。
地震速報とか災害関連のニュースは例外だけど、それ以外は…なんかしんどくなってしまって。

どんなときもそうやけど、バンッて一時期大々的に取り上げられるニュースってあるでしょ。
一週間くらいメイントピックスに上がるようなやつ。
見てたら疑問がたくさん沸いてきてしまって。

なぜ今このニュースなのか？
なぜこの専門家が毎回呼ばれるのか？
なぜその解釈だけが取り上げられ注目されるのか？
そしてその解釈がコトの本質を言い当てているのか？それ信じていいの？本当に？

…とまぁ、もう、内容によっては違和感しか無かったりして。苦笑
私はきっと捻くれてるんでしょう。

世界で報道されるニュースも日本での取り上げられ方が他国とはどうも違うみたいだとか、考えだしたら色々。
日本人は空気を読んで人の心を察してあげられる優しい国民性を持っているから(私は少なくともそう思う)、良くも悪くもニュースで強く主張される言説をそのままスッと受け入れてしまいがちだと思う。
そしてなんだかわからない大きなものによって、社会のムードや雰囲気が簡単に変えられていってしまうような。
その雰囲気が私には…色で言うとくすんだ灰色な感じがしていて。苦笑

そんなことない、明るいニュースだってあるだろうと言われたらそうなんやけどね。
でも…ふいに灰色の気配を感じたら心がズンッと重苦しくなってきてそこから見るのをやめてしまう。
私は本当に心の弱い人間だなと常々思う。

…

まぁそれでもネットのニュースは拾い読みしてるし、世の中のことを知らないままで良しとは思っていないのだけど。
あとは、私よりうんと詳しくいろんなことを調べて考えて教えてくれる人がいて。
その人のページを毎日読みながら、うわぁ…またこんなことが！とか、もう世界も終わりやな(苦笑)とか思ったりしている。
でも…これは矛盾してるかもしれないのだけど、そうやって灰色のニュースから目を背けずに、かと言ってそのニュースの字面をすべて鵜呑みにするでもなく、なんとか事の本質を見よう見ようとする、そんな人が好きだったりもするのです。
すごいなぁって。
そう思っている。本当に。
私にはできないから。

なんかちゃんと生きてる感じもするよね。
自分の身の回りに起きるあれこれを、なぜ？どうして？本当に？って考え続けるのは。
みんな今この瞬間をやり過ごすことで精一杯だったりするし。
でも実はそんな毎日ギリギリのところに追いやられていることそれ自体が、何か目に見えぬ大きな灰色のものの思う壺だったり…そんなことってないのかな。

…考えてたら凹む。笑
(そういう軟弱さがまた良くないとはわかっているのだけど。)

こういう気持ちはビートルズを聴いても払拭できそうにないから大人しく寝ようと思います。


明日は晴れたらいいな。