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おもしろく。

今日は仕事納め。
(…納めたもなにも続いてるんだけど。)
中断もしくは休止の方がふさわしいような気もするけども。

年の瀬は病院も休日モードになるのでスタッフの数が減る。
今年はコロナでお正月の家族の面会も禁止。
そんななか、ここ最近は患者さんたちとお正月の話をたくさんしていた。
豪華なお節料理の写真や綺麗なお正月飾りの写真なんかを見ながらいろいろと。
みんな、お節料理の写真には目の色が変わる。
一気に光を帯びるような、輝きを放つような。
実際に食べられないのに見せるなんて可哀想という見方もあるかもしれない。
でもそんなことは当のご本人たちが十分すぎるくらい理解している。(と思う)
せめて見るだけでも嬉しい、懐かしい。
そんな気持ちなのだと、側にいながらに感じる。

もうずっと、本当にずっと見てきていた患者さんが、年明け早々、転院することに決まった。
思い入れの深い患者さんとの別れはやっぱり悲しい。
変な言い方になるけれど、とても"気の合う"人だった。
音楽が好きで絵を見るのも好きで、何にでも興味津々。
若い頃のはちゃめちゃな旅行の話やダンスクラブでの出会いの話…生きてこられた80余年の歴史を代筆して一冊の本にまとめたくなるくらいにどの話もおもしろかった。
いきなり歌い出したり、絶妙なボケやツッコミも多彩に繰り出す人で、いつもちゃんとリハビリをしていたのに笑いが絶えないせいで、とある助手さんから「あの人仕事せずに患者さんの部屋で遊んでます」と上司に密告される事件なんかも起こったりした。(もちろんすぐにわかってもらえたけど。)

今日も話の流れで、私が「素晴らしいです!」と言ったら、その瞬間、素晴らしい〜Y M C A!♪って歌い出してた。
本当におもしろいって笑ってたら、「人生、おもしろく生きなくっちゃ!!」だって。
ね、ホントそうですね、と。

私はおもしろく生きれているかなぁと問うてみる。
うーん……
まぁそこそこ……か?
結構変なことや予想外なことが起こる人生ではある気がしている。(今のところ。笑)
何があっても、どんな変化であっても受け入れて楽しめるように。
そんなふうであれたらと思う。

ドゥダメルの動画って無数にあるのだけど、公開リハーサルの映像はどれもとてもおもしろい。
内側にあるパッション、インスピレーションを伝えるのが本当に上手だなぁと。


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